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遅くなって申し訳ない。次回でアルフレッドの正体がわかるかもしれないです。
1400PV到達してました。みなさん読んで下さってありがとうございます!1
それから一か月後。アルフレッドは仕立て屋からディアナのドレスを受け取るため、町に出ていた。勿論、宮廷行きのためのドレスである。
早く帰って夕食の支度をせねば、などと考えながら町を歩いていると、彼は宿屋の前で旅装の男性二人が店主と何事か相談しているのを見つけた。
二人とも淡い髪色で、一人はそれを長く伸ばして緩くまとめ、もう一人は短くし、腰には剣をさしていた。男二人組なぞこの町には掃いて捨てるほどいるが、なぜかその二人はアルフレッドの目をひきつけた。
二人はどうやら探し人でもあるらしく、店主に似顔絵のようなものを渡している。
アルフレッドが立ち止っていたことに気付き再び歩き出そうとした時、突風が吹いたと思うと、長髪の方の持った紙が宙に舞っていた。
紙はふわりふわりと風に舞い、道の反対側にいたアルフレッドの足元に落ちてきた。彼はそれを拾い、向かい側から走って来た長髪の男に手渡した。
「ありがとうございま…す。…えぇ?」
手紙を受け取った男は礼の途中で何かに驚いたように目を見開く。そして似顔絵とアルフレッドの顔を何度も見比べると、男はいきなり彼の両手を掴んできた。
「でっ殿下ぁ!!お探し申し上げたんですよぉ!一体どこに行ってらっしゃったんですかぁ?」
「人違いだろう。」
男はアルフレッドを殿下、と呼んだ。しかし、そんな敬称に聞き覚えはない。記憶をうしなう前はもしかしたら殿下であったかもしれないが、今の彼はただの伯爵家の使用人なのだ。今何よりも重視すべきは主の命であって、過去の記憶ではない。
アルフレッドは男の手を振りほどき、仕立て屋に向かおうとした。しかし、行く手を剣を差した方の男にさえぎられる。
「貴方に聞きたいことがあるのです。一緒に来ては貰えませんか?」
どいてくれないか、と問うたアルフレッドに男は剣の柄に手をかけながらそう返した。彼の返事によっては強硬手段も辞さない考えなのであろう。
男の様子に彼は溜息をついた。どうやら、早く帰るのは諦めねばならないようだ。
「…分かった。ただ、雇い主の使いできているんだ。なるべく手短に済ませてほしい。」
アルフレッドのその言葉に、男達は宿屋の向かいにあった喫茶店に彼を連れて行った。長髪の方が店員に何か言づけると、3人は個室に案内された。
「聞かれたくない話ですからねぇ。個室にさせてもらいましたぁ。…レオン、人払いを頼みましたよぉ。」
注文したものが届くと、剣を差した方は個室から外に出て行った。人払い、という事はこれから話すのは国家機密にでもかかわることなのであろうか。
「単刀直入に聞きます。殿下はご自分が何者か覚えていらっしゃいますか?」
今までの間延びした口調から一転して、真剣な口調で長髪の男はそう聞いてきた。
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