第五十一話 妖精との朝
ルルがフィズ達の仲間になり数日が経った。最初の内は不本意ながらイヤイヤしていた家の仕事を、最近では昔の様に楽しく熟していた。家妖精らしく掃除に始まり、洗濯や手料理まで小さい体でいそいそと忙しそうに動き回っていた。それに、僕たちの生活にも慣れた様子だ。
今日の朝も、夜通しセシリアやシャナとイチャイチャして朝まで寝てしまった様だが、
「あ、起きた?おはようございます。フィズさん♡」
「ああ、ルルか、おはよう。朝ごはん出来たか?」
「おう。俺の仕事も一段落したからさ♡また、魔力を貰いたいな♡」
僕の魔力を摂取して以来、ルルは毎日みんなの隙を家事の合間にこうやって魔力を回収しに来る。濃厚な魔力を日々摂取している所為か、体が僕の腕位の大きさになっていた。
「いいぞ♡こっちにおいで♡」
「やったッ♡」
布団に飛び込んで来たルルは、僕の胸に乗ると、小さい体をぎゅっとくっ付けて来た。愛くるしい彼女を抱きしめると、ゆっくりと魔力を流し込んだ。魔力依存の影響か、僕の魔力に強く反応する彼女は、小さい体をぷるぷる振るさせながら、じっと耐えている。
「ルル、大丈夫か?」
「うん///俺、もう少し休んだら行くから先に行って」
「分かった。ゆっくり休むんだぞ♡」
まだ寝ていたセシリアとシャナを起こすと、僕たちはルルの用意した朝ごはんを食べた。ライオ君達はまだ寝ている様だ。あとでシャナにでも起こして貰おう。
「今日も美味しいご飯が出て来て嬉しいわ」
「はい。ルルちゃんのご飯は美味しいですよね。料理を一緒に作ったらすぐに覚えてくれましたよ♪」
「へえ、家の事はシャナとルルが居れば安心だな」
「そうね…じゃあ、今日は久しぶりに魔物狩りにでも行かない?腕が鈍っちゃうわ」
「じゃあ、ギルドに行ってみるか」
僕とセシリアは装備を整えるとギルドへと足を運んだ。いつもの様子で賑わうギルドは、人でごった返していた。お姉さんのカウンターに並んだ僕たちは、いつもより多くの視線を浴びている様だ。
「何だかみんなに見られている気がするのだけど?」
「ああ、僕もそう思う。多分、セシリア、君を見ているんだろ?なんせ勇者だもんな」
「そうね。手でも振っておこうかしら?」
「あ、セシリアさん、フィズさん!いらっしゃい!」
話をしていると、僕らの番が来たようで、受付のお姉さんから声が掛かった。僕らは最近の情勢を聞きつつ、残り物のクエストを受注した。
郊外の森の中で、
「ふう、久しぶりのスライム退治だったわ」
「ああ、でもスライム退治って初心者がよくやるクエストだろ?なんで残ってたんだ?」
「最近は人気が無いってお姉さんが言っていたじゃない…お金にもならないし、手に入る素材も魔石位だしね」
スライムはコアを破壊すれば簡単に倒せるが、小さい魔石を落とす程度で、お小遣い稼ぎ程度の報酬にしかならない様だ。僕は持ち上げたスライムの亡骸を手に取る。グニュっとした感触でひんやりとしていて柔らかい。冷たい位しか役に立たないかと、枯れ葉の山にそれを置いた
「ただ、かと言って放っておくと大変なことになるのよ。だからギルドもクエストを常駐しているって訳」
「へえ~、放っておくとどうなるんだ?」
「複数のスライムが合体するのよ。デカスライム、メガスライム、キングスライムが有名ね」
「厄介だな。大して美味しく無いのに戦うのか」
魔石を回収しながら周囲のスライムを討伐していく。セシリアの大剣と僕の魔法があればスライム如きはすぐに片付いた。僕らは泉のほとりで一息つくと、
「なあセシリア、折角の2人きりだ。少し時間を潰して行かないか?」
「いいわよ///」
「おう…セシリア、装備の下にそんなエロい恰好をしていたのか///」
「新鮮でしょ♡」
そこにはこの前購入した牛ビキニ姿があった。しっかりと牛耳まで装着済みだ♡
「どうかしら?」
「凄くエロいよ♡もっとよく見せて♡」
「以外としっかりしていて揺れも少なかったわ♪」
「いや、今は凄く揺れてますよ///」
柔らかそうに揺れる体を引き寄せると、ひとけの無い森の中で肌を重ねた。出来立てほやほやの魔力をしっかりセシリアの勇者紋に流し込むと、僕らは抱きし合い体を重ねたまま、太陽の優しい日差しを暫く浴び続けた。




