↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
2/3

Invidia

彼女は無実だった。




髪の色が違うから。

瞳の色が違うから。


そんな些細なことが一体なんだというのだろうか。


私は愛していた。彼女の透けるような白い髪を。

私は愛していた。彼女の煌めく赤い瞳を。

私は愛していた。彼女の、全てを。


誰よりも優しい彼女は誰からも愛されるべきだった。

誰よりも無垢い彼女は神聖にして穢されぬべきだった。


そんな彼女を刃と焔で犯し、血で穢したこの世界。

ああそれに、どれほどの価値があろうか。

その全てと引き換えても、彼女を冥府から連れ戻すのに足るだろうか。

彼女への私の想いを全て差し出すことであのはにかむように甘く、私をときめかせてくれるあの微笑みがもう一度見れるなら、喜んで差し出そう。


儚いあの華奢な体を抱きしめてあげたい。

そしてあの細くて頼りない腕に、いっぱいに幸せを抱えて欲しい。


その願いのためだけに生きてきた。


ただそれだけ。





…彼女は、咎人となった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。