15 ゴーレムをぶっコロすぜ!
ドッスン、ドッシン……
「フシュー……シュコー……」
「ブォンブォンブォン!(めちゃくちゃ相性悪そうな魔物が現れたぜ!)」
山賊やミッドウルフをぶっ殺し、もう少しで森を抜けられそう……というところまできたオレとアナベル。
しかしそんな時、前方から巨大な石造りの巨人『ゴーレム』が現れた。
「ゴーレムは、装甲がかなり硬い。戦うのは避けたい」
「ドッドッド、ギュインギュイン(オレたち別に悪いコトしてねえし、道を譲ればそのまま去ってくれるかもしれないぜ)」
「いったん、様子を見る」
オレの言葉が届いたわけじゃなさそうだが、アナベルが道の端に避けてゴーレムの挙動を妨げないようにする。
このまま何事もなく行ってくれれば御の字なんだが……
ドッシン、ズッシン……
「フシュー……」
…………。
ドスッ! ドスッ! ドスッ!
「フッシュー!!」
「ギュインギュインギュイイイイイイイン!!(なんかめっちゃ怒ってるぜえええええ!?)」
「和平失敗。戦いこそが我らの生きる道」
「ブォンブォオン!(アナベルもだいぶ殺伐としてるぜ!)」
アナベルがゴーレムに道を譲って横に避けたんだけど、こっちに気付いたゴーレムが突撃してきやがったぜ!
目が合ったらバトルとか、ポケ〇ントレーナーかよっ!
「フシュー!! シュコー!! シュシー!!」
「とっても怒ってる。これはもう戦うしかない」
「ギュインギュイン?(いま寿司って言わなかったかコイツ?)」
ゴーレムと戦うことを決めたアナベルが、オレを右手で構えて前に出る。
それにしても、こんな石の塊どうやって倒せばいいんだ……?
「ゴーレムは、体の中にある『核石』を破壊すれば崩壊する」
「(なるほど、磁石みてーな感じで石の体をくっつけてるパーツが中にあって、それが弱点なんだな)」
それじゃあ、どうにかして外側のブロックの隙間から中に攻撃を通さねえとだな……
「ぎゅいぎゅい、あの装甲を破壊できそう?」
「ブォォン、ギュイイイイイン!(分かんねえけど、やってみようぜ!)」
「よし、行こう」
ゴーレムのスピードはそこまで早くない。
アナベルの身体能力なら、攻撃を避けるのはそこまで難しくなさそうだ。
「フッシュー!!」
「遅いよ」
ズドンッ!!
「わっ」
「ギュイイイイイインッ!?(地面が揺れるぜえええっ!?)」
ゴーレムが腕を振り下ろし、アナベルがサッと回避する。
攻撃相手を見失ったゴーレムの腕が地面にズドン! とめり込み、こちらに衝撃が伝わってくる。
どうやらスピードが遅い分、攻撃の威力は高そうだな……
「フシューッ? フシュシュー!」
「腕が地面から抜けなくなってる」
「ギュオオオオンッ!(反撃のチャンスだぜっ!)」
振り下ろした腕が地面に思い切りぶっ刺さり、うまく抜けずにジタバタするゴーレム。
よっしゃ、今のうちに攻撃だぜ!
「くらえ……ぎゅいぎゅいアタック!」
「ギュイイイイイイイイイイイイインッ!!(ぶっこむぜええええええええええっ!!)」
ガキンッ!! ギャリギャリギャリギャリイイイイイイイ!!!!
「ゴギャギャギャギャギャギャギャッ!?(かかか体ががががふふふ震えるるるるぜぜぜぜぜぜええええええっ!?)」
ゴーレムの体を構成する石のブロックの繋ぎ目を狙ってチェーンソーの鎖刃を押し付けるアナベル。
な、なんだかマッサージ器でブルブルされてるみたいな気分だぜええええええっ!!
「もうちょっと我慢して、ぎゅいぎゅい……っ」
「ゴガガガガガガガガガ!(アバババババババババ!)」
「フシュッ!? フシュシュシュシュシュシュッ!?」
オレの震動が伝わったのか、ゴーレムもブルブル震え出したぜ!
しかも徐々にゴーレムの体の隙間にオレの鎖刃が入っていって……
ガキンッ!! ガッガッガガガガガ……!!
「ガッ、ガガガガガガッ……!(な、なにか硬いのに当たったぞ……!)」
「ぎゅいぎゅい、がんばって……!」
順調に突き進んでいたところ、硬いナニカに当たってチェーンソーの回転が鈍くなる。
な、なんだか体に力が入らないぜ……でも、あともう少し……っ!
ガガッ……ゴガガガガガッ……ギュリギュリギュリギュリイイイイイイイイイッ!!!!
「ギュイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイインッ!!!!(いっけええええええええええええええええええっ!!!!)」
ギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャギャッ!! バッキイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイン!!!!!!
「フッ、シュウウウウウウ…………」
ゴトッ! バラバラバラッ……!
…………。
【ロックゴーレム討伐! BP+50】
「やった、核石を壊した……!」
「ブォオオオオン!!」
ゴーレムを倒したぜ!




