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春日山城攻防戦 本丸の戦い
天正十年八月二十二日。
早朝から始まった織田軍による春日山城攻略戦は最終段階を迎えていた。
難攻不落の名城とされた春日山城も織田軍の圧倒的物量により二の丸と本丸を除いてすべて落とされた。
残った兵も三千ほど。
むろん女子供は多数いるが、戦力として数えることはできない。
始まる前から勝負は決まっていたようなものだが、ここでそれが確定されたと言っていいだろう。
押し込まれる状況を睨みつけたまま動かぬ上杉景勝に対し、直江兼続や山浦景国が裏手から落ち延びることを提案するものの、景勝は拒否する。
名門上杉の名が景勝に落ち延びることを拒否させていたのだが、実はがら空きに見えた裏手にはすでに滝川一益が兵を配置しており、万が一、景勝が兼続らの意見に従っていれば、確実に仕留められていたことだろう。
さて、堀を挟んで睨み合いが続く中で織田軍は休息を取る。
そして、再び攻勢が始まる。




