表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
貴族の子息ははかりかねる  作者: 月照建速
第2章 学園編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

33/36

第9話-1 『神』という存在

 それは決勝というには呆気ないものだった。意気揚々と乗り込んだものの相手は魔法を主体として肉弾戦が起こらず魔法による打ち合いだった。そうなったらまあ俺が勝つよねって。俺の武器であるインロンは対魔法に関しては世界一の武器と言っても過言ではない。……マジで先輩の最高火力の魔法を切って、契約魔法連発で倒しましたで終わるんだよなあ……。いや、渾身の一発を真っ二つにされた先輩の顔は面白かったがそこくらいしかなかった

 そして3位決定戦もタイク先輩が去年準優勝の貫録を見せ20秒KOで終戦。あまりにもあっけなくマジックファイトの最終日は終わった。表彰も全体の最終日だし、午前中で終わるなんて予想外だったな。打ち上げも夜からだしどうするかな


 ゾクッ


 この感覚は覚えがある。あの趣味の悪い人を玩具としてしか見ていない邪神と会った時と同じだ。あの時はターニングポイントに来た。つまり、俺が何か条件を満たしたか?


『どうも~』

「......誰?」


 マジで誰だ? あの邪神とは違う感じがする。ならいいか。……いやあいつは直接俺に危害を与えるわけじゃない。そもそも出てこないって言ってたしな。つまり初めましての神(っぽい存在)だ。なんかやばそう。神が出てくるときは大抵ロクな目に合わないんだ! 神話がそう言ってる!


『まあ落ち着きなよ~、私はいい神なんだから~』

「そういって本当に善良な存在だったことを知らないんですよね」

『あら、失礼』


 あの邪神は光の玉、俺の姿をして現れたがこいつはデカいハムスターの姿で現れ、声は透き通るような声。ギャップで風邪ひきそう。てかハムスター姿の神様って何を司ってんだよ、愛玩動物か? 小動物か? 


『ベイスタ〇ズの神さ』

「ああ......だから青の服を着てるのに所々暗黒なんですね」

『暗黒? なんのこと?』

「ベイスタ〇ズの神ならTAや多村に厳しすぎませんか?」

『え、知らんよ。私炎の神だし』

「あのさ......」


 コイツホンマに……。てかなんでベイスタ〇ズの神って嘘ついたんだよハムスターだからってベイスタ〇ズの神様って安直過ぎんだろ……。俺が浜ファンならTAを健康にして生涯契約をお願いしますと土下座していただろうが生憎浜ファンじゃないからな……。……今気が付いたが炎の神なのになんで青の服着てんだ?


『火力の高い火は青色なんだよ~? 君理科の成績悪かった?』


 わー、人を舐め腐ったような眼。流石は神だ~。まじでぶち殺してやろうかこのクソネズミ。……一旦落ち着け、神という存在に対して良い印象を持ってないがここで冷静さを欠くのはダメだ。やっぱ無理だ。腹立つはこのハムスター


『君がさ~、火の魔法を使ってるから来ちゃった♡』

「すみません、宗教関係は断ってるんで......今すぐに帰ってください」

『つれないな~......』


 そう言うと雰囲気が変わった。今までも何とも言えない不快感があった。しかしそれは例えるなら靴から水がしみ込んでいるような感じの不快感だった。誰でもが経験するような不快感。けれどこの雰囲気は全身が、精神が、DNAが恐怖を感じるものであった。蛇に睨まれた蛙と言えばいいだろうか。ただ立ち尽くし、ただ捕食されるのを待つばかり。雰囲気に吞まれてしまう


『ヒト如きが私を拒否するなんてさァ......烏滸がましいよね!』


 そう言うと巨大なハムスターは変貌した。いや、姿は変わっていない。ただオーラが変わった。しかしそれで十分だった。俺が今まで見ていたのは確かにハムスターだった。だが、今目の前にいるのは何だ? アレは化け物だ。少なくとも今の俺にはアレを形容する言葉はそれしか持ち合わせていない。今の問題は目の前の化け物から逃げ切れるかどうか……無理だろうなあ……。土下座……絶対に止まらない。本能が告げてる。俺を殺すまでは止まらないって。じゃあ戦うか? 無理。そもそも身体が思うように動かない。心は屈していなくとも身体は正直。終わりか? いや、俺は悪運に愛されている男! 何とかなる、いや! 何とかして見せる!



 何とかなりませんでした。普通に身体貫かれて血塗れになってるよね。無理、勝てない。今の俺じゃあ相手がどんだけ舐めプしようが勝てんわ。まあ、再戦の機会なんてなさそう。なぜなら俺が死ぬから! ……短い人生だったな。アイツらともっと遊びたかったし一緒に居たかった。このまま死んだら行方不明扱いか? マリーやリシュリーノたちは怒るんだろうなあ……スヴォーフはギャン泣きかな? ああ……ようやく前に進めると思ってたのに。ようやく友達が出来たのに。人生というものは理不尽だ。だからって諦めちゃいけないけど……これは無理だわな

 目の前にはハムスターの姿をしたナニか……。力量の差は明確。カグラ、フェルの全力でも無理だろうなというのがヒシヒシと感じる。ドルティナのときも似たような思いをしたがそれ以上だ。ドルティナからはまだ可能性を感じた。けれど、こいつからは可能性を感じられない。勝てる勝てない以前の問題じゃない。逆らえない。刃を向けることが出来ない。全てがアレに屈服している。あの邪神って良心的だったのかもしれない。お前呼びでそこまで怒らなかったからな。……いや普通に考えて人間を玩具呼びする時点でクソもねえや。けどアレと同じような感じだと思うと心折れそう。無理じゃん。

 そもそもなんで生き残る前提なんだよ。死ぬだろ、普通……この状況……! 誰でもいい……! 今ならあの邪神にも土下座できる。助けてほしい……


『生きるという選択肢はない。どうせ死ぬ』


 嫌だ。それだけはなくしたくない。生きる可能性を少しでも……残す……! じゃないと俺の目標が達成できない。血反吐でも泥でもゲロでも啜って生きてやる……! そのためにはなんでもしてやる……!


『血塗れのくせに良く思考が回るな......ッ!?』


 肉を切る音がした。俺のどこかが切られたか?と確認するがその様子はない。寧ろ怪我が塞がっていた


『あ・い・に・く~、彼は私の玩具だ。勝手なことをしてくれるなよ? 家畜』


 初めて邪神を神と崇めるかもしれない


こんにちは、月照です。誤字脱字、誤記等ある場合は報告してくださると幸いです

圧倒的スランプ。ビジョンが見えない。短編で好き勝手かいて勘を取り戻そうか悩み中……皆さんはかけないときどうしているんですかね?

そしてこの作品のコメント・評価・ブックマークも是非ともお願いします

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ