表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
夢と星空  作者: Social Club
Season 3:破堕天邪編
19/27

第十八話:深淵からの呼び声

天界の「十二神」として新秩序を築いたゼルと色葉。だが、その平和を切り裂くように、宇宙の裏側から**「邪神」**の軍勢が侵攻を開始した。


「……っ!? 何だ、この不快なプレッシャーは」

ゼルの『感情の終着点』が捉えたのは、この世界のいかなる感情とも異なる、ドロドロとした純粋な「悪意」。


天界の空がガラスのように割れ、そこから光を吸い込む漆黒の霧――邪神の先兵が溢れ出す。


「スイ、ジン、リア! 迎撃しろ!」

ゼルの号令とともに仲間たちが飛び出す。しかし、これまでの戦いとは決定的な違いがあった。


「私の氷が……効かない!? 凍らせるそばから、概念ごと『食べられて』いくわ!」

スイの叫び。神の加護を受けたはずの彼らの力は、既存の法則を食らう邪神の霧に次々と無効化されていく。


「カカッ……。十二神の座に座った小僧か。お前の『理』など、我ら原初の混沌には通じぬ」

霧の中から現れたのは、邪神の将――「這い寄る飢餓・ナルラ」。


「……理が通じないだと? 面白い。だったら、理の外側ここで勝負してやるよ」


ゼルが前に出る。彼は他の仲間たちのように「神格化」という強化状態を経る必要はない。彼そのものが**『理外の王』**という唯一無二の存在だからだ。


重力崩壊グラビティ・バースト

「『黒き雪の舞う日にて』――極致展開・事象の地平線」


ゼルが指を鳴らす。

その瞬間、邪神が展開していた「混沌の霧」が、物理的な質量を伴って一箇所に凝縮され始めた。


「……何だと!? 我が混沌を、無理やり『物質』として定義し、重力をかけているのか……!?」


「お前らが何を食べて増殖しようが知ったこっちゃねえ。俺の重力圏内にいる限り、お前らの正体はただの『重いゴミ』だ」


ズドォォォォン!!


ゼルの放つ超重力が、ナルラの存在そのものを押し潰す。だが、ナルラは消滅の間際、不敵に笑った。

「……それでいい。その強すぎる『力』こそが、我ら邪神の世界と、この天界を繋ぐ橋となるのだ……」


邪神を退けたものの、神々の表情は険しかった。

「……見たか、あの力。ヤハウェよ、ゼルの力はもはや『神』の枠を超えすぎている。あれは邪神を呼び寄せるビーコン(標的)ではないのか?」

ポセイドンが不信感をあらわにする。


既存の神々にとって、理を無視して邪神を圧倒するゼルの存在は、新たな「恐怖」へと変わりつつあった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ