【おまけ漫画集】
【鞠愛善人】
【お楽しみ】
「…」
「なに?鞠愛」
「いや、まさか貴ちゃんの口から巨乳なんで言葉が出るとはね…」
「えっ、俺今巨乳って言った?!巨乳って言った?!」
ふふ…貴ちゃん、連呼してるよ
【鞠愛悪者】
ところがこの安っぽい猫のTシャツが意外に猫好きの女子に好評で、これを着ているとき何人かの女の子に声をかけられたことがあるのです
あ、ほら今日も鞠愛と別れた帰り道、信号待ちの交差点で女子二人組に貴大くん声をかけられてますよ
「クスクス」
「そのTシャツいいですね」
「猫ちゃん好きなんですか?」
「!あっ…いえっ、こっこれは…」
「私達これから道の向かいの猫カフェに行くんですけど、よかったらご一緒しません?」
「ノルウェージャンの子猫がメンバーに加わったんですってっ」
「あ、あ、あ、いえっ…」
鞠愛さ〜ん!作戦失敗してますよ〜
【鞠愛の勤める○○商事男子トイレでの会話】
「いや〜今年の新入社員豊作ッスね~」
「あ、佐々木さんはそういうの興味ないか」
「いや…谷さんはいいなと思う」(谷は鞠愛の名字)(鞠愛は受付の派遣社員)
「話しやすいし」
「へ〜、珍しいな、佐々木さんが女の子に興味持つなんて」
「興味…」
「谷さんには…彼氏とかいるんだろうな」
「あ〜いるらしいっすよ、地元に」
「確か職人って言ってたな」
天は貴大くんに味方しましたね
…おせっかいですが鞠愛さんに事情を話しちゃお〜
いや〜鞠愛さんもったいないことしましたね、一歩間違えば玉の輿でしたよー?
「あーそうね〜でも…」
でも?
「佐々木さんと付き合っあったりしたら女子更衣室使えなくなるわよ〜」
「秘書室の加藤さんと同じ受付の吉本さんが狙ってるから」
「彼氏のお給料が少なくって〜結婚とか当分無理そう〜って言ってるから先輩たちにも好感持ってもらえるのよ」
「それに…」
それに?
「貴ちゃんのほうが若干顔が好み」
鞠愛さんけっこうしたたかに世の中渡ってるんですね〜
でも徹底した面食いですね
【鞠愛お願い】
「なーんだ、はーいって言って取りに行ってくれるかと思った〜」
「ごめん…鞠愛…俺…高所恐怖症だから…」
鞠愛さん極悪非道のように見えますがけっこういい子なのです
この後お風呂に入った貴大くんの髪の毛をちゃんとタオルドライしてあげてますし…
【鞠愛仮装】
貴大くんは思いっきり生えてきた尻尾をフリフリして耳をピョコピョコさせました
「ふ〜ん、貴ちゃんそれ着てる姿を見たいわけだ?」
おっ、貴大くんの尻尾のフリが大きくなりました
正解のようです
「くすっ」
「貴ちゃんも自分の気持ちに正直になってきたわね〜」
「いいよ〜特別にフライングで見せてあげる」
「着替えるから廊下に出てて〜」
しばらくしてから部屋から声がかかりました
「貴ちゃん入ってきていいよ〜」
なるほど、貴大くんには普段から鞠愛がこう見えてるんですねぇ
【鞠愛社交的】
鞠愛談
スイーツ女子会
「純ちゃんたちと原宿のカップケーキの店に行ったんだけど、ワカメのカップケーキイマイチだった」
「カップケーキってそんなに美味しいもんじゃないわね?」
…鞠愛さんのチョイスがまずかっただけなのでは?
取締役会OFF会
「あの日は杉野常務が体調不良で休んだもんだからお席に空きが出たの」
「代わりに人事の斎藤部長が誘われてた場面にでくわしたんだけど…」
「斎藤部長はどっちかって言うと副社長派でしょ?」
「神谷専務のグループの会食に出ちゃったら寝返ったと思われかねないゃん?」
「だから、私助け舟出してあげたのよ」
「わあぁぁ、料亭って一度行ってみたーいって」
「そしたら、じゃあ谷くん代わりに出席するかってことになって」
「はああ〜赤坂の料亭で食べた四万十の鮎やハモの梅肉和え…美味しかったなあ〜」
今度また料亭に連れてけって言われたらどうしようとドキドキしなら話を聞いた貴大くんでした
パーリーピーポー
「友達と飲んだ帰り道公園でパーティーやってたの」
「だから参加しただけ」
真相はこうです
ホームレスを脱した人たちが、今度はホームレスを支援する側にまわり炊き出しを行っていたのです
野菜のごった煮を食べてたホームレスさんの一人が、鞠愛に「姉ちゃんも食うか?」って声をかけたら「わっ、美味しそう、最近野菜足りてないからいただきます」って言ってブルーシートに座り込みました
声をかけたホームレスさんは本気で誘ったわけじゃなかったんですが…
【貴大捕獲】
貴大くんは全然モテなかったわけではなく、極度の人見知りだったので知らない人に声かけられるのがいやでいやで
少しでも声をかけられそうになると逃げていたのです
その結果彼女もお友達もいない人生を送って来ました
(まあ、お友達は二人ほどいますが…ヤンキー系の京極くんと数学仲間の関くん)
同じ時期に風邪をひいて同じ病院に行ったところから運命が変わりましたね
これはこれで良かったんじゃないでしょうか
終わり
おまけ漫画までお読みいただきありがとうございました