ジュータスのステータス
「それじゃあ行くぞ。」
おっちゃん改めジュータスはそう言うと鑑定の水晶に手をおいた。
すると、俺の時と同じように光が立ち上り半透明のボードが現れた。
Lv:34
名前:ジュータス
性別:男
年齢:28
種族:人族
職業:シャース警備兵長
ステータス
HP:75 MP:30
力:82 魔力:26
防御力:73 敏捷:33
知能:58 精神力:42
器用度:15 幸運:67
スキル
剣術2、火魔法1
固有スキル
健全
俺は表示されたジュータスのステータスをみて驚きの声を上げた。
「えっ!?」
「これが俺のステータスだ。どうだ?お前がどれだけおかしいステータスをしているのか、よくわかるだろう?」
「嘘だろ?俺よりレベルがはるかに高いのに、ステータスが半分もないじゃないか・・・。それにスキルや固有スキルの数も・・・。」
「因みに俺がさっき言ってた近衛の隊長でも、ステータスはこの2倍くらいだそうだ。
まあ、実際に見たことがないから、噂でしかしらんがな。」
「・・・」
「お前、本当に自分がどれだけおかしいステータスをしているのか、知らなかったんだな。」
「だから言ったじゃないか。自分のしか見たことないって・・・。」
「しかし、お前のステータスを見るとお前が言ってた「別の世界から来た」ってのも信じられるな。
あんなステータスは今まで見たことがない。」
「・・・」
「お前、本当は神使様なんじゃないのか?」
「神使?なんだそれ?」
「呼んで字のごとく、神様の使いだよ。
もし、お前が神使様なら、今までの非礼を詫びねばならない。
何が償いになるかはわからんが、首を所望されても文句は言えん。」
「なっ!?俺は神使なんてもんじゃねえぞ!?俺は俺だ。それ以上でもそれ以下でもない!」
「しかし、お前のステータスを見「それは別の世界から来たからじゃないのか?」る限りでは・・・。」
「何度だって言うぞ?俺は俺だ。神使とやらじゃねえし、勿論神でもない。普通の一般人だ。」
「では加護はどう説明する?創神様、農神様、遊神様だけでなく他にも賜っているんだぞ?
1神だけなら加護を賜っている者はいるにはいるが、それでも稀だ。
今現在、3神の加護を賜った者は俺が知る限り、全種族あわせて10人いるかいないかなんだぞ。
なのにお前はそれよりも更に多い6神に賜っている。それだけ加護を賜っているのに神使様でないとなぜ言える?」
「加護については俺もよくわからん。この世界に来た時にはもう付いてたからな。
もしかしたら、創神、農神、遊神が俺をこの世界に無理に呼んだから、その対価として付けたのかもしれないし、そもそも3神が俺をこの世界に呼んだのかどうかすらわからないんだからな。
他の3神は俺もわからん。あと、何度も言うが俺は俺だ。神使なんかじゃない。」
「ではなぜここがお前のいた世界と違うとわかったんだ?
それにステータスのこともそうだ。お前は「自分のステータスしか見たことがない」と言っていたが、違う世界から来たというならなぜ知っていたんだ?
それとも元の世界でもステータスがあったのか?」
「違う世界だとわかったのは兎の魔獣に襲われたからだよ。俺のいた世界に魔獣なんてものは存在してなかったからな。ついでにいうとステータスもない。
ステータスに気が付いたのは、元の世界で読んでた本によく似たことを書いてるものがあって、それを思い出したからだ。
もしかしたらっと思って唱えたら見れたんだ。」
「にわかには信じがたいな。しかし、嘘を言っているわけでもないようだ。」
「当たり前だ。こんなことで嘘をついて何になる?それに俺が神使だとしたら、もっと堂々と神使であることをアピールしてるさ。」
「ほう、それはなぜだ?」
「だって神の使いなんだぜ?神の使いってことは王よりも立場は上だろ?
なら、各国の王に対して色んな命令を出して、俺が面白おかしく過ごせるようにできるじゃないか。」
「下賤な考えだな。」
「おうよ。こんな下賤な考えをする俺が神使なわけないだろ?神使ってのはもっと気高いものだろうしな。」
「ああ、そうだな。その通りだ。」
「理解してもらって嬉しいよ。それで、悪いんだが頼みがあるんだ。」
「頼み?」
「ああ、昨日から何も食ってないし飲んでなくてな、出来れば軽食でいいから飲み食いさせてくれないか?」
「昨日から何も食ってないのか?なんでだ?」
「街に着いてから食おうと思ってたんだが、門が閉まってて街には入れなかったし、今日は今日で起きてすぐここだからな。
食いっぱぐれたんだよ。そろそろ腹も限界で・・・。」
「なるほど、そう言うことか。わかった少し待ってろ。」
ジュータスはそういうと角にある水晶に向かっていき、水晶に手を置いたと思ったら戻ってきた。




