第7話 勝利への切り札
血のバレンタイン後。活力を取り戻した魔法部。部長のレノから話を聞いた1年生達はモチベーションを上げた。更に、この真実を話した事によって、レノはもう、過去にとらわれる事は無くなったのであった。
過去の話そして魔法部の真実を1年生達に話したレノそして、アルマガルが再び動き始めたのである。アルマガルとは一体何者なのか。その正体とはいかに!?
時「あー、今日は土曜日か、仕方ない部活に行くか。」
今日もいつも通り、部活が始まる。いつもの日常だ。今日もみんな、より強力な魔法を身につけるために、練習に励んでいた。と、そこへ、めきが遂に。
めき「このー!おいらだって、魔法を!」
ピカン(何かが放たれた)
めき「こ、これは…。」
レノ「めき!そ、その魔法は、まさか…!」
めき「ブラックホール!?もしかして空間が、空間が歪んだ!?」
レノ「そう、その魔法は禁じられた魔法。空間の魔法!まさか、めきが、その魔法の保持者だったとは…」
禁じられた魔法。その名も空間の魔法。何故禁じられているのか、それは昔、魔法を自由に操っていた魔の神が存在し、その魔の神が関係しているのであった。
レノ「めき!この後、俺に、ついてきて欲しい!その魔法について調べたい事があるんだ!」
めき「わ、分かりました。」
レノはめきを連れてとある場所へ向かった。
着いたところは、虹ヶ丘女子中学校。レノは何故ここに連れて来たのかと言うと…
レノ「いるかな?あ、いた!おーい!ミサト!!」
ミサト「レノ!どうしたの?それに、その子…」
レノ「今からミサトの家に行って大丈夫か?地下の書庫!そこに用があるんだ!」
ミサト「うん、大丈夫よ。」
紹介しよう。名は、白鳥ミサト。ミサトは隣の町の虹ヶ丘女子中学校に通う3年生。レノとは幼馴染であり、血のバレンタインで共に戦ったあのミサトだ。白鳥家は、魔法を研究し、全て書類化させた魔法学者の家の跡地である。そのため、地下に様々な書類が眠っているのだ。
ミサト「この中に、入る事になるとはね。私も実はこの家で暮らしてるけど、本が多すぎてよく分からないわ。」
レノ達は禁じられた魔法。空間の魔法についての書を探す。
レノ「なかなか、見つからないな〜。」
めき「あの扉!もしかしたら…!」
めきが見つけたのは厳重に鍵がかかって管理されている部屋であった。その理由は空間の魔法についての書類が入っている部屋であり。禁じられた魔法であるために、厳重に取り扱わなくてはならないからだ。
レノ「この部屋の鍵、開けるぞ」
ミサト「ええ、」
レノが見た景色、それは古代神話の絵が描かれた壁であった。そして空間の魔法に関する本を手にした。
レノ「禁じられた魔法それは…」
昔、いろいろな魔法を自由に操る魔の神がいました。魔の神はいろいろな場面で魔法を使っていました。そこへ、もう1人。星を支配する星の神がいたのです。魔の神は星の神と仲良くなりいろいろな魔法を星の神に教えました。ところが、とある事件が起こってしまうのです。
魔の神「なんじゃあれ、隕石じゃないか!このままではこの星が危ない!なんとかならぬのか!」
星の神「魔の神よ、其方の魔法でどうにかならぬのか!」
魔の神「魔法で解決できるなら今頃。隕石だって排除できておる!其方に魔法を教えたじゃろ、何かできぬのか?」
星の神「こうなったら仕方がならん。隕石なんて、何処かに消えてしまえ〜!!」
星の神は空間の魔法を使いブラックホールを作り出したのだ。隕石を吸い込む事に成功したものの、ブラックホールの吸い込む力が強すぎたあまり、周り全体も何もかも吸い込んでしまったのだ。
星の神「そんな、魔の神よ、何処におる?いたら返事をせぬか!」
魔の神もブラックホールに吸い込まれてしまった。ブラックホールに吸い込まれてしまったら、何もかも消えてしまう。つまり、吸い込まれたら死も同然だ。星の神は空間の魔法を使った事が災難となり魔の神を消した罪を背負う事になる。その後、その魔法の威力の破壊力から、使用を禁ずる事を星の神が、自ら命じたのであった。
レノ「この魔法にそんな過去があったとは」
めき「おいらどうすれば良いですか?」
レノ「(まてよ、禁じられているがこの魔法を使えば奴を…)この魔法、練習してくれないか?」
レノは続きを読んだ。姿を消した魔の神。
その後を魔の支配者 アルマガルが継ぐ事になった。アルマガルは性格が黒いためか、全てを自分の物にしようとした。そのアルマガルを止めるため、星の神は再び空間の魔法を唱えようとするが、唱える前に捕まり失敗に終わった。その後、星の神はアルマガルの奴隷になってしまった。星の神は「アルマガルを止めるには、空間の魔法しか無い。アルガマルを止めるためなら、使っても良い」と言葉を残したのだ。
レノ「(そうか、なら、尚更だ!)めき!この魔法を使いこなせるようになってくれ!アルマガルの真実が分かったんだ!アルマガルは全ての魔法を操る。奴に勝つには存在を消すしか無いんだ!」
めき「お、おいらが、まさか、そんな…」
レノ「心配はいらない!部長である俺が、全力でサポートする!アルマガルに勝つにはめきの力が必要なんだ!」
めき「わ、分かりました!おいら、必死に頑張ります!」
ミサト「なるほどね、この魔法があれば、確かにアルマガルに勝てるかもしれないわね!私たちも、今年が最後だから、今年は絶対に倒して終わろう!ね、レノ!」
レノ「そうだな!」
次の日。レノはアルマガルの正体。そして空間の魔法について、全て部員に話した。さらに、めきが、その魔法の保持者である事も話した。アルマガルを倒すための最大の武器を手に入れたのであった。
次の日の帰り道。
めき「おいら、まさかこんな魔法を持ってたなんてビックリだよ。」
???「くらいな!」
めき「時!危ない!」
時「何!?」
???「ちぃ、私はアルマガル様に排除するよう命ぜられた。ギルバートでございます。さぁ、かかって来なさい!」
時「くそ、やるしかないか…!さぁ、火の力をこの俺に!クロスファイヤー!フィールド!!」
ギルバート「な、なんだ、その力。ひぃぃ。お、覚えておきなさいよ〜!!」
時「雑魚はおとと、いきやがれ!」
時の魔力の強さに一撃で逃げたギルバート。ギルバートは任務を失敗したため。アルマガルに重い処罰を喰らった。
アルマガル「ククク、使えない道具だ。」
ギルバート「ひぃぃ。お、お許しを!」
アルマガル「無駄だ!この場で消えるがいい!」
ギルバート「ひぇぇぇ!!!!!!」
アルマガル「ククク、楽しませてくれるじゃないか、このギルバートを一撃で振り払うとは、関川 時さぁ、噂のその力を味わう日まで楽しみにしておこう。ククク、ハハハハハ!」
見習い中のめきだが、遂に魔法を習得。その魔法はかつて禁じられた魔法だったが、アルマガルを倒す時に限り、許されている魔法であった。
次回、2年生組ヤマトとランの物語。次回もお楽しみに!