第5話「魔王の教育的指導と熟女の嗜み」
瓦礫の上の作戦会議
足元では、まだ「ミニ・ユウサク」たちがグリーンアーマーの装甲をバリバリと食い破り、兵士たちの絶叫が断続的に響いている。そんな地獄絵図の真っ只中で、ユウサクはあえて崩れたコンクリートの上にどっかと腰を下ろした。
「……シズクさん、浅葱さん。一旦、落ち着いて話そうじゃありませんか」
ユウサクは努めて冷静に、まるで行きつけの居酒屋で割り勘の相談でもするかのようなトーンで切り出した。「作戦会議」という名目で、これ以上の無意味な殺生を止めたい一心だった。
「質問です。……仮に、世界征服を成し遂げたとして、お二人は何をしたいんですか?」
怪物の夢と巫女の苛立ち
「わらわか?」
浅葱が真っ先に手を挙げた。漆黒のドレスを揺らし、その透き通るような肌に不釣り合いな、無邪気で残酷な笑みを浮かべる。
「わらわは種を増やしたいのじゃ。この世界に、わらわの種が絶えぬようにな。……もちろん、ユウサクとの子もこうして次々と生み落としておるぞ」
浅葱は、今まさに兵士の指を咀嚼している「ミニ・ユウサク」を愛おしそうに指差した。ユウサクは引き攣った顔で頭を抱えた。自分の姿をした異形が「子供」としてカウントされている事実に吐き気がする。
「……シズクさんは?」
「はい。わたくしは、魔王様の威厳。それを見たいのです。部屋に閉じこもって、安物のカップ麺を啜っていた頃のような、情けない魔王様はもう見たくありません。魔王様は『やればできる子』です。いえ、やらなくても『できる』存在なのです!」
シズクの声には、かつての自分への強烈なフラストレーションが混ざっていた。
ユウサクの「理科」の授業
「さて、お二人に聞きします。いまあなたたちのおこないは真逆なんです。繁殖する人も賞賛する人もいなくなります。特に浅葱さん。種の多様性の観点からも、ひとの大虐殺は逆に種が反映できませんよね? 他の種も反映してこその反映です。理科でならいましたよね?」
ユウサクは必死に説得を試みる。
「シズクさん。では行いを改めましょう。よき善良な魔王として統治しましょう。わたしは、お酒もラーメンも、あの頑固な店主も、わたしたちをのぞいてみてる熟女の方々も美少女も大好きなんです! そんな豊かな世界を全部ぶっ壊して、何が魔王の威厳だ!」
最悪の「献上品」
「……分かりました、魔王様」
シズクが恭しく頭を下げた。数分後、戻ってきた彼女たちの手には、恐怖に顔を歪ませた少女たちと、粘液で絡め取られた熟女たちがいた。
「ユウサク、持ってきたぞ。そちの好物というやつじゃ」
浅葱が粘液を解くと、女性たちは悲鳴を上げながらユウサクの足元に転がされた。取り囲むのは、血に飢えた「ミニ・ユウサク」たちと、無機質なシズク。そして愉悦する浅葱。
「魔王様が愛でるための『資産』を確保いたしました。これでよろしいですね?」
逃げ場なき公開繁殖
「さあ、始めよ。ユウサク。繁殖じゃ。そちが望んだ『豊かな世界』を作るための、最初の苗床よ」
浅葱が、一際美しい妙齢の女性をユウサクの前に突き出した。泣き叫ぶ彼女たちの背後には、同じく連行されてきた女性たちが恐怖に凍りつき、その光景を無理やり見せつけられている。
「……すまない。怖がらせたくないんだ……」
ユウサクは、絶望の中で「せめて苦痛だけは与えまい」という情けない優しさを抱いた。彼は震える手で、女性の肌を優しく、執拗に愛撫し始めた。涙を拭い、強張った身体を丁寧に解きほぐしていく。
だが、その「優しさ」こそが彼女にとっての地獄だった。
恐怖で閉ざされるべきだった身体は、魔王の熟練した指先によって強制的に開かれていく。無意識に溢れ出した蜜が太腿を濡らし、白日の下にその艶めかしい「潤い」が晒された。
「や、やめて……いやっ……、ん、あああッ!」
拒絶する叫びが、ユウサクの柔らかな愛撫に溶かされ、熱を帯びた吐息へと変質していく。ユウサクは涙を流しながら、彼女の震える秘部へと己の衝動を深く、ゆっくりと突き立てた。
結合の衝撃が走る。周囲で見守る大勢の女性たちの前で、彼女の身体は大きく仰け反り、抗えない快楽に震えた。
「ああ……っ、ん、あああああ!!」
熱い吐息が廃墟の冷たい空気を白く染める。ユウサクの「優しさ」があだとなり、彼女の身体は魔王を受け入れる準備を完璧に整えてしまっていた。晒された衆人環視の中で、彼女は自身の肉体が裏切り、快楽を求めて熱く濡れそぼっていく様子を全世界に露呈させられたのだ。
浅葱とシズクは、その「成果」を眺めながら、満足げに喉を鳴らした。
「見事な統治ですわ、魔王様。民も、そのお姿に釘付けですこと」
「くふふ……種の交わりとは、これほどまでに芳醇な香りがするものか」
泥臭い熱狂と暴力的な沈黙。ユウサクは号泣しながら、欲望という名の「魔王の義務」を、観衆の前でただひたすらに遂行し続けた。




