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第四巻 第七章 (人生は短いので自然を研究し過ぎるなかれ)

 第四巻 第七章 (人生は短いので自然を研究し過ぎるなかれ)(健康のために自身の個性的な体質を観察しなさい)(神託に注意を払いなさい)


 「最終的に、ソクラテスが、正直に簡潔に、話している相手へ、自分の考えを明言しようと努めたのは、前述の実例で証明されている」と私クセノフォンは思っています。

 (「ソクラテスが、正直に簡潔に、ソクラテスと交流していた友人達へ、自分の考えを明言しようと努めたのは、前述から、明らかに成っている」事を、私クセノフォンは願っています。※別の版)

 同時に、ここで、私クセノフォンが示したいと思っているように、ソクラテスは、(ソクラテスと)同様に、他人の自立している精神を成長させたいと熱望していた。

 自立している精神を持つ人は、自分の力に応じた全ての務めにおいて、自立している事ができます。

 私クセノフォンが知っている全ての人々の中で、最も熱心に、ソクラテスは、ソクラテスの周囲の全ての人々が本当は何に精通しているのかを確かめた。

 また、ソクラテスは、知る事が真の美しい善い人にふさわしい、知っている範囲内の全ての物事を、教える事に最大の熱意を見せた。

 また、ソクラテスは、ソクラテスの知識が不足している(ため、友人達を教える事ができない)場合には、友人達を、(ソクラテスが知らない知識を)知っている人達に紹介した。


 また、ソクラテスは、何らかの個別の物事の経験的な知識を、教育を受けている人が学ぶのに好ましい程度までは、友人達に教えた。

 その一例として、幾何学を取り上げると、(次のようにソクラテスはよく話していた。)

「全ての人は、とにかく、必要であれば、全ての場合で幾何学の法則によって、土地の一部を受け継いだり、譲ったり、土地を分担したり、土地の一部を耕作させるために担当させたりできる程度までは、幾何学を教わるべきである」

(「全ての人は、とにかく、必要であれば、全ての場合で正確な測量によって、土地の一部を受け継いだり、譲ったり、土地を分担したり、土地の一部を耕作させるために担当させたりできる程度までは、幾何学を教わるべきである」※別の版)

「前述の程度までの幾何学は、実に、とても簡単であるし、学ぶのも簡単であるので、測量方法に普通に関心が有るだけで、幾何学の学徒は、土地の一部の大きさを確かめる事ができる、と同時に、土地の測量方法を無事に知る事ができる」

 ただし、ソクラテスは、諸々の難解な図形を研究する程度まで幾何学を研究する事には、賛成できなかった

 次のようにソクラテスは話した。

「前述の幾何学の難解な図形の研究が、何の役に立つのか、私ソクラテスには理解できません」

 ただし、ソクラテスは、前述の難解な問題に精通はしていたのであった。

 次のようにソクラテスはよく話していた。

「前述の幾何学の難解な図形の研究のような事は、人が、人生を使い果たしてしまって、より役に立つ他の多数の物事を学ぶのを妨げてしまうほど、膨大である」


 また、「ある程度までの天文学の実践的な知識、星々の研究における、ある程度までの技術を学ぶべきである」とソクラテスは強く主張した。

「行軍、航海、見張りの管理といった陸や空の移動のために、夜の時刻や、一年間や一か月のうちの時期を知る事ができる学問(である天文学)について、全ての人は十分に知るべきである」

「一般的に、夜の時刻や、一年間や一か月のうちの時期が関係している全ての物事に関して、多数の時刻や時期を見分けるのに役立つ信頼できる知識を十分に持つべきである」

「また、前述は、簡単に夜の漁師や猟師、船の操舵手、天文学を知っていて仕事に利用している他の多数の人達から学ぶ事ができる知識の一部である」

 変わった動きの外惑星であれ、星々であれ、我々の地球の公転軌道の外の諸天体の動きについての知識を含む程度にまで、または、地球から外惑星や星々までの距離、外惑星や星々の諸々の周期、距離や周期などの諸々の原因を知ろうと努めて疲れ果てる程度にまで、天文学の研究を押し進める事に関しては、ソクラテスは全て強く反対した。

 (次のようにソクラテスは話した。)

「なぜなら、『前述の研究以下の利益しかない』と私ソクラテスは思います」

 ただし、ソクラテスは、幾何学の微妙な部分と同じくらい、天文学の微妙な部分には精通していた。

 またも、次のようにソクラテスは主張した。

「前述の天文学の微妙な部分の研究だけでも、人が、人生を使い果たしてしまって、より役に立つ多数の物事の研究から離れてしまうほど、膨大である」

 大まかに言うと、天空の物事に関して、神の力が天空の物事のそれぞれの動きを形成している仕組みを熟考する試みに、ソクラテスは強く反対した。

 神の力が天空を動かす仕組みは、ソクラテスが信じていたように、人の知力を超越している、だけではなく、神々が明らかにしない事を選んだものを暴く試みは、ソクラテスが考えていたように、神々の目から見て神意に適わないのである。

 実際、ちょうど、神による仕組みを説明しようと試みた、全ての推測者のうち最も大胆な推測者である、アナクサゴラスが少々、正気を失って狂気じみてしまったように、前述のような問題について考えて自分の頭を悩ませた人は、正気を失って狂気じみてしまう可能性がかなり有る。

 アナクサゴラスは、「人は、簡単に火を見る事ができるが、太陽の表面をじっと見つめる事ができる能力を(神から)与えられていない」という事実を無視してしまって、「太陽と火は同一である」と言い張ってしまった。

 また、アナクサゴラスは、「太陽光線の影響下で肌の色は変化するが、火の光線下で肌の色は変化しない」という事実も無視してしまった。

 また、アナクサゴラスは、「太陽光の助けによって大地の内部から植物は芽吹いて健康に成長するが、火の影響力は全てのものを乾き切らせてしまって命を破壊してしまう」という事実も無視してしまった。

 また、アナクサゴラスは、太陽について「赤熱した石である」と言い張ってしまうように成ってしまった時、火中の石は光らないし(崩壊して)無く成ってしまうが、太陽は減衰しないで最も激しく輝くし、太陽神は半永久的に太陽に宿る事ができる」という事実も無視してしまった。


 また、ソクラテスは、論理的に思考する手順の研究について教え込んだが、ここでも、他の全てと同じく、無益に研究し過ぎる事に用心するように、弟子に命じた。

 ただし、ソクラテスは、役に立つ程度までは、全ての研究に加わる用意が有ったし、ソクラテスと共にいた友人達と議論を最後までやり通す用意が有った。

 実に、ソクラテスは、その程度までに留めた。


 また、ソクラテスは、健康に最大の注意を払うように、ソクラテスと共にいた友人達へ熱心に勧めた。

「あなた達、ソクラテスと共にいた友人達は、熟練者達から学べる事は全て学ぶであろう」

「しかし、それだけではなく、あなた達、ソクラテスと共にいた友人達は各自、自身の場合を生涯、観察する事によって、『どのような食習慣、どのような飲食物、どのような仕事が自身に最適であるか?』を知ろうと労苦するべきである」

「あなた達、ソクラテスと共にいた友人達は各自、可能な限り最も健康的な人生を送るために、前述の自身への観察による自身の健康についての知識を役に立てるべきである」

「診断によって、または、必要な治療によって、改善できる医者を見つける事は、前述の私ソクラテスの助言に従って、自身の特異体質を学ぶ全ての人にとっても、簡単な事ではないであろう」


 また、誰かが、人知には不可能な助けを求めて来た場合、ソクラテスは、「(神による)予言」(、「神託」)に注意を払うように、勧めた。

「人事に関して、神々が合図を人にもたらす手段の秘密を知っている人には、必ず、神による導きが有るのである」

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