何が起きているんだ
2026年の鹿児島県。1人下校する高校生がいた。
「今日も学校大変だったな~。ミリオタなんて少ないし、今流行っている物はあまり好きになれないから友達も少数だし。」
そのミリオタ高校生の名前は、渡邊瑞穂。ミリオタになった理由はいたって単純。水上機母艦の「瑞穂」と名前が同じだったから。そんな感じでいつしか大日本帝国派のミリオタになっていた。
「家に帰ったらゲームするか。……ん?今思うとなんか同じ毎日の繰り返しで人生の価値が小さく思えてきてしまった。」
そんなことを言いながら家へと向かう途中、横断歩道を渡っている最中。横から聞き慣れない音、聞きたくないような音が聞こえてきた。
「あ、」
それは急ブレーキする車の音だった。結果はブレーキは間に合わず、よろしくない速度で瑞穂にぶつかった。
(マジかよ。死因が交通事故なんて、「瑞穂」みたいに大きな戦果を出せずに死ぬなんて…でも、確実な戦果を上げていた「瑞穂」の方が羨ましいな、)
2026年5月2日、瑞穂は気付かなかったが「瑞穂」と同じ日に命を落とした。
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「エェー……、エェー……」
(……ん?なんだ?何も見えない。)
瑞穂は突然起きたことに少し混乱していた。一点の曇りもなく、状況理解をしようと少し冷静になった。
(んー?少し木造っぽい匂いがする。あと赤ちゃんのような鳴き声も聞こえた。…ということは、病院か!つまりまだ命はあるってことだ!)
ここまでは理解できた、しかし気がかりになることも。
(木材の匂いがするってことは大体が木造ってことじゃないのか?そんな病院近くにあったっけ?あと怪我人と赤ちゃんを一緒の部屋にするか?)
この事は瑞穂を大いに悩ませたが、悩んでも仕方がないということで瑞穂は眠りについた。
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数時間経った頃。瑞穂は目を覚ました。
(お、目が開ける。…あれ?光は入ってくるけどあまり見えない。確かに目は悪かったけ……ど?)
瑞穂は目線を下半身の方に向け、違和感に気がついた。
(は?俺の体、小さすぎない?)
落ち着いていた瑞穂だったが、またもや混乱し始めた。いろいろ考えた結果、ある結論に至った。
(赤ちゃんになってるな。)
謎に冷静だった。恐らく考え疲れたか、瑞穂の「生きていればなんとかなる論」によるものだろう。そして、今までベッドで寝ていたと考えていたが、人に抱っこさせられていた。恐らく母親だろう。そして母親を見て最初に瑞穂が思ったことは。
(めっちゃ美人だ、)
なぜだろう、なぜこいつは混乱せず戸惑いもしないのだろう。
そして母親と目が合った。瑞穂はドキッとした。よかったこいつも男子高校生なんだな。
「あら、お目々を開けてくれたのね。ふふ、はじめまして、私たちの可愛い瑞穂」
(あーら、こっちでも瑞穂なんですねぇー?少し残念。)
新しい人生として少し楽しみになっていた瑞穂は名前変わらずで少し悲しかったらしい。
その後、父親も来たが。
(父親は普通だな、)
父親に対して失礼なことを思っていた。そんなことを思っていたが、父親の着ている服に注目がいく。
(真っ白だな、海上自衛隊の夏服みたいだ。いや、よく見たら海軍の軍服か……え!軍服!!?)
そう、父親は海軍人だったのだ。
(ということは…どういうことだ?海軍は1945年になくなっているはず。異世界か?もしくは過去に転生した?わからん!)
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瑞穂の第二の人生が一週間経つ頃。自分の苗字が小林ということ、性別は男性ということがわかった。
(さようなら渡邊、そしてこんにちは小林。)
そして、瑞穂の精神はものすごく削れていた。
察しのいい人ならわかるだろう。赤ん坊には授乳というものがあるのだ。
(つらい、かなしい、もうやだ。)
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それから約一年。瑞穂の身体は発達していった。
(よっしゃー!立てる!授乳からも離れられる!こっからが本当の人生だー!)
この一年で瑞穂は、この世界が史実と違いはなく、この場所が鹿児島から離れた広島の呉ということが分かり。年代も大正6年、1917年ということが分かった。
(つまり、僕の誕生日は1916年5月2日か。)
1916年、日中戦争時には21歳。太平洋戦争には25歳。
(確か海軍は20歳辺りで実戦配備できるよな。ということは初陣は日中戦争辺りが妥当だろう。…悪くない!比較的楽な日中戦争で経験を学び、太平洋戦争で戦果をあげる!……だけどこの体がどの程度なのか分からないな。)
読んでいただきありがとうございました。
不定期更新ですが、続きも頑張って書きます!




