いざ、次の街へ
戦闘描写を書いてみました
下手です・・・
結果から言うと俺はギルドには行かなかった。
よくよく考えると行っても何もすることがないことに気が付いたからだ。
観光する場所もないなら、と昨日行ってない場所を散策し今日は終わった。
(明日朝食をとったら、別の街へ行ってみるか。)
(せっかく、異世界に来たんだから色々な街へ行ってみたいしな。)
地図でここから一番近い街までの距離を確認すると、結構離れているようだ。
(馬車での旅が安全なんだろうけど、見ず知らずの人と何日も一緒ってのはな・・・。魔法の試し打ちとかもしたいから、歩いていくか。
寝る時は土小屋作ればいいか。食料や調理器具なんかは買ってるから、明日はベッドと寝具、それに水を入れる桶を買わないと。
もう、土の上で寝るのはごめんだしな。)
翌朝、朝食をとり買い物を済ませ、俺は街を出た。
「さて、次の街までのんびりいきますか。」
白銀の剣を腰に携え、意気揚々と俺は歩き出した。
門にいた警備兵に聞いたところ、次に行こうとしている街までは馬車で2日、徒歩だと7日程度かかるそうだ。
(これからも旅を続けていく可能性がある以上、多少なりとも戦えるようになってはおきたいな。)
俺は魔道書片手にのんびりと道中を楽しんだ。
いつ外敵に襲われるかもしれないという恐怖はあったが、初めての異世界旅という感情がそれを凌駕していた。
俺は異世界に来たことに浮かれてしまっていたのだ。
実際、何かに襲われるなどということは無く、旅は順調に進んでいた。
しかし、旅を始めて3日目、ついに恐れていたことが起こってしまった。
狼の集団に襲われてしまったのだ。
奴らは俺を逃すまいと、退路を断つように回り込もうとしているのがわかった。
俺はなんとか逃げ道を探そうと周りを確認し、少し行ったところに森があることに気が付いた。
(あそこまでいけば、木が邪魔してあいつらの足も遅くなるかも。最悪木に登ればワンチャンあるはず。)
俺は森を目指して思いっきり走った。
案の定、逃がすまいと俺の後を狼が追ってくる。
ステータスが高かったおかげだろうか、狼に追いつかれることなく森に入れた俺は、がむしゃらに森の中を突き進んだ。
後ろからは「ガウッ、ワフッ」と狼の鳴き声が聞こえてくる。
このままでは逃げ切れないと判断した俺は、手短にあった木に登り太めの枝に座って狼たちの動向を注視した。
狼たちの数は減ってはいたが俺を諦めきれないのか、鼻をクンクンと地面に付け匂いをたどろうとしているのが確認できた。
(ふぅ~。なんとか、ここまで逃げれたな。)
(はぁ~ぁぁ。少し浮かれすぎていたな。ここは異世界で旅は常に安全ってわけじゃないのに・・・。)
(これからどうするかは、後で考えよう。今はこの状況をなんとかしないと・・・。)
(あいつらが諦めるまでここにいてもいいが、いつ諦めるかわからないんだよな。)
(それならいっそのこと奴らを倒すか?いやいや、ウサ公でさえ自爆してくれたから倒せたのに狼なんてのはもっての他だ。)
(しかし、奴らをなんとかしないといけないのは確かなんだよな。さて、どうしようか。)
木の幹に背中を預けどうするかを考えていた時に、あることに気が付いた。
「そうだっ!魔法があんじゃん!ここからなら、安全にあいつらを狙い撃つことができるんじゃ・・・。」
俺は物は試しと一番近くにいる狼に狙いを定めて魔法を唱えた。
「水槍」
放った水槍は狼に吸い込まれるように命中し、その体を貫通した。
「ギャンッ!」
辺りどころがよかったのか、狼は一鳴きし地面に倒れ動かなくなった。
「やった、成功だ!これなら他の狼も倒せるかも!?」
悲鳴を聞きつけたのか他の狼たちが集まりだした。
俺は集まった狼たちに向け水槍を唱えた。
「水槍、水槍、水槍!!」
「ギャンッ!」
「ガッ!」
「ギャウッ!」
放った水槍は何発かは外れてしまったが、当たったものは狼たちの体を貫いていった。
数匹は離れていたので当たらなかったが、仲間がやられていく様を見て逃げ出していった。
「ふぅ~。なんとかなったな。」
俺は助かったことに安堵し、木の幹へ体を深く預けた。
(今回は助かったが、次も助かるとは限らない。やりたくないけど旅を続けるためには、本格的に戦うことにも慣れるべきだな。)
(それとやっぱり魔法を打つ時は精神が落ち着いて無いとダメみたいだな。こっちのほうもなんとかしないと・・・。)
落ち着いてきた俺は、念のために危険が無いか周りを確認し、俺は木から降りた。
「さて、この狼たちはどうするかな。このままにしてもいいんだけど、冒険者ギルドに持っていけば少しくらいは金になるかもしれないし・・・。とりあえず、持っていくか。」
狼たちの死体をアイテムボックスに入れ終わったその時だった。
「キャァァァ~ッ」
森の奥から女性の悲鳴が聞こえてきたのだ。
「な、なんだぁ~!?」
俺はその場で頭を振り周りを確認した。
(今のって悲鳴だよな・・・。だとしたら、誰か襲われている!?助けに行くか?
いやしかし、俺なんかが行っても役に立てるかどうかわからないし・・・。
かと言って、悲鳴が聞こえてきたのに無視をするのも気が引ける・・・。)
少しの間葛藤を繰り返し、腹を決めた。
「とりあえず、悲鳴の聞こえた方へ行ってみよう。あとはそれから考えることにしよう。」
そういうと俺は悲鳴の聞こえた方へと足を向けた。
「くぅ、二人とも大丈夫か?」
「わ、私は大丈夫です。」
「あたしもなんとか・・・。」
少し開けたところで、先程悲鳴を上げたであろう女性を見つけた。
「まさか、こんなところでこいつに会うとは・・・。」
「いったん逃げましょう!」
「無理よ。今の状態じゃ逃げ切れない・・・。」
「そうだ。私たちが無事に帰る方法はこいつを倒すしかない。」
俺は少し離れたところに身を隠し、状況を確認していた。
(あの猪みたいなのに襲われているのか。どうする・・・。
今のままじゃあの3人は死んでしまうかもしれない。)
(かと言って、俺が出て行っても役には立てそうにない・・・。なら、見殺すか?いや、ここまで来て見殺すなんて選択肢を俺には取れない・・・。ならどうする?)
俺が自問自答している間にも猪は彼女たちに襲い掛かろうとしていた。
(ええ~い、ままよ!)
俺は無我夢中で火弾を唱え、猪に向けて連射した。
ズドドドドドドッ
放たれた火弾は猪にほぼほぼ命中し、猪は横倒しになり動かなくなった。
「なんだ!?」
「えっ!?」
「なに!?」
俺は猪が倒れ、3人が無事だったことに安堵した。
「そこにいるのは誰だ!」
襲われていた女性のうち一人が俺のほうに向かって声を荒げた。
(やっべっ、なんか怒ってる。獲物を横取りした形になったんだから当然だよなぁ~。
このまま逃げてもいいけど、追いかけられてもたまらんから、説明はしといたほうがいいよなぁ。)
俺は隠れていた場所から立ち上がり、彼女たちの前に姿を現した。
「あ~、すまん。敵ではないから攻撃しないでくれ。
あんた達がやばそうだったから、手を出してしまったんだ。
そのことが気に食わないなら謝る。」
俺は開口一番に彼女たちにそう告げたのだった。




