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転生令嬢の異世界愛され生活〜ご褒美転生〜  作者: 翡翠
第九章 魔武器精製と使い魔召喚 〜カレン16歳〜
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 ソワソワソワソワ。

 昨日はご機嫌だったリンちゃんですが、今朝はソワソワ落ち着きがありません。

「リンちゃん?」

「あ~~っ、緊張して落ち着かない」

 だそうです。

 それでも(しっか)り朝食はとられ、学校の準備も万端です。

 いつもより少し早い時間ですが。

「カレン、もう行ける?」

 きっと我慢出来なくなってしまったのでしょう。

「大丈夫ですよ。では行きましょうか」

 私は小さく笑いながら鞄を持ち、靴を履いて部屋を出ようとした時。

『我も行くのだ』

 と、アルが肩に飛び乗って来ました。

「アル? 学校へは一緒に行けませんよ?」

 いつもは不貞腐れながらもちゃんと聞いてくれるのですが、今日のアルは引く気はないようで『一緒に行く』の一点張りです。

 仕方なく一緒に行くことにしました。

『大人しくしていて下さいね』

 念を押しておきますが、少しだけ不安です。

 ロビーに着くと、既にキース様達がいらっしゃいました。

「おはようございます」

 挨拶を交わし、キース様達の視線が私の肩で止まります。

「カレン、ソレ……」

 キース様が指を指したのはもちろんアルで。

『指を指すでない、指を』

「今日は何故か離れてくれなくて。後で先生に許可を頂けるようにお願いするつもりです」

 キース様達には、アルが魔物であることは既にお伝えしております。

 出会ってからずっと仔犬の姿のままですからね。

 ただ、フェンリルということは伏せておりますが。

 教室に着くまでの間、今日の魔武器生成や使い魔召喚の話題になりましたが、リンちゃんの「キースの魔武器って、大剣が出来そうなイメージだよね」と言う一言から、どんな魔武器になりそうかの予想が始まりました。

「私の予想では、キースと私は大剣、リンはレイピア、カレンは銃ですね」

「リンちゃんは双銃、キース様は大剣、ウィリアム様は刀が似合いそうですね。私は……魔法補助をしてくれる杖とかだと嬉しいです」

「いやいや、リンは鞭とか似合いそうだよな」

「よし。鞭が出たらキースを一番最初に打ってあげよう」

「リン、キースが何かに目覚めたら厄介ですから」

「目覚めねぇよっ!! 」

 いつもより少し早く教室に着きましたが、他の皆様も早く到着されていたようで。

 あっちでソワソワ、こっちでソワソワ。

 皆様落ち着きがありません。

 ヴァイス先生が「おはようさん」と言いながら教室に入って来られました。

「今日はお前らの待ちに待った魔武器生成と使い魔召喚だ。やり方はわかってると思うが、念のためおさらいだ」

 と、説明を始められました。

 まず魔武器生成ですが、魔鉱石に魔力を流すことにより、相性の良い武器が生成されます。

 名前を付けることにより、その魔武器の特性を知ることが出来ます。

 生成が終わったら、先生に魔武器を見せて報告をするようにとのことです。

 次に使い魔召喚です。

 魔法陣に少量の血を垂らし、詠唱します。

「我が名は◯◯。我は求む、我と共に歩むモノを。汝我の求めに応じ出でよ、使い魔召喚」

 そして求めに応じて来てくれた使い魔と無事契約が成されると、体の何処かに契約紋が現れるそうです。

 これが消えるのは契約が切れた時のみ。

 即ち、契約者である人間か使い魔が死亡した時、契約が継続不可能となり、契約紋が消えて無くなるのです。

 中には直ぐに契約とはいかない場合もあるそうです。

 それは契約者と戦い、契約者が勝てば契約するというもの。

 使い魔召喚時に絶対にしてはならないのは、複数の血を一度に垂らすこと。

 これを禁忌召喚といいます。

 出口は一つであるため、複数の使い魔が無理やり一つの身体に合成されキメラと化し、しかし意識は複数存在するために混乱し、暴走すると言われております。

 同じ魔法陣から死神が出て来て、罪を犯した者の命を刈り取り、その命と引き換えにキメラを葬るのですが。

 過去には死神の邪魔をして、その間に暴走したキメラによって国が一つ滅んだと言う話もあるそうで。

 其れを防ぐため、同じ魔法陣から出て来る死神の邪魔をすることは許されず、大罪となるのです。

「ま、要は死神に殺されても自業自得ってやつだな。キメラとなった使い魔達は元には戻れない。呼ばれただけで何の罪もない使い魔達が犠牲になるんだ。国としても、そんな奴の命を助ける義務は無い。と言うわけで、お前ら絶対に禁忌召喚するんじゃねぇぞ!」




※補足。

使い魔との契約は、使い魔召喚ともう一つ。

直接契約というものがあり、文字通り契約者と使い魔が魔法陣を使用せず直接会って契約を結ぶものがある。

意思疎通が出来なければ成立しない為、人の言葉を理解し話せることが前提となる。

人の言葉を話せる魔物などはかなりの強さを持つ為、この契約方法で契約出来た者は殆ど居ない。

直接契約が出来るのは、宝クジ並みに難しいということなのだ。


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