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くぅき  作者: ジョウビタキ子


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イソギンチャク


眩しすぎる日差しが


一番降り注ぐ時間


正午は


車も


人も


鳥でさえも


一旦休憩に入るようです。


スカッと晴れた青空の下


スマホ片手に


木陰を選んで歩いていると


風に揺れる葉っぱが目に入り


ざざざ…っという音を辿っていけば


青々とした木々も


同じように揺れ動きます。




風と葉っぱの音しかしない




最高ですね




空気ごと


目の前の景色を独り占めしているような


ほんの少しの高揚感


風の吹く方向を教えてくれるように


波打つ草木


薄い緑から


濃い緑まで


緑の種類を探せば


際限なく見つけられそうな


緑のオンパレード


そんな中


栗の木


あなたは


この時期が花をつける時期でしたね


白色のような


クリーム色のような


素朴な色


あれが花だと教えてもらわなければ


見逃していたかもしれないくらい


あまり興味を持って見ていなかった


あなたの花は


こう


何というか


イソギンチャクに


見えます。


そう


イソギンチャク


波の動きに合わせて


ゆんらゆらしてる


あの海の中の


イソギンチャク。


おや?


じゃあ


ここは海の中?


そう思い込んでしまえば


この


ざざざっ…


という風と葉っぱの音も


海の中の音に


聞こえなくもないですね


海中は


暗くて怖いので苦手ですが


こんなに明るい海の中なら


好きになれそうです。


いつもの音がしない


今だけは


そんな妄想も


ありかもしれません。


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