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Invidia
彼女は無実だった。
髪の色が違うから。
瞳の色が違うから。
そんな些細なことが一体なんだというのだろうか。
私は愛していた。彼女の透けるような白い髪を。
私は愛していた。彼女の煌めく赤い瞳を。
私は愛していた。彼女の、全てを。
誰よりも優しい彼女は誰からも愛されるべきだった。
誰よりも無垢い彼女は神聖にして穢されぬべきだった。
そんな彼女を刃と焔で犯し、血で穢したこの世界。
ああそれに、どれほどの価値があろうか。
その全てと引き換えても、彼女を冥府から連れ戻すのに足るだろうか。
彼女への私の想いを全て差し出すことであのはにかむように甘く、私をときめかせてくれるあの微笑みがもう一度見れるなら、喜んで差し出そう。
儚いあの華奢な体を抱きしめてあげたい。
そしてあの細くて頼りない腕に、いっぱいに幸せを抱えて欲しい。
その願いのためだけに生きてきた。
ただそれだけ。
…彼女は、咎人となった。




