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『約束』
『約束』
ひとしずくの明かり差す
闇の谷のずっと底の方
時が止まったのはいつからか
忘れられた砂の都で
今日も隠された偶像は
目覚めの日を待つ
クリスタルのいとしさに
包まれた蒼い焔よ
埋もれた歴史を照らし
終わらせない答えを探し
迷い立ち止まるかの地の
待ち人を導けよ
シルクのつぼみがほころべば
そこにいるのはあなた自身
何も持たずに生まれ
凍えて
わが身を抱く
見上げれば
一粒の星の瞬き
ただいま
ずっと待っていてくれたんだね
開かれた青い空目指して
翼羽ばたかせて
舞い上がれば
あなたは鳥にも風にもなれる
草木は芽吹き
森はたちどころに蘇る
渚の輝き
潮の香
島々をめぐるイルカの群れが
茜に染まる入り江に帰ったら
夢のゆりかごで休もう
そして目が覚めたら
私は
遠い昔に約束した
あなたに出会う旅を始める
ファンタジー物の冒険アニメの主題歌、というイメージで書いた詩です。
Aメロとかサビとかにあまりこだわらずに書いているので、歌詞というよりは詩に近いです。
歌詞として用いるには、おさまりの悪い個所をメロディに合わせて変更する必要がありそうです。