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あとがき
今回の話は、よくある「冤罪で追放された主人公が、後に力をつけて復讐する」という構図から考え始めました。ただ、追放された直後に都合よく強くなり、すぐに相手を見返すのではなく、そこに二十年という時間を置いてみました。
二十年もあれば、人は新しい土地で暮らし、家族を持ち、仕事を覚え、別の人生を築いていきます。復讐だけを考え続けるには長すぎる時間です。だからこそアルベルトは、復讐のために王になったのではなく、北方で生き続けた結果として、かつて自分を追放した国を征服できるほどの力を持つことになりました。
また、最後は単純に「許して終わり」にはしませんでした。友人だったからこそ許せないこともあり、信じてほしかった相手に裏切られた傷が、時間だけで消えるとは限りません。それでも復讐を果たした先には、また別の人生が続いていく。そんな、失ったものと新しく得たものの両方を描けていればと思います。




