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君の知らない僕のダークサイド〜救ってくれるもの  作者: 水波瀬 凪
第二章~まだ俺は救われない【交際編】

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【悠真】結菜ちゃんから見張りを頼まれる、調整役の俺っていったい

結菜ちゃんから呼ばれて事の一部始終を聞いたとき


「マジかよ、は?」


すぐに言葉が出てこず、思考停止していた。


「でもね、悠真くん、はっきり確信はないの」


目の当たりにしたわけじゃない、声を聞いただけなんだと、結菜ちゃんは言う。


こわくて確認できなかったこと。


こわくて途中でそこを離れたことを言ってくれた。



いったいその優芽という子は、どんな子なんだろうと単純に興味はわいた。


遥希があんなに真剣に想っている相手。


結菜ちゃんの元カレ、ハイスペをあっさり捨てる女。


そして凪にまでそんなことを……


「あんな、そんなにかわいくもない、きれいでもないのに、ズルいよ!」


凪は、かわいいと言ってたけどな。


こうなってしまうと結菜ちゃんの目には、そりゃかわいいなんて見えなくて当然か。


「悠真くんの目で確かめて」


悠真くん、助けて!


なんて言われたらそれは、ほっとけない。


でも、カップル二組の中に俺だけひとり?


運転手?


なんだ、それは少し嫌だなと思ったんだよ。



「凪に会いたくないか?」


子どもも遊べるところだし、ということで誘ってみた。


合コンで知り合った、麻紀。


それくらいしか思いつかなかった。


でも麻紀は、二つ返事でOKしてくれた。


「いくいく! 子連れでいいなら助かる!」


凪目当ての女がここにもいた。


顔が見れるだけで、目の保養、癒しになるらしい。


そういうものなんだろうか?


そうなんだろうな、理解できるようなできないような、複雑だけれど。



誘ったの、俺なんだけど、でも目的は間違えないようにしたい。


あくまでも、結菜ちゃんからのお願いだ。


それが優先。


いや、それしかない。


「あの女と2人になったら、わたし何言うかわかんないし、何するかわかんない。だから誰か女の人連れてきて」


少し危ない心理状態なのかもしれない。


目を離さないよう、気を付けようと思った。



結菜とも面識のある麻紀なら大丈夫か。


麻紀にも一応、ことの経緯はそれとなく伝えておこうか。


子どもは女の子だし、結菜ちゃんも気が紛れるんじゃないか?



そして遥希がタイムズで借りてきてくれたランドクルーザーに乗り込むわけなんだが


「ひかり、誰の横がいい?」


麻紀がひかりと呼ばれた娘に耳打ちしていた。


「なぎくん、ていうんだよ」


「えと、なぎくん」


天使モードの凪くん、なら、大丈夫…なのか?


まさか、ひかりちゃんまで5秒後……


そう考えた俺って!


そんなことがあるわけないし、あったら怖い。



とはいえ、車内はわりと明るい雰囲気。


凪、わりと「童謡」に馴染んでんな。


結菜ちゃんが


「やば、凪くんの歌」


萌える! とか言ってるし


きゃーきゃーと、楽しそうでなにより。




いや、でも凪だもんな、なにが起こるかわからない。



まだまだ始まったばかり、気が抜けないなと思っていた。




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