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せーめーさん、大学へ行く 〜神界から派遣されたら、大学が“現代陰陽寮”すぎました〜  作者: 水無月あすか
第三章

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Ep.44 明日への準備

貴人が消えたあと、驚きのあまり言葉が出てこないメンバーに向けて晴明が話しかける。

晴明はコホン、と小さく咳払いをして話し始める。


「みなさま、最初は私が大学で現世を学ぶということだったはずなのですが、

だんだんと話が大きくなり、まさかの式神様も現世で学ぶということになりまして。

正直、このようなことになるとは私も予想しておりませんでした。

みなさま、明日から大学での講義が始まるということで忙しいかと思いますが、

ご協力のほど、よろしくお願いいたします」


晴明が深々と一礼をするが、1人、勢いよく立ち上がる人物がいた。

いぶきである。


「やっばい!!私、大学明日からあるってこと、すっかり忘れてた!!」


自室で慌て出すいぶきは、自身の慌てぶりが画面越しに皆へ映っていることも忘れ、

ポイポイと物を投げ始める。


1回生の水瀬ひよりがクスッと笑う。

「…あんぽんたんっていうところ、なんとなくわかる気がします。でも、かわいいですね。」

桐生がガハハと笑う。

「そうだな!これがいぶきだ(笑)

まぁ、ちょうどタイミングがいいかと思うんで、今回のオンラインミーティングはここでお開きにしようか。色々話をしたから大変だと思うんだが、各方、抜かりなく頼みます」


「「「はーい!!」」」

メンバーの返事の声がノートパソコンのスピーカーから部屋いっぱいに響き渡った。



オンラインミーティングが終わったあと、晴明はノートパソコンで大学のサイトを開く。

翌日の授業の予定を確認するためだ。


「授業スケジュールをクリック……あ、できました」


晴明は表示された時間割を静かに見つめる。


「朝一番から授業がありますね。

専門の必修科目…この授業の単位を落とすと留年になると以前湊さんが言っていました。」


晴明はふむふむと頷きながら画面をスクロールし、開始時刻へ目を移した。


「……九時からですか。」


晴明は小さく首を傾げる。


「遅いですね。

京で陰陽師として勤めていた時はもっと早かったです。

これも時代の流れでしょうか。

さて、明日の準備をしておきましょうかね。

…思ったよりも準備することが多いですね」


そう口では落ち着いた様子を見せていたが、

待ちに待った大学の授業が始まることに胸を躍らせているのは、言うまでもない。


待ちに待った大学生活が、いよいよ始まる。

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