第1話:一と魔王(♂)
初投稿失礼します。
「―――やっと、やっとだ。帰られる。」
佐々木 一は息絶え絶えに呟いた。
彼の艶やかな闇のような真っ黒の髪は返り血に染まり、宝石のようなキラキラとした瞳には腹を切られた魔王の無残な姿が映っている。
普通の人間なら死ぬような怪我を負っている魔王はどうやらまだ息があるようで、魔王の口からは喘ぎ声が漏れている。
そんな魔王の顔は新鮮なトマトのような色になっていた。
そう。真っ赤である。
それはもう恍惚とした真っ赤な顔で魔王は笑っていた。
「あ、あの、どうした、んですか?」
恐る恐る質問する。
「貴様....名前...は?」
質問に質問で返された。
「佐々木 一です」
「そうか...可愛い...名前...だな///」
「さっさとクタバレ。」
一は魔王の喉元にナイフを刺した。
一に可愛いは禁句だった。
魔王に止めを刺し、
どれほど時間が経ったのか。
数分か、あるいはもっと短いのか――
一の視界は真っ白に染まった。
「……これで、5年の旅も終わりか」
誰もいない魔王城の頂上に声が反響するが、反響が止まるころには一はその"世界"に居なかった。
***
佐々木一は、ごく普通の中学三年生だ。
……少なくとも、表向きは。
異世界で勇者をやっていたことを除けば、本当に普通である。
あともう一つ。
クラスの一部女子に、よく分からない妄想の対象にされているらしい。
・・・これは友人から聞いただけなので、真偽は不明だが。
どちらにせよ履歴書に書いたら即アウトなのは間違いない。
そんな一は異世界からやっとの思いで帰還した。
問題は時間だ。
あちらで5年。こっちでも5年経っていたら19歳の中3とかいう意味不明な存在が誕生する。
……考えるのをやめた。
***
やがて、真っ白の視界が晴れ、一の眼の前には家があった。
表札を見ると佐々木と書いてあった。
「ふぅ、」
一は安堵した。
とりあえず本当に帰ってこられたようだった。
体中をペタペタと触り、状態を確かめると、転移前の肉体に戻っているようだった。体に流れていた魔力も若干残ってはいるが、とても弱まっているようだった。
後の気がかりはあれからどれくらいの時間が立っているかだが...
インターフォンを押す。
ピンポーンという音がなった三秒ほどで、ドタドタという慌ただしい音がなり、
「おかえり!お義兄ちゃん!!」
存在しないはずの妹が飛び出してきた。
見た目はサイドテールのきれいな黒髪、目の色は黒色。見た目は大体小6〜中1くらい、体型はスレンダーという、一の好み一直線の見た目だった。
……どこかで、見たことがある気がした。
いや、
“見た覚えがありすぎる顔”だった。
……嫌な予感しかしない。
どこで見たんだ?という疑問が一の脳内に渦巻く。
……考えようとしたが、うまくまとまらない。
それどころではなかった。
「……は?」
声が、うまく出なかった。
「……なんで?」
そのまま、一は意識を手放した。
__❄️主人公の見た目❄️__
ショタです。
受けか攻めかで言ったら受けです。
よく同級生を捻じ曲げていました。
黒髪黒目です。親からの遺伝です。
作者はホモではないです。
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この小説、ストックができたらちょっとずつ公開していく流れで行きたいと思っています。
中学生の妄想垂れ流し小説ですが、気長に待ってくれたら嬉しいです。
今、ストックはZEROです。




