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君の知らない僕のダークサイド〜救ってくれるもの  作者: 水波瀬 凪
第一章 〜救ってくれるもの【出会い編】

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【優芽】誰かわたしがしてることの意味を教えてください

「優芽とつきあいたい」


と、凪くんが言ってる。



ついさっきまで、わたしはまた凪くんと「悪いこと」してた。




隣で寝てる結菜ちゃんはもう眠ってるみたいだ。


でもわたしは、なんだか眠れなくてベッドからおりた。


そういえばはるくんが


「ここから花火大会がみえるんだ」


そう言ってたことを思い出してベランダに出た。



「なにも見えないな」


遠くのほうにチラチラ明かりはみえるんだけど、上をみても星は見えなかった。



ふいに後ろから


「なにしてんの?」


て、凪くん?


「んー、星を探してるんだけど、見えないの」


隣に並んで凪くんも、空をみあげてる。


「なんも見えないや」


「うん、真っ暗闇だね」


「俺の心ん中みたい」


「わたしも真っ黒かも」


「そうなの?」


「うん、あのね、わたし、中学生の頃にね、つきあった人がいたんだ」


かなりダークな展開で終わったんだ…と付け加える。


「へー、ちょっと興味あるな」


「またいつか、話すかも」


「言えば楽になるなら言えば?」


「楽になればいいな」


「そうだね」



凪くんはそういうと夜空を見上げて、


「でもさ、星が見えなくって良かったよ」


「なんで?」


「だってきれいな星空だったら、願いごとが消えてくんだよ…」


凪くんが空に手を伸ばしてた。


「え、そう?」


「うん、でもこれ偽物だから」


願いは叶わない…って。



何を言ってるのか良くわかんないけど、凪くんが何か歌ってる。


それを聞いてたら、どうでもいいかって思えてきた。



そうだよ、わたし真っ黒。


真っ黒でもなんでもいい。


そしてさらにこれからもっとそうなる。



ちらっと凪くんを見たら、凪くんも気づいてわたしと目があった。


凪くんの


「見つめると女の子は5秒でおちる話」


を聞いたばかりだった。


そんなバカなってあのとき笑い飛ばした。


でも、確かにその目には、吸い込まれるような


「魔力?」


なんだろ、目力かな?


あるよね。



そう、吸い込まれる。


引き寄せられてしまってわたし、


自分から凪くんにキスしてしまった




「優芽だめじゃん約束破ったら。俺からなんもしてないのに…優芽ちゃん、悪い子だな」


「はるくんのせいだよ」


「えー、これ、遥希のせいなの?」




はるくんごめんね。




「優芽ってほんとは俺のこと好きでしょ?」


「……わかんない」


「つきあってみよっか優芽」


「……」


何言ってんだ、いきなり。


「結菜と別れよっかな」


「わたし凪くんとはつきあわないよ、将来見えないもん全然、それにすぐ、冷めそう」


「あーまあ、いろいろ知ってたらそうなるよな、やっぱそうだな」


「結菜ちゃんと別れなくていいよ、わたしは、無理」


凪くんが…クズすぎて


「だって結菜の前じゃこんなの見せられなくて…こんな話せねーし」


「話せねーってさ、悪魔の凪くん見せたらいいじゃん」


「やー見せれなーい」


「見せれなーいじゃなくて、見せるんだよ! ヘタレか!」


「そんなヘタレと優芽、いま、なにしてんの?」


「ん…わるいことしてる」




流される




気持ちいい…



ね、今夜はどこまで落ちてゆくの?



すぐそこに、



はるくんいるんだよ?



ねえ、わたしなにしてるの?



「凪くん、もっと……して…」



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