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鬼嫁日記 ~家庭内DVで鬱になった(下)僕が幸せになる(かもしれない)話~(2026.10.12 離婚メシから改題)  作者: 焼ミートスパ
2 人生で一番過酷で長い日

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2-6 名古屋市内のほとんどの心療内科に電話しましたが全滅でした、いや本当の話だからマジで怖いんですね@会社の医務室員

「いつもお世話になってます、突然ですみませんが今日、受診できますでしょうか?」


うちの会社御用達になっている心療内科に電話を掛けました


はい!


「すみません、もう予約で一杯です」


ですよね~


と予想通りの返事が帰って来ました





いわゆる、計画通りだ、ですね~


うちの会社に一番近くて


いままでも何人も送っているのです


そりゃ定員一杯になっていて受診を断られるだろうってものです




鬱は風邪のように数日では治りません


鬱は骨折のように数か月では治りません


1年2年たっても全然改善の兆しが見えない


それどころか5年10年、いやひょっとしたら死ぬまで治らないかもしれない極めてまれな精神疾患です


・・・ここで笑った方は重度のオタクで、同様の根治不可能な病に罹っていますね




おや、いつの間にか医療系専門書に移動してしまった


などとお思いでしょうが


大丈夫です


底辺ネット小説のままですよ


・・・言ってて死にたくなるさ~(涙)





ここまで読んで私は誰だと思われることでしょう


では自己紹介をしますね


・・・いや別に、だとか、もう他の小説に行こうとしていたという話は聞きたくないです





初めまして


某会社の医務室で保健師をしているものです


名前?


モブなので保健師Aとでも読んでください


ネット小説の登場人物の名前なんて誰も気にしてませんから


・・・言ってて悲しくなるさ~(涙)




涙をぬぐって話を戻しましょう




会社の医務室の人間って結構暇なんですよ


健康診断の時期以外は本当に暇です





これを読んでいる特殊な趣味の方々向けの説明ですと


某私立高校の男の保健の先生と同じ


といえばご理解いただけますでしょうか



いわゆる、グリーンな森の話、ですね




怠惰な時間に耐えられるものだけが平和を享受できるもの、でしたっけ


まさに私のことですね




窓から入る日光をあびての昼寝はサイコーです


まあたまにはイベントがあってもよいかと思っていたら内線がかかってきました


「大変です!、今にも自殺しそうな人がいます!」




小声でしたから電話の向こう側にその自殺希望者がいるのでしょう


実にたのし~、ですね


わくわくドキドキします





会社の屋上から飛び降りて自殺しないかな?


最初の目撃者は私になりませんかね


もうワクドキで胸がいっぱいです




とまあそんなわけで喜んで後のことを引き受けました


まあさいしょにやることは心療内科を探すことですけどね



ぶっちゃけカウンセラーから電話が掛かってきたら心療内科に行かせるのは定番です


専門家に丸投げ、というやつです




・・・愛と勇気と根性でどうにかなるなんてのは昭和の時代で終わってます



令和の鬱さん、ですからね




薬漬けにするという昔のや〇ざみたいな方法が主流です


・・・本当の話だから恐ろしいというべきか、薬で自殺が止められる時代になったのが凄いというべきか悩みますけどね




という訳で行きつけの居酒屋に予約するくらいの軽いノリで会社の近くの心療内科に電話を入れました


それが冒頭です



しっかり断られました


・・・精神を病んでいる人が多すぎる、ですね




馬締さん ~カウンセラーから送られてきた患者さん~ に聞いたら地下鉄の東山線を使っているとのことでした



でしたら次に探すのは藤が丘駅の近くの心療内科ですね


そう思い、会社のPCで検索しました


そして電話を掛けました




そうしたら


「どんなに早くても4日後の土曜日」


だそうです



・・・心療内科が忙しいってどうなんです?と言いたいです



こちらもダメでしたので一応聞いてみたんですよ


「土曜の予約しかできないそうですが大丈夫ですか?」


「ダイジョウブデスヨ」


・・・全然大丈夫じゃありませんでした



そりゃそうです


目の下に盛大なクマができているんです


本人が大丈夫だと言っても全然大丈夫ではありません





「安心してください!大丈夫ですよ!」


・・・世の中で一番説得力がない言葉でしたね




という訳で本人の言うことは聞かないことにしました


愚かな奴らの言うことは聞かん!独自に作戦を進める!


そう決意しました



藤ヶ丘、本郷、上社、一社、星が丘、東山公園、本山、覚王山、池下、今池、すべての通勤経路の停車駅付近の心療内科が全滅でした


目の前にいる自殺志願者に絶対間に合わなかったです




最短でも4日後の土曜日


長い所で1~2週間後


どれだけ精神を病んでいる人間が多いんですか!?と思ってしまいました




心療内科の空きが1週間後とかありえませんよね?


そんなに待たせれば自殺してしまうじゃないですか




産婦人科は不毛化していると聞いていますが、心療内科お前もか、でした


まあ心療内科に空きがないのは毎回のことなんですけどね





上司からのパワハラで寝れなくなった部下


妻から昇進が他の人より遅いといったモラハラで鬱になった夫


その他いろいろ


結構な数のやばい人 ~カウンセリング室から送られてきました~ の心療内科を探してきました





今回の患者さんは奥さんからのDVにより精神を病んでしまった50代男性社員だった


それだけのことです





夜中の2時に皿を洗う水音で安眠妨害をしているので


「お願いだからやめて、明日も会社だから」


とお願いしたら


「皿を洗っているだろうが!」


と怒鳴り声が返ってくるのだとか


他にも日常的にDVがいろいろあったらしいです





カウンセリング室から医務室に来た申し送りで結構なことを知っています




いやヤバイのは顔を見ただけでもわかりますね


目がうつろ


顔色真っ白


カクカクしながら医務室に入ってこられれたのには背筋が凍りました


なんてものを私の職場に入ってくるんだ!


思わず叫びそうになりました





夜道で後ろから見知らぬ男性に後をつけられて以来の恐怖です





ちなみに奥さんは専業主婦で昼間は主に某最強の幼稚園児のママのように昼寝とお菓子とテレビを満喫しているとのことでした


・・・「なに考えているんでしょうね?」と聞かれたのですが看護師(わたし)だって判りません




この前TVのロードショーでやっていた映画で


この街にはまともな市民はいないのか?!


ってセリフがありましたけど本当にそう思います


どこかの過程限定で、ですけどね





「夜中の2時に皿を洗う」


と聞いて


「あちゃ~、そうきますか!」


と思いました




小説家が必死で考えた現実感0のあり得ないラノベ設定をリアルが簡単に追い越すと嘆いているそうです


ほんと、リアルはびっくり箱ですね






話を戻しますね


会社の近くから地下鉄東山線沿線の心療内科は全滅でした


ですから市内全域にまで探索範囲を広げました



本人に


「家から遠くてもよいですか?」


と聞いたら


「イイですヨ」


との返事があったからです



・・・返事に全然信用がありませんでしたけどね




もっともこちらも全滅でした


ネットで調べて電話をかける


そして今日中は無理と断られる


それの繰り返いでした


気が付いたら名古屋市内のほとんどの心療内科に電話をかけていました


そして全部から断られました




・・・本当の話だからそれが一番恐ろしいです(作者談)




「万策尽きた~」


頭を抱えましたね




1時間も探したのに当日受診できる心療内科が1件も見つからなかったのです


そりゃ頭も抱えるというものです





「ア~、いゑでネット出シラベタら家のキンジョノゴキソとかカワナノアタリ二アッタ三田井なのでいゑにカ江ってからシラベてイキマスよ」


そんなことを言い出しました




自分で調べていたなら会社になんて来ずに受診しなさいよ!


本気でも思いましたね



激しく頭痛がして一日中吐いている ~会社では朝からずっとパソコンとトイレの往復をしていたとか~ のならさっさと心療内科に行くべきだと思います





まあそんな普通の判断ができないのが鬱病なんですけどね


・・・医者じゃないから病名の確定はできませんが、医療関係者なら大体わかるもんなんですよ





ためしに御器所にある個人営業の小さい心療内科に電話したら1枠だけ空いているとのことでした


・・・18:30の枠が一つだけあると聞いた時は思わず「奇跡!」と叫びましたね




現時点で16時です


交通網不毛地帯から名古屋市内に入り、自宅付近の心療内科に行くには時間的にギリギリです


もう速攻で会社を出て向かわないと間に合いません


急いで向かうように言いました




でも


「アリガトウゴザイマス、アリガトウゴザイマス」


とペコペコ頭を下げて感謝しているだけで全然医務室から出ていく気配がありません




いいからさっさと行け!


追い出した私は悪くない!、と言いたいです


--------------------------------------------------------------------------


はい!


「すみません、もう予約で一杯です」


元ネタは某エンタで神様なスケバン様


ご冥福をお祈りします






計画通りだ


両肘をついて、手を口の前で組む髭眼鏡様の有名なセリフ


放送当時日本中でオタク達が言いまくった上、ネット小説やラノベやアニメでも使われまくったのだが令和ではほとんどの人が知らないことでしょう

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