22 ミニスーパー
異世界生活16日目。
今日はお店は休みの日。
朝ご飯を食べながら二人に予定を聞いてみると、今日は孤児院に遊びに行くそう。
持っていくものがあれば持っていってくれるそうなのでまとめておいた物を渡す。
孤児院に渡しているものが足りなそうな物は無いか見てきてもらうよう伝えた。院長先生側からは言いづらいかもしれないしね。
夕飯は各自でということにして夕飯代をあげる。
いらないと言っていたがいつも助かってるからと渡す。
私は9時頃に納品だけして仕事は終わり。
食器用洗剤のタグ付けをしていなかったのでそれをやってイアン商会の人が来るのを待つ。
台車に載せておいたのですぐに出発できる。
7箱の食器用洗剤とスポンジは3箱になったので2つは手持ちになってしまった。
商会の人が2人空き瓶20箱を持って来たので倉庫まで運んでもらい、台車が空いたので、シャンプー類も持っていくことにした。
商会に納品し、私の台車に空き瓶箱を8箱載せて帰宅する。
木曜日は納品無しなので次は金曜日納品になる。
用も終わりアビーさんの所へ行く。
早速案内してくれた。
厨房を通り横の食材部屋から地下に降りる。
魔道具のライトを点けるとそこにはたくさんの見たことのある商品が並んでいた。
生鮮食品の無いスーパーって感じかな。200種類以上ありそうな感じ。
見てみると、全て使い方も日本語で書いてあるので、アビーさんの言っていたようにだんだんと使うものが減っていったんだと思う。
開けてみてもいいと言われていたので常温なっている冷凍食品を開けて中を出してみると、新品に戻り、凍った状態になった。
使い方に困った物は冷凍食品が多かったようでたくさんある。
お酒も色々な種類があった。チューハイやビール、日本酒、ウイスキーや探している焼酎もあった。しかも4Lの大きいやつもある。
茶葉もあった。パックになっているタイプもあり紅茶や緑茶、ルイボスティー、探しているウーロン茶もあった。
他にもシリアル類もあるし、ペットボトルの飲み物もあるし、なんとスナック菓子もあった。
こんなにも宝が仕舞われていた。宝の持ち腐れだ。
商品の使い方説明は一度後回しにして、あるものの確認だけして一度上に戻る。
ランチタイムっていうこともあり混んで来た。
奥の個室を案内してくれたので私もそこでご飯。
お昼を食べ、店が空くのを待ちながら麻雀をして過ごす。日本でのお昼休憩の時のようだ。
お店が空いてきたので地下に戻り、説明していく。
まずは冷凍食品の餃子やポテトなどフライパンでの作り方を説明する。
電子レンジは無いので、ピザや焼きおにぎりもフライパンで温めれば大丈夫と伝える。
他にも電子レンジがない場合袋ごと湯煎でも大丈夫だと伝える。
温めれば食べれるという事と、使う時に常温の物が食べられるか分からないから一度捨てて凍った状態の新品にしたほうが良さそうと言うことも伝える。
お酒はヨーコさんが飲まなかったらしく全部が地下行きだったそう。
缶チューハイやビールなどは開け方を説明し、他はそのままで強い場合は水やジュースやお茶などで割って飲めることを伝える。
茶葉はお湯を注いで飲む物とやかんとかで煮出す物がありそれを説明する。
シリアルは牛乳があるか聞いたら無いようだったので水でも平気だがあまり美味しくないかもと伝えた。そのまま食べても大丈夫とも伝える。
スナック菓子はそのまま食べられる事を伝え、ペットボトルの飲み物もそのまま飲めることを伝える。無限シリーズの物だからお皿とかコップにだしたほうがいいかもしれないと伝える。
全部、賞味期限等があるか分からないから使う前に一度中身を捨てたほうがいいと伝えておいた。
そして欲しい物があるか聞かれたのでいくつか中身を分けてもらう事にした。
欲しいやつを木箱に入れておいてと言うことなので遠慮なく選ばせてもらった。
選んだものは、焼酎、ウーロン茶、緑茶、スナック菓子数種類、ドライフルーツ入りシリアル、粉末のコーヒーにした。
ペットボトルのジュースや缶チューハイも欲しいが中身を何かに入れて持ち帰るのが難しい為ここに来た時に飲みたいということを伝える。
焼酎も液体だが、同じ物の違うサイズがあったので教えてくれたお礼にそのままくれるということで一番使わないであろう4Lの方をくれた。無くなったら無限に新品になるなら4Lは入れづらいし220mlの方が楽だと思う。
コーヒーの粉末のは箱に入ってて個包装になっている物だったので中身の個包装ごと貰う。100本入りだったので100本貰った。
他の物に持ち帰るのにラップが使えそう!と思い一度帰宅して取りに戻り、ラップをバッグにしまい、ショップアプリで牛乳を探す。
アビーさん達にもシリアル食べて欲しいし、日本では、朝食にいつもシリアルを食べていたから、ここでも食べたい。
牛乳4本セットが2300イエンだったので枠に設定し、購入して、それも持って再び宿屋へ。
徒歩5分ぐらいの近所のおかげで、取りに戻るのも楽で良かった。
宿屋へ戻り、アビーさんアーロンさん私で、シリアルとカフェオレの試食会。
二人とも美味しいと言っていた。
シリアルは不思議な感じと言っていて最初はザクザク感でふやけても美味しい。食感の変化が気に入ったみたい。
コーヒーは飲んだことあったようだが苦くていらないと思っていたそう。
なので牛乳を入れてカフェオレにした。牛乳を温めれば温かいカフェオレになるが今回はそのまま入れてぬるめの飲みやすい感じで。
牛乳を使ったが、ミルクに似ているのね。と言われミルクならあったのかと貴重なショップアプリ枠使ってしまったとショックを受けたが、ミルクは温めないとお腹が痛くなるらしく冷たいまま飲むことは出来ないそう。それなら買って良かった。
牛乳はそのまま飲めるように殺菌されているしシチューなど料理にも使えるから残りの3本あげた。
ここには魔道具の冷蔵庫みたいな箱があるからそれで冷やしとかないとダメという事も伝えた。
私の場合は収納バッグに入れておけば時間経過も無いからそこで保管するパターンだ。
ただでさえ狭い収納バッグに入れるの少し邪魔だな。注文する毎に4本か。
多分毎回アビーさんか孤児院に配ると思う。
そして持ってきたラップで貰ったものを包んでいく。
スナック菓子やシリアルをラップで包んだことが無いから少しやり辛い。
ただこのためにショップアプリの枠を使ってまでビニール袋を買うのはな。枠も後3枠だから無駄使い出来ない。
夕飯も宿屋で食べていくつもりだが時間がまだ早いので一度帰宅する事にしたので頂いたお土産を持って帰る。
荷物を置き、コーヒーを飲みひと息付きたいが、持っている木製のコップが耐熱かどうか分からない。ヤカンもない。
ひと息付けず露店とかを見に行くことにした。
とりあえず露店の前にお世話になっているイアン商会で売っているか見てみる。
ヤカンは売っていなかったが、マグカップと陶器製のコップが売っていたので4つずつ買うことにした。
ヤカンはどこで売っているのか聞くと鍛冶屋がやってる金物屋があるらしく教えて貰いそこに行く。
おお!ファンタジー!ドワーフのおっちゃんが居た!
町の南側の冒険者が多いこの地区に来たのは始めてで狭い範囲で生活してたから初めてみた。
ここに来る途中に虎の獣人も初めて見たがそれも初めてで住んでいる場所が違うだけでこんなにも会わないんだな。人数もあまり居ないのかもしれない。
ドワーフのおっちゃんにヤカンを買いたい事を伝え、見せてもらった。作った人によって値段が違うらしい。
どれが良いか分からず真ん中あたりの金額の物にした。20000イエン。日本で考えたら高いが仕方ない。
無事に買い物も出来たので荷物を置きに帰宅する。