前戯
※今回のお話はR17.5くらいの内容なので、苦手な方は読み飛ばし推奨です。
「〝吹き荒べ〟 《暴虐の千枚刃》」
「護って、【魔法結界】!」
ズズ…ズザザザザザザザザザッッ!!! ズムッ…!
《暴虐の千枚刃》――元々は《斬破の風波》という中~上級魔法が、アルシェの付与魔法により一時的にでも「風」から「嵐」へと昇華した技だ。
通常であれば直径20センチ程の無数の鎌鼬が前方に噴出されるといった程度――それでも〈人間族〉基準では比較的高度な魔法――だが、高められた暴風の凶器はその数を劇的に増加させた。撃ち出される刃もより太く長く、より強靭となってその域を球状に延ばす。
“ガ、アァ…”
“グギャギャアーー!!”
技の発動と共に暴風の内側は阿鼻叫喚の光景が形成されていった。千を越える死の太刀が魔物の腕を、脚を、首を――全身を隈無く輪切りにされていき、そうでなくても内部に立ち込める竜巻が身を引き千切る。斬られ千切られ叩き付けられ、そしてまた斬られる。
「あ、あの…カナエ様?」
「いいから見るな。お前には刺激が強すぎる」
アルシェが展開した魔法特化の結界が無ければ外の細切れもしくは挽き肉共と同じ運命を辿っていただろうが、だったら元からこんな手段は取らない。
湊に目隠しされていても外から聞こえてくる断末魔で何が起きているか理解する。その光景を想像し、カタカタと身を震わせた。
「………ふっ、くくっ……クスクス」
この後に怯えたアルシェを慰めなくてはならないが、当の彼女とは対照的に結界の外を眺める勇者の口元には、見られたら隠しきれないほどの笑みが溢れていた。
最近、この世界も悪くないと思うようになった。
勿論良い事ばかりではない。召喚されて右も左も分からない時に滅多刺しにされるし、翌日からは愛らしさなんて微塵もない害獣共と追いかけっこの日々。
それに自然は好きだが走っても走っても景色が変わらないのは想像していたよりずっと苦痛だ。不変による刺激の慣れはヒトに苦痛を齎す。
何日と掛けてやっと湖を発見し、ルートを迂回してでも拠点にしたぐらいには精神的に参っていたようだ。
だけどアルシェと出会うことが出来た、それだけで喚て良かったと思えるほどに俺の中で彼女の占める存在というのは大きい。
「ふぇっ!? そそそれって///」
「ははっ何だ照れてるのか。可愛いやつ」
「だって急に褒められたからビックリして…!」
王族だから気品があって、聖女だから要領もよく家事万能。おまけに従順で人間族の中で一番可愛い(世界認定)だからな。正直俺以外で釣り合うやつ居ないだろ。
「最初は煩わしいなと思ったが、公に“こんな事”が出来るんだったら勇者も悪くないな」
「ほれはゆうしゃさまれもらめれふから~!」
最近気付いたのだが、どうも俺は柔らかいものが好きらしい。思い返してみると食べ物や普段使っている寝具なんかも実用性度外視でふわふわな物を好んでいたなと。
口を開けさせて舌を摘むと、軽くぷにぷにと押し感触を楽しんだ。勇者でも駄目? そうか、まあ勇者でなかろうと結局やるんだが。
「どうやら俺は舌フェチでもあるらしい。しっかり覚えて活かせよ」
「うう…分かりました。あっ、汚れが…」
指を引き抜いた際に流延が服に付くが問題ない。アルシェは気付いてなかったがキスの終わりでも度々あったと言うと、瞬く間に赤面し口をパクパクさせた。ロイヤルレディである自分がまさかそんな…とショックを受けている。
「そうとは知らず私、何てはしたない真似をっ」
「別にいいって。どうせ今から汚れるんだし」
「へ? ちゅっ、んぅ――ん゛んっ!?」
アルシェの口に今度は指ではなく舌をねじ込んだ。反射的に離そうとした頭を後ろから押さえつけ、物理的に逃げられなくする。
最初こそ緊張で身体を固くさせていたが、すぐに今の状況と舌を迎え入れた。唇と唇が触れるだけの慎ましい接吻で放心していた時と比べたら凄い進歩である。
「はっ……はっ…♡ れぅ、ちゅっ…ん、もっとぉ~♡」
「出来上がんの早ぇな」
これはただの粘膜接触だ。濃厚かつ濃密で、互いに貪り合うだけの下品なキスはしかし高貴な聖王女様のお気に召したらしい。スイッチが入ったなら仕方無い、彼女の勇者としてここは責任を取らないとな。
「んっ、んぅっ♡ はぁっ、はぁ⋯⋯♡ はぁむ⋯⋯♡ ちゅぅ♡ んっ、んぅ〜⋯⋯んくっ、んくっ⋯⋯♡」
さて、このままじっくりねっとり続けても俺は構わないがこれ以上描写すると大人のアレに引っ掛かりそうなので早々に次へ行こう。
誰に話しているのかって? 気にするな独り言だ。
推定Hカップのアルシェっぱいを下から掬い上げ、手にずっしりとした幸せの重みを感じながら、ふと多様性の流れに真っ向から逆らう巨乳狂いの親友の熱弁を思い出す。
〖大は小を兼ねるが、小は大を兼ねない。それと同じでおっぱいも大きい方が正義だ〗
(巨乳はEカップから……だけど蓮の理屈を信じるとしてEnoughとHugeを同じ括りにするのは無理でないか?)
幼い頃に母親の付き添いをしていた関係で色んなタイプの女を見てきたが(勿論不本意で)――これほど大きく整った形をしているのはお目に掛かったことが無い。
大抵はどちらかが欠如しているか、もしくは豊胸などで大きさを偽っている場合が多く個人的にいい思い出が無かった。だから蓮の猥談も適当に聞き流してたが、まさか天然でかつ両方揃っている乳に出くわすとは。こんな事なら話に乗っておけばよかったと今更ながらに後悔してる。
故に次会った時のために全力で揉み倒す。異世界行って聖女で王女のおっぱいを堪能してきたと自慢し煽るのだ。掬い上げる手を解放し、今度は胸全体を覆うように手を這わせると、特注で仕上げた祭服の上から揉みしだく。
「ぁっ♡ ぁあっ!?♡ カナエ、様っ♡ それだめっ、だめですっ♡ だめだめ、だめだめだめっ⋯⋯♡ らめぇ〜〜!!♡」
厚い生地で抑え込まれた弊害なのか、中の密度がハンパじゃない。最初こそ弾力で抵抗してきたが、指が奥に行くにつれて質量の反撃に遭い途中でストップしてしまった。
俺としたことが完全に読み違えたッ、ふわふわの蒸しパンだと思ったら中身まで餡ずっしりの中華まんだったとは…!
中は熱が籠もってほんのり温かい。邪魔な布地さえなければ「かぷり」とイケたのに。
(いいなこの服。主食かデザートか気分に合わせて選べるんだから)
製作に携わった者達もまさかこんな感想を持たれるとは思ってなかっただろう。それにしてもこれだけ大きくて無事に使命とやらを全うできるのだろうか。人前に立ったら絶対邪な目で見られるだろコレ。
蓮で思い出したけど、こういう時に使うフレーズがあったなそう言えば。あれはそう確か……
「このおっぱいで聖女は無理だろ。いっそ性女と名乗ればいい」
「せいッ、へ――!!?」
やべっ声に出てた。最後俺の本音も入っちゃった……まぁいいか殆ど事実だし。悪いのは15歳でこのプロポーションをして尚且つまだ育ち盛りな自分を恨め。
「そんなに大きいでしょうか? お母さまや姉さまは私よりずっと大きかったし……カナエ様は胸が大きい方がお好きですか?」
「知らん。大きさより形と感度だろ。あと感触」
何故かホッとしているが気を抜いて大丈夫か? 休憩なんて言った覚えは無いぞ。今度は油断しているアルシェの尻に手を回し、先程と同じく無茶苦茶に揉み荒らした。
う~~んこれも善い。しかし残念ながら胸よりはインパクトに欠ける。感触よりもそれを成すための体勢の方が個人的には“クる”な。
「ほら口開けろ」
「ふぁい⋯⋯♡ んっ⋯⋯♡ かぷっ、んぅ──んんっ!?♡ んぁっ♡ ちゅっ♡ んぅ、ちゅぅ⋯⋯♡」
身長差を埋めるように体を寄せると、恍惚とした表情で小さく可愛らしい舌を俺の前に差し出してきた。だから俺は掴むようにアルシェの頬に手を添えると、早くキスがしたくてうずうずしている唇を奪ってやった。
「ふう、ふぅっ―――ん゛お゛っ!!♡」
口内を蹂躙しながら再び胸に手を伸ばす。衝撃に息を詰まらせ、目を白黒させる少女を置き去りに、色んな問題とか全部無視して出せとの命令が圧力となって言外に揉み手から伝わってくる。でも……
(まだ、出ないよぉ~~!)
アルシェの必死な訴えも虚しく、命令を下した主の手は止まらない。それどころかむしろ固く拘束するように締め付け、形のいい双丘を強引に歪ませる。
この胸も声も唇も、髪の毛一本に至るまで全て俺のもの。優秀な遺伝子を持つもの同士が何百年もかけて交配し、その果てに完璧な見た目や能力を持って生まれたのがアルシェだ。その聖女姫の心を射抜くという全ての男の欲望はしかし、もう俺以外で叶えられる事は決してない。
(堪える表情も可愛いな。この綺麗な顔を俺の手で――)
ぐ ちゃ ぐ ちゃ に ■ し て 毀 損 死 体 !
「んあっ!?」
アルシェの軆が一際大きく痙攣した。だがそれは今までみたく快楽によって引き起こされたものではない。ここから危機感にも似た異変を覚え目線を落とすと、指が根元まで埋まってしまうほどの痛みに両胸が悲鳴を上げていた。
固く、キツく、そして強く。掌から指尖に力が移行し、ギリギリと鳴り得る筈のない音を立てながら更に奥へ奥へと指が潜ろうとする。
「く……ああ、いッ――!」
それはまるで牙だ。獲物を捕らえた捕食者が決して逃がさぬよう頸動脈に突き立てるかの如く、獣の顎に見立てた手がゆっくりと、だが確実に力を増しながら心臓部へと迫っていき――
「痛いっ、痛いですカナエ様!! おっぱい壊れちゃうっ!?」
「ッ!!? ………あ」
弾かれるように顔を上げた時、目に涙を浮かべるアルシェが映った。邪魔したことに対して申し訳なさそうにする彼女の視線を辿れば、万力のような握力でアルシェの胸を無茶苦茶にする自身の手があり、そこで漸く自分が何をしようとしてたか思い出す。
「っと悪い…」
「い、いいえ」
慌てて手を引っ込めるが、微妙な空気が漂うだけで先程のような甘い雰囲気はどこかに霧散してしまった。だが仕方ないだろう。外からは何ともなく見えてもあれだけの力で潰されたら委縮してしまうか、そうでなくとも身体に跡が残る筈である。
今、仮に止めてなければ間違いなく殺していた。
アルシェには行為がエスカレートし過ぎた末の事故に見えただろうが、他ならぬ俺が違うと断言する。あのまま過熱していたら彼女の舌を噛みちぎるかこの手が心臓を貫いていただろう。本当に危なかった…!
(だいぶ溜まってるな。発散するにしても獣相手は物足りないし…)
聖龍が言っていた。証の中でも【色欲】ほど邪悪でタチの悪いものは無いと。今正にその片鱗を見せ、弊害通りのことが起ころうとしていたが被害者であるアルシェがそれに全く気付いてない。
「も、申し訳ありません! あそこまで求めてくださるとは露にも思わず途中で止めてしまって」
「謝るのは俺の方だ。痛かっただろう直ぐに治せ」
労いの言葉一つで忽ち笑顔になる。それだけ慕ってくれる相手を手に掛けようとしたことに内心冷や汗をかいていると、控えめに袖を引かれて其方を見る。
「あの、続きはしないのですか?」
たった今痛い思いをしたばかりなのにこのお姫様は…。そんな期待の籠もった眼をされたら断わりづらいだろ。本当に死ぬところだったんだからな。
「また後でな。そういう気分じゃなくなった」
とはいえ少し時間を置く必要がある。それまではお預けだ。そう伝えたらモジモジと落ち着きが無くなり、やがて決心がついたのか“あの…”と控えめに申し出た。
「襲撃で亡くなった臣下を形式だけでも弔いたいのですが、ご協力いただいてもよろしいでしょうか」
【魔法結界】の効果は汎用と似たり寄ったりで、物理と付いてるぶん物理防御はあちらに軍配が上がります。
その代わりに魔法耐性が飛び抜けて高く、最上級以下の殆どの魔法を完封できちゃいます。相性によっては現時点でも一部の超級魔法にも耐えれるほどヤバい性能してます。
物理防御を少し下げた代わりに魔法耐性が大幅に上がった感じ。当然だが霊力消費も大きい。
↓5つの結界を分かりやすく纏めてみました↓
【物理結界】
物理耐性:★★★★★
魔法耐性:★★★★☆
付与効果:★★★☆☆
回復効果:★★★☆☆
霊力消費:★★☆☆☆
【魔法結界】
物理:★★★★☆
魔法:★★★★★★
付与:★★★★☆
回復:★★★★☆
霊力:★★★★★
【療法結界】
物理:★★☆☆☆
魔法:★★☆☆☆
付与:★★☆☆☆
回復:★★★★★★
霊力:★★★★☆
【付与結界】
物理:★☆☆☆☆
魔法:★★☆☆☆
付与:★★★★★★
回復:★☆☆☆☆
霊力:★★★☆☆
【収納結界】
霊力:★☆☆☆☆
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