第二十二話 先輩カップルと♡
ライオ君を加えたパーティでの初陣はスタンピートの処理だった。ダンジョンから溢れ出た魔物を殲滅し、ボスまで討伐した。その所為でセシリアは大ダメージを負ったが、ライオ君の活躍で事なきを得た。
そんな彼の初陣とパーティ加入を祝った食事会を楽しむと、
「フィズはこういうのが好きよね♡」
「うおおお!大好きだーーーーッ♡」
あれ?なんだコレ?どうしてセシリアさんが目の前でフィズさんと…
「ね?2人の愛情表現って凄いでしょ?」
僕の隣に座るサキュちゃんもその行為を観ていた。しかも、体をピタリと密着させているので全身でドキドキを感じてしまう。
「あれ?ライオ君ビクビクしてる~♡気持ち良いね♡」
「う、うんッ♡もう・・・へっ!?」
「うふふ♡ダメー♡もっと我慢だよ♡」
サキュちゃんは、意地悪く、パッと体を離した。切なく脈打ちながら刺激を求めるように上下する股間と僕の心をニンマリと彼女は見つめるのだった。
事の発端は、食事会でのこと、
「え?、セシリアさんは魔力が回復しないんですか?」
「そうなのよ…それに君と同じで魔物を倒してもレベルアップもしないから113年間惨めな思いを沢山したのよ」
「ヒャ。113年?!流石エルフですね。全然見えない…」
「あら!ありがとう♡」
「い、いえ、エヘヘへ…って痛っ?!何だよサキュちゃん?抓らないでよ!」
「別に~、ふん!」
隣に居たサキュちゃんに頬を思い切り抓られ抗議するがブイっと無視された。
「…だからセシリアさんはフィズさんから魔力を分けて貰ってるんですね…」
「ああ、そうだ。お互いに愛を感じるしな」
「ごくっ…僕がサキュちゃんに搾り取られる様な事ですよね?」
僕は思い出してキュッと締まった喉にエールを流し込んだのだ。
「僕の魔力生成には、いかにお互いに愛を感じられるかが大切なんだ。ライオ君みたいに射精する事は関係ないんだよ」
僕は興味津々だった。ゴクリと大きくなった喉の音に、セシリアさんはフィズさんとサキュちゃんを呼ぶと、
「ふふ♡ねえフィズ私良い事を考えついちゃった♡ゴニョゴニョ…」
「ぶっ!セシリア…君ってこう言う事を良く考えるよね?流石113年間も生きているエルフだよ」
「サキュバスよりサキュバスっぽいっ!?」
「煩いわよ!じゃあ早速宿に戻りましょ?ねライオ君♡」
「は、はぁ…」
宿に戻ると、フィズさんとセシリアさんは熱い口づけを交わしながらドンドン服を脱いでいく。セシリアさんの大きな胸をアピールしながら、フィズさんそれに応え彼女をしっかりと抱きしめた。目の前でドンドン進む情事に、僕は立ったまま目が離せなくなっていた。
「凄い///」
「見てるこっちまで熱くなっちゃう位、愛し合ってるでしょ?それにほら…」
魔力が外にどんどん溢れて来るようだ。それをセシリアさんのお腹の模様に向けて、ぐっと流し込んでいた。
「あれがフィズさんの魔力だよ。とっても濃厚なんだ♡」
「え!?それってどう言う事!?サキュちゃんもフィズさんとあんな事を?」
「あ!言って無かったね。そうだよ。私もフィズさんの魔力の虜だもん。ライオ君のも美味しいけど。フィズさんの魔力を味わったらね///」
その言葉に俺はショックを隠せなかった。好きな女の子が他の男を知っている…ショックな筈なのに、
「あれ?もしかして興奮してるの?ライオ君、君って子は本当に私好みだよ♡」
「そ。そんな…」
どうしてだろうか、サキュちゃんのそんな姿を想像しただけで胸のドキドキが大きくなった。
「ライオ君♡ん」
「サキュちゃんッ♡」
目を瞑って口づけを誘ってきた彼女に、俺は我慢出来ずその場で押し倒した。今この気持ちを彼女にぶつけなければ、何処かに行かれてしまうかも知れない。そんな気持ちが俺を突き動かした。
僕ががむしゃらに、彼女の体を貪ると、どうやら喜んで暮れている様だ。この前まで、一方的にやられる側だったが、こうやって彼女の反応を引き出すのも興奮する。そう思っていた所、
「ゴメンね、ライオ君♡」
「え?あわぁ!?」
体勢を押し返されて上下が反転すると、目つきの鋭いサキュちゃんが興奮した様子で、僕に馬乗りになった。
「さ、サキュちゃん…?」
息遣いの荒い彼女に声を掛けるが、
「我慢出来なくなっちゃった♡こんな私でゴメンね♡」
「は、え?」
「私と一つになってくれる?」
「も、もちろん!」
「ホント?こんな私でも良いの?他の男ともこんな事をこれからもしちゃうんだよ?本当に良いの?」
グツグツと心が煮えたぎる想いが強くなる。好きな子がこれからも自分以外の男に抱かれると宣言しているのに、それでも俺は興奮していた。
「構わないッ♡俺が、俺が一番君を幸せにしてみせる♡」
「あはッ♡うれしいッ♡」
「おお~カッコいい!」
「凄い覚悟ね見直したわ♡」
俺の告白にサキュちゃんも2人も喜んでくれた様だ。目の前では頬を赤くして悶えるサキュちゃん。俺とサキュちゃんはこの日、一つになり、俺は童貞を捨てた。




