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くぅき  作者: ジョウビタキ子


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12/14

曇り雨の鳥



もし音が聞こえたなら


バサッ バサッ バサッ


でしょうか。





どんよりした曇り空を


一羽で飛ぶ


白鷺。





ずっしりとした黒い雲を背景にして


どこに降りようか考えながら飛んでいる白鷺が


少しの陽光を全身に浴びて


白く輝いています。







音もない


風もない


葉も動かない


他の鳥もいない


こんな曇天で


そんなに綺麗に見えるんですね。


なんて眩しい白。









白鷺を見つけた時


閉じかけていた目が


自然と開きました。









綺麗


よく見たい


じっくりと


見えなくなるまで










その気持ちが


体を動かそうとするんです。


たとえ気分が


沈み気味だったとしても。






















今日は


心が少しだけ


地面より下にズブズブと潜り込んでいくような


背中に


でっかいお地蔵様を背負っているような


そんな重さを感じていました。








曇天と一緒の


ずっしりとした重みが


足にも


瞼にも


肩にも


腕にも


纏わりついていたんです。








それが


あの白鷺一羽を


綺麗だと感じた瞬間に


目が見開いて


体が立ち上がり


心が踊って


スマホを掴み取って


文字を打ち込んでいます。























気分が上向いたんでしょうね。


空を見る癖があってよかった。


心踊るいい色を


今日も見られましたから。



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