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10、隊長、そりゃ惚れられますわ

追い込み月間で忙しい中、人類最速で書き上げた……

とりあえず第一章終わらせたったぜ!

「下がれ下がれ!」


イサラギ王国の王宮の王座は騒然としていた。自衛隊員と巨大な魔物が相対しており、一触即発の状態であった。


「シラヌイ!」


この騒ぎを聞きつけて来たのか、勇者達も王座に駆け込んで来た。入った途端、目の前にいる魔物に腰を抜かす。


「こ、こいつは……バラモス?何でこんなところに?」


「危ない!」


バラモスと呼ばれた龍頭の触手生物は、勇者に向けて元は右手部分であった触手を振り下ろそうとする。しかし、間一髪で89式の引き金を絞り、バラモスの右手触手を弾く。それを明確な攻撃と受け取ったバラモスは、近くにいる自衛隊員に向けて突撃する。


「よけろぉ!」


間一髪でよける隊員、他の隊員達は89式やMINIMIのトリガーをひく。何百という弾がバラモスの体に侵入するが、ダメージは全く与えられない。


「俺達が突撃する!シラヌイ達は援護を!」


「了解した!分隊!敵の頭部を狙え!」


隊員達は連発で頭部を正確に狙い撃つ。バラモスがひるんだ隙に、勇者と女戦士が正面から突撃する。


「☆□◎◇☆!」


女賢者が後方から身体能力強化や、回復魔法で前衛にいる仲間を援護する。その横に女騎士が護衛として構える。


「隊長ぉ!3分待ってください!」


栗良は無線で救援を要請する。


「秋山3曹、坂本1士!パンツァーファウスト!」


「了解!援護願います!」


横倒しになった長テーブルに肘をついた射手の秋山3等陸曹が110mm個人携帯対戦車弾パンツァーファウストを構える。横には装填手の坂本1等陸士が照準がブレないように発射筒を支える。


「装填よし!照準よし!後方の安全確認……完了!」


「やれ!やっちまえ!」


トリガーをひく、支点がしっかりしているため、ガク引きの心配もない。自衛隊が海外派遣の際に自爆テロ車両から宿営地を守るために配備されていた3本の内の1本である。かつてWW2ではドイツ軍によって使用され、連合国側に猛威を振るった初代の発展型であるパンツァーファウスト3が、今まさに敵車両ではなくファンタジーな魔物を攻撃するという歴史的な瞬間を迎えた。


発射された弾頭は、ロケット推進により正確にバラモスの胴部へと飛翔する。バラモスは避けようとするが、避けられるわけでもなく、自らの左半身に命中してしまう。


「グッ!グギャァア!」


左半身消失というダメージを、バラモスに与えた。しかし、バラモスは左半身を失ってもなお、自衛隊員に必死で攻撃を加えて来る。


「ロストナンバー1、目標に到着、これより支援を開始する」


UH-60JAブラックホークが王座のバルコニー横にホバリングする。機体の左側の扉が勢い良く開かれ、M134ミニガンが顔を出す。


「撃ち方始め!」


キャビンに腰掛けた普通科隊員と共に、ミニガンが唸りを上げる。無数の弾丸がバラモスに命中する。


「隊長!特科部隊より通達!5分後に対艦ミサイルを撃ち込みます!総員退避命令を!」


「聞こえたか!?全員退却だ!死にたくなけりゃヘリに飛び込め!」


自衛隊員や衛兵や勇者達は、増援にやってきた3機を含む4機に飛び込む、しかしその途中、バラモスはイアナを触手で掴み取り、ヘリから引き離してしまう。


「キャ、キャア!シラヌイさん!」


「陛下!」


「撃つな!当たるぞ!」


「チッ!俺が行く!お前らは先に行ってろ!」


「無茶です隊長!」


「そうだよシラヌイおじさん!」


「行くならみんなで行きましょう!」


キャビンから弓を射るエルフのティアや、弾薬を複製して自衛隊員を援護するミュイが不知火を思いとどまらせる。しかし、不知火の決意は揺るがなかった。


「陸曹長!」


栗良は不知火から投げられた銀色の物体を受け取ると驚愕する。


「ど、ドッグタグ……」


「残りの弾倉をよこせ、俺が仕留めてくる。」


「ぶ、無事のご帰還を祈っています」


不知火はヘリを背にしてバラモスの逃げた方向に走る。辺りは魔物と人間の死体で埋め尽くされており、不知火はどうしてもやりきれない気になった。


「どこだ!時間がない!」


手当たり次第に探すが、なかなか見つからない。意を決して最後の部屋に飛び込む。そこは大きな地下へ続く吹き抜けだった。その中央、穴の前にバラモスはいた。


「シラヌイさん!」


「陛下!」


不知火は89式を脚部に狙い撃つ。これまでに多くのダメージを食らったバラモスは、もはやそこから動こうとせず、触手のみで攻撃するようになった。


「くっ!」


揺れる。どうやら1発目の対艦ミサイルが着弾したのだろう。辺りは崩れ始め、石のかけらが降って来る。


「一か八か!」


不知火はUSP拳銃を引き抜いて突撃する。突き出される触手を回避して接近するが、最後の最後に触手に掴まれる。


「これでもくらえ」


バラモスの目に拳銃を撃ち込む。痛みで触手が緩むと、イアナを救出し、腰のポーチから手榴弾をもぎ取る。


「地獄への土産だ、とっときな」


それをバラモスの口に突っ込む、8秒後、口腔内で爆発が起きたバラモスはバランスを崩し、不知火の体当たりによって血の底へと落ちてゆく。


「本当に助けてくれたんですね……」


「言ったでしょ?全力でお護りすると、我々は約束を破りませんから」


その時、無線が鳴り響く。


「隊長!どこですか!?もう時間がありません!」


「今、俺がいる直上に大きな穴がある!そこからロープを落としハーネスで吊り上げてくれ!」


「了解!」


数秒後、直上にヘリのローター音が聞こえると、目の前にロープが落とされた。不知火は腰のハーネスをロープに装着し、イアナを抱き上げる。


「陛下、しっかり捕まっててください」


「ええ」


不知火が合図すると、ロープは勢い良く引き上げられ、王宮の外へと脱出する。脱出した瞬間、2発の対艦ミサイルが王宮に命中し、魔物達が巣食らっていた王座周辺が吹き飛ぶ。


吊り上げられた2人は、ロストナンバー1番機に引き上げられる。


「隊長!よくぞご無事で!」


「何とか助かったよ」


「お返しします……」


栗良からドッグタグを受け取った不知火は、それを自分の首に付けるのではなく、一緒にいたイアナの首に付ける。


「本来は自分の識別標なのですが、イアナさんに片方を持ってていただきたい」


「こ、これを私に……?」


「信頼の証ってやつですよ……って!えぇ!?」


「シラヌイ!」


イアナは勢い良く不知火に抱きつく。ヘリはそのまま王都の中心部へと降下する。

最後は映画とかでよくある終わり方になってしまったw

なんか急いで書いたから内容グタグタかも……

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