番外編 その3.ここは乙女ゲームの世界だったはずだ~柳塚雅人 視点~
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「R15」「電波思考」を読みたくない方は、バック・プリーズ。
「不快な表現」「BL」が嫌いな方も、バック・プリーズ。
この文章は、「不快な思考」「自分勝手」「ツッコミたい」そして、ほんの少しの「ざまぁ」でできています。
ここが、乙女ゲームの世界だと思いだしたのは高校の教員面接がうまくいかず、俺を溺愛する叔父に自分が理事をしている高校の教師にならないかと誘いを受け、その高校のパンフレットを見た時だ。
前世の俺は、この世界が舞台の乙女ゲーム『光射す思い』を姉と妹に無理やり攻略に付き合わされていた。
そこではじめて、前世の姉と妹に感謝した。
俺はこの乙女ゲームの攻略対象者『柳塚雅人』だ。
主人公『神無月愛梨』が、俺こと柳塚雅人ルートに行き攻略すると、親父の会社に俺が継ぐことになる。人生の勝ち組になれる!
そうと決まれば、さっそく叔父に連絡し西咲高校で教師をしていいと告げる。
俺のことが大好きな叔父は、ものすごく喜んでくれた。
あの乙女ゲームの舞台の時間になるのはまだ先だ。
俺はもてるんだし、女と付き合い本命が来るまで性欲処理ぐらいしたい。
教師になって一年たった頃、学校で一番もてる美少女『望月美菜子』と付き合い始めた。
ものすごく、男を誘うような体をしている美少女と付き合えて、学校にいるガキどもに優越感を感じる。アイツらは、指を咥えて見てることしかできないしな。
神無月愛梨が来るまでは、絶対教師を続けたい俺は望月に付き合っていることを学校に内緒だと約束させた。
望月の卒業間近、妊娠していると告げられた。
妊娠しても、中絶できるだろ。
「妊娠したから、責任を取って結婚をして欲しい」という彼女の返事をのばし、性欲処理が手軽にできる女を手放したくない俺は、返事を伸ばし続けた。
ふざけるな!誰が、お前なんかと結婚するか!
お前と結婚しなければ、人生の勝ち組になれるんだよ!
望月はとうとう痺れを切らし、俺に別れようと言ってきた。
俺が付き合ってやっているのに、なんて女だ。
まだまだ利用価値のある望月を手放す気がなかった。うまく言いくるめて付き合うことを続行させる。
数ヵ月後、望月はお腹の子を生むと言ってきた。
俺を破滅させる気か!
望月を殴って、中絶するように迫った。
そしたら、彼女は「なんてこと言うの!あなたと私の子でしょ!私はあなたと別れても絶対に産むわ!」
それならと、俺は迷わず望月に別れを告げて捨てた。
翌日、親父に呼び出された。
望月のせいで、俺は一方的に親父に怒鳴られ、柳塚家を追い出された。
あの女、何考えてやがる。
俺と付き合えて感謝できないとは、馬鹿じゃないのか!
数日後、柳塚家の執事の真壁が俺の住むマンションに来た。
マンションは、叔父が俺に用意してくれたものだ。
そこで真壁は、俺が別れを先延ばしにしている間に望月のお腹にいる物が中絶できる期間が過ぎたこと。俺が起こした責任を取って、兄が望月と結婚することを決めたことを告げた。俺の代わりに兄と結婚するってことは、望月は尻軽だったんだ。俺は、望月に責任を取らずに済むことに安堵した。
だが、安心したのはそこまでだ。現在まで俺が起こした不祥事を柳塚家が揉み消してきたが、これを機に柳塚の家に絶対に足を踏み入れるなと言った。信じられなかった。あのことやこのことを親父たちにばれていないと思っていたんだが、それは間違いだった。
顔色を無くす俺を見て、真壁は無表情のまま俺の家を出た。
だが、まだチャンスはある。
『神無月愛梨』を物にすれば、挽回できるはずだ。
神無月愛梨が高校に入学するまで、神無月の練習台として高校の女子生徒と何人も付き合い、捨ててきた。
アイツらは、別れ際に何度も別れたくないと言ってくる。ものすごくウザイ。美少女だろうが、この世界ではモブだ。モブごときが、俺と付き合えたことに感謝しないなんて何様だ。
そしてやっと、『神無月愛梨』が高校に入学してくる。
高校に中学から提出される生徒資料の中に、『神無月愛梨』を見つけた。
叔父にお願いして、高校一年の担任になった。
見てろよ、親父。神無月を物にして見返してやるからな!
しかし、思ったようにうまくいかなかった。
乙女ゲームの神無月は、自己紹介に色々アピールしているのだが、この神無月は自己紹介が淡白すぎる。ゲームと差異が生じているのか?
まあ、そんなことはどうでもいいか。
ゲーム通りに、生徒会役員を同じようにした。違うようにしたら、神無月は俺を好きにならないかもしれないしな。
生徒会役員は、イケメンばかりだが俺も負けてない。大人である俺の方が有利だ。大人の魅力で落とせばいい。大人の魅力あふれる俺ならできる。
入学初日の挽回をすべく、俺に文句ばかり言ってくる大道寺をねじ伏せて神無月を生徒会役員に推薦した。ヤツは不満そうだが、俺のためには仕方ない。
大道寺は、「神無月さんがいいと言えばいいですよ」と言った。
うまくいった。
後は、神無月が生徒会に入りたいと言えばいいだけだしな。
これで、俺が神無月を物にできる。
翌日、意気揚々と生徒会室に行った。
結果、大道寺が告げたことは信じられないことだった。
神無月は生徒会に入らない。代わりに、鳳凰院が生徒会に入るということだ。
なんてことだ。なんで、生徒会長のくせにちゃんと説得しないんだ!
聞けば、原因は神無月の幼馴染で最大の障害物である荻堂一真だった。
ヤツさえいなければ、神無月は生徒会に入ったんだ!
なんてことだ。はじめから、俺としたことがミスをしていたのか!
ゲームをしていたからと油断していた。
このゲームの特徴として、攻略対象者のフラグはなかなか折れない。
なら、まだまだ挽回は可能だ。大人の余裕を持って対応しよう。
『柳塚雅人』ルートに行くための大切なイベント遠足がある。
俺のために、プラネタリウムに決定するように誘導しよう。
現実の俺も、ゲームでの俺も、神無月のためにもいいこと尽くめだ。
そこで予想外の妨害が入る。モブの副委員長森川まどかだ。
あの女が、ピクニックがいいと言いだした。ふざけるな!
あの女は神無月の友人。神無月が、プラネタリウムがいいと言えば反対できないはずだ。
だが、俺がどんなに優しく諭そうが、神無月はピクニックがいいと言い張った。
ここで俺の思い通りにしても、神無月の反感を買いそうだったので諭すのを諦めた。ピクニックで一緒になればいいしな。
だが、そんな思惑も天敵の雲瀬直樹によって妨害された。
荻堂一真も悔しそうにしていたから、痛み分けだ。
体育祭の時は、荻堂一真ではなく俺が選ばれた。ざまあみろ。
恥ずかしがり屋の神無月は、借り物競走の借り物を確認するテントまでマジックハンドで俺を掴んで俺を連れて行った。恥ずかしがらなくていいものを。
この学校のイベントで一番楽しみにしている『ダンス・パーティー』の日になった。
この日は親父から珍しく家に呼び出された。
俺の人生で大切な日だから、無視してダンスパーティーに参加した。
今から恥ずかしがり屋の神無月を誘って物にしてやる。
そしたら、余計なところから妨害が入った。
大道寺と雲瀬のコンビだ。
俺は教師なのに、それすらも無視して生徒会の仕事をしろと文句を言ってくる二人。年上で教師の俺を敬うことすらしない二人は、目の上のたんこぶだ。
戦略的撤退として、今は諦める。ダンスの時間はまだあるから、神無月と踊るチャンスはこれからだ。
俺が、神無月と踊るチャンスをうかがっているとまたもや妨害が入る。親父だ。
親父は、ガキどもの前で俺を糾弾する。
そして、教師を辞職するよう要求した。甘いな。叔父が俺を辞めさせることを許すはずないだろ。
だが予想に反して、叔父は要求をのんでしまった。俺の砦であったにもかかわらず。
親父によって、叔父は俺の今までしてきたこと、この高校のモブ女子生徒にしてきたことを知って、親父の要求をのまざるを得なかったと真壁が言った。
そんなことをしたら、いくら叔父でも俺を庇えない。なんてことをしてくれたんだ!今まで俺が揉み消したと思った事でも、親父は知っていていたのだ。
絶望する俺に、親父は華鹿の長女の元に行くよう言った。
拒否権もなく連行される。
しかし、華鹿の長女は美人だ。幸い俺はイケメンだし、華鹿の長女に取り入ろう。
うまくいけば、この状況を脱出できる。
ありがとよ、親父。あんたでも、役に立つんだな。
華鹿家に着くと、使用人にお風呂に入るよう言われた。
久々の大きな湯船でリラックスする。
風呂を出ると、服がない。
そこに使用人が入ってきた。
冷たいビールを渡された。気がきくな。
そして、服を着ずに部屋に移動しろと言われた。
華鹿の長女は、性欲過多か。仕方ない、取り入るためには必要か。
使用人に案内された部屋に入ると、反吐が出る光景を見た。
部屋の中には、美形の男女が裸のまま四つん這いでいるのだ。
裸の男女は、首輪をしている。
その光景に驚いて声が出ないうちに、使用人は俺に首輪をつけて、部屋を出た。
そして、魅惑的な体を持つ華鹿の長女と長身の美形の男が部屋に来た。
「はじめまして、柳塚の不良債権。私の自己紹介は不要ね。これから、あなたは私たちのペットよ。喜びなさい。あなたの両親が、不良債権を私に押し付けた形ね。その首輪、行動範囲以外のことに行くと警報が鳴る仕組みよ。そうなったら、お仕置きするわ」
楽しそうに話す美女。こんなことしてタダで済むと思うのか?
「こんなことしてタダで済むかって思ってるの?もちろん、済むわよ。だって、どの家でも臭い物に蓋をしたいもの。ほら、見て。みんな見覚えのある顔ばっかりでしょ?庶民をこうやるのは問題だけど、金持ちだと大丈夫なのよ。だって、みーんな家の不良債権と呼ばれる者たちよ」
得体のしれない女に恐怖を感じる。俺はここから出れないかもしれない。
女はさらに続ける。
「私がはじめからこんなことを思いつくと思う?お金持ちのお嬢様で、世間知らずだったのよ?でもある日、私自身の性癖で悩んでいたら年下の可愛い女子のに言われたの。『美形の男女をペットにすれば解消される』って。素晴らしい思わない?その子は一発で私の悩みを解消したのよ。そこから、金持ちの不良債権の美形をペットにすることを思いついたの。これなら、文句も出ないわ」
年下の可愛い女の子とやらは、何考えてやがる。おかしいんじゃないのか?
「それで、新しいペットが欲しいなってその子に相談すると、あなたのことを紹介されたの。近々、問題を起こして私のペットにできるかもしれないって。さすが、私の認めた子ね。ああ、そうだ。あの子とお茶の約束をしていたの。忘れたら、拗ねちゃうわね。大地、新しいペットとお楽しみしていいわよ」
「そうか?」
「ええ。お尻の穴はまだ新品のはずだから、使っていいわよ」
「へえ、珍しいな。なら、はじめては俺がもらうか」
バリトンボイスを持つ美形は、楽しそうに俺を見た。
「私もそのペットのお尻の穴を使いたいの。あなたで、好きなだけやって慣らしておいてくれる?」
「もちろんだ」
「じゃあ、行ってくるわ。楽しんでね♪」
そう言うと、女は部屋を出て行った。
次の瞬間、俺は体の力が入らなくなった。
体が熱くて、今すぐ性欲処理をしたい。なぜだ?
「さっき飲んだビールには、媚薬が入ってる。後は慣らすだけで、尻の穴が使えるな」
そういうと男は、俺のからだを好き勝手にいじくり始めて抵抗ができない。
言葉攻めをして、俺の反応を楽しんでいる。
周りの奴らは誰一人俺を助けようとしない。
「周りの奴らに助けを求めても無駄だ。奴らは堕ちてすでに抵抗をしなくなった。お前もすぐにそうなる」
楽しそうに言う男。
周りの奴らは、羨ましそうに俺を見て自分で処理をし始めた。
なんでどうしてこうなった。俺は何も悪いことはしてないはずだ。
こんなとこにいるはずじゃない。
これから俺は抵抗できなくなるまで、変態性癖を持つ男女に調教されることになる。
もう何も考えることができない。
抵抗したくても、堕ちることしか道がない俺は.........




