22.魔王のお出かけ
朝食後
冒険者らしくクエストを消化しようと今日はギルドへ行くことに。
メイリンは家で待機、クエストがあったら迎えに来ることに。
魔王は用があると言って弁当をもって出かけた。
魔王の用事ってなんだ?
「これなんかどう?」
シーラが選んだのは果樹園に現れるワイルドベアの討伐。Cランクの魔獣だ。
「それにしようか。」
手続きを済ませると果樹園へ向かった。
果樹園にて
「ミリー、ワイルドベアの毛皮は高く売れそうだから火の魔法は遠慮してくれ。」
ミリーには弓を使ってもらおう。
「ふたりにまかせる、俺は援護に回ろう。まずは探すか。」
いた、黒い大きな塊が動いていた。立ち上がったら2m以上あった。
大きな腹にミリーが矢を打ち込みシーラも大きな氷の塊を放った。
動きが鈍ったワイルドベアの頭にミリーが矢を当てると倒れた。
俺の援護は必要なかった。
「食事にしよう。」
食事を済ませお茶を飲んでると果樹園の持ち主が来たので書類にサインをもらった。
あらためてワイルドベアの大きさに驚き討伐に喜んでいた。
ワイルドベアをアイテムボックスへ収納し街へ戻る。
ギルドへ報告したあと商人のロイの店へ向かった。
「ワイルドベアを討伐してきた、買い取れるかな?」
「もちろんでございます。」
アイテムボックスからワイルドベアを出すと驚いていた。
「この件は秘密で。」
「口が固いのは商売の秘訣です。喋ってしまっては他へとられてしまう。」
「他に魔石もあるのだが。」
魔王と共にダンジョン地下10階へ行った時に得た魔石をだした。
「すべて買い取らせていただきます。」
金貨1000枚超え。
調査で5階へ行った時はオークの魔石が30個で150枚、それをカイル達と半々だった。
シーラとミリーがニコニコ顔だもちろんメイリンも。
いや、ほとんど魔王が倒したのだが。後で話をしなければ。
夕食時に魔王に話した。
「魔王様、魔石の換金で金貨1000枚超えでした。」
「とっておけ、世話になってる礼だ。しかし1000枚越えとはすごいのじゃ。」
「ひとつ頼みがある、私も今日ダンジョンへ行き魔石を得てきたその換金をしたい。」
「・・・・そうですか、わかりました。明日一緒に商人の所へ行きましょう。」
魔王はそのお金で何をするつもりなのか、いずれ話してくれるだろう。
翌日、商人のロイの店で換金を終え店をでた。
「昨日お金が入ったので旨いものでも食べにいきましょう。」
「いこういこう。」
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