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リーズベルトの想い


このままではいけないと、自分でも分かっている。


しかし、どうすれば良いのか

全く見当がつかないのだ。

昨日はソレイユの誕生日だったが

「おめでとう」の一言すら言えず、

用意していた贈り物も渡せずにいた。


屋台で目にした銀の蝶のブローチは

優雅で美しく、アイリスを彷彿とさせた。


思えばあの子は母親の形見となるものを

何ひとつ持っていない。


贈れば喜んでくれるだろうか……。


しかし、アイリスへの後ろめたい気持ちが

邪魔をして、私は屋根裏部屋の前で

2時間ほど立ち尽くしていた。


「旦那様、このままでは日が暮れてしまいます」


レンがため息をつく。


「……」


「仕方ないですね、

僕がお嬢様に渡してきましょうか?」


「……すまない。くれぐれも私からの

贈り物だということは秘密にしてほしい」


レンは困ったように笑うと頷いた。

彼がドアをノックするのを見届けると

私は仕事へと戻った。


ソレイユはきっと

私を嫌っている。


だから、これでいいんだ。

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