表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
36/44

36.領主

 領主と情報交換・相談にきた。


「街中で騒ぎを起こしたくない、それで騎士団ともめそうなら街の外にしたい。

 彼らを誘導できます?」


「そうだな、そうしてくれると有難い。

 彼らが騒ぎを起こす目的で来たなら街の外へ誘導しよう。

 ただし、王宮から正式な協力要請なりの書状を持っていた場合は私も彼らに協力する事になるぞ。」


「ええもちろんです。その場合は守備隊は騎士団から離れて行動する事をお勧めします。」


「守備隊にはそのように指示する、彼らも港で見ていたからそうするだろう。」


「死んだ男は子爵の次男だ。

 子爵家が騎士団に圧力をかけているだろうし裏で何をしているかわからん、気を付けろ。」


「騎士団でも私の領内で許しもなく揉め事を起こすことは許さん。

 彼らの横暴で私のメンツがまるつぶれだ。

 前回は海賊の調査と言っておきながらあれだ。

 もちろん王宮へ抗議の手紙を出しておいた事実を添えてな。

 今度は門で留め置き代表者のみこちらで説明してもらう。」


 領主も怒ってる。殺し合うなら街の外で勝手にやれということだな。



 家に戻って来た。


「話し合いは終わった。」


「どうじゃった?」


「うまくいった、街の外で決戦だな。これなら遠慮なくできる。」


「とは言えまだ戦うと決まったわけではないだろ?」


「準備はしておかないと。後は王宮がどうでるか、領主も王宮には逆らえないようだから。

 その場合はどうするか考えておかないと。」


「王宮が動いたら犯罪者になるわけか。」


「どうするか船で逃げるか、その場合は船を使っていいか?」


「ああ、かまわんぞ。」


「地図とコンパスが要るな。」


「戦うと言う手もあるぞ。」


「国と戦争?」


「王を殺してお主が王になる、逃げ続けるより楽じゃ。

 私にも都合がいいからな手伝うぞ。」


「それは最後の手段だな。」


 確かに、ただ逃げて別の国へ行っても解決しない、引き渡しを要求するか賞金を掛けてくる。

 だから元を断つ必要がある。


「王都へ行って騎士団長を殺せば諦めるんじゃないか?」


「物騒な事を言うようになったな、だがそれ位の事をしないと終わらない。

 なぜなら連中は王都にいて自分の身は安全だと思っているからじゃ。

 王都に乗り込んで関係者を暗殺するくらいの事をしないとな。」


「考えはだいたいまとまってきたな、後は向こうの出方しだいか。」


 事前に対応を考えておかないと慌ててグダグダになり失敗し命を落とす。

 失敗してシーラとミリーを失うなんてごめんだ。


「明日はまたダンジョンへいこう。明日は地下16階をクリアしたい。」


 地下16階にはSランクモンスターがいる、ここをクリア出来ればトップの冒険者とも戦える。

 金で雇われて一緒に来ることもありうるからな。



 翌日ダンジョンへ来た、地下15階までは順調だ。


「次は地下16階だここは厳しいぞ。」


 地下16階にはSランクモンスターのカマキリがいる、大きい上に両手の鎌で素早い攻撃を仕掛けてくる。

 盾で受け止め牽制にファイヤーボールを放つ。

 虫系は炎が弱点のようで火を嫌がるように大きくよける。

 よけた先へミリーのファイヤーボールが飛んでいく。

 ダメージを受け止まった時にシーラのブリザードが襲い掛かる。

 あとは止めを刺すだけになった。

 初級魔法でもレベルアップで威力が上がっているのでこれで倒せるようになってきた。

 シーラのブリザードは中級魔法だ。

 3人で次々に魔法を放てばどれかは当たる、時には姉妹が同時に放つ。

 さすが姉妹だけあってふたりは息がぴったり。

 俺は防御と牽制・足止めに専念するほうがうまくいく。

 そうして地下16階をクリアした。


「やったなSランクモンスターも倒せるようになった。

 ふたりとも強くなったな、今日は帰って2・3日は休もう。」



読んで頂いてありがとうございます。

よければブックマークの登録と評価をお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ