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2回目の結婚式は、一生忘れない思い出になる。
いや、1回目の結婚式も、他のたくさんの思い出も、一つとして忘れるつもりはない。
私が言いたいのは、結婚式の思い出がその中でもひときわ輝くだろうということだ。
うちの旦那様はこんなに素敵な人なんだ、と一生かけて自慢してやるんだから。
とか考えて目を開くと、すぐそばに旦那様の麗しいご尊顔があった。
あまりの衝撃に後ずさって頭をベッドの縁ににぶつけ...なかった。
ベッドが広すぎて。
旦那様が大の字になって寝たとしても 3人は入るぐらいの広さ。
縦に関しても旦那様の身長×2くらいあるし、いくら何でも広すぎる。
そもそもこのベッドがあっても違和感がない広さのこの部屋は何なんだ。
いや、何かは知っているのだが。
ここは旦那様の寝室、...だと思っていたが、夫婦の寝室らしい。
今までは旦那様が一人で使っていただけで。
まあいつもの勘違いみたいなものだ。
昨日の夜着替えてお風呂に入った後自分の部屋に行こうとしたが、メイドたちにいつもと反対の扉の方へ連れて行かれた。
本来ならその後...なのだが、私が寝てしまったので旦那様がいつ来たのかはわからない。
そのせいで朝起きた時にすごい勢いで飛びすさってしまった。
まあ仕方がないと思う。
こんな広いベッドなのにそんなに近くにいるとは思わない。
と言うか、いつもと違う場所ということを目を開くまで忘れていただけでもあるのだが。
「ラナ、起きたのか?」
旦那様がそう言ってゆっくりと目を開いた。
寝起きの目には眩しいくらい輝いている。
おはようの挨拶をしてベッドから起き上がろうとしたら旦那様に抱き寄せられ。
離してもらえなさそうな予感がするので諦めてもう一度寝転がる。
「そういえば旦那様、昨日は先に寝てしまい申し訳ございませんでした」
「本当だぞ。せっかく楽しみにしていたのに。...ラナの寝顔を楽しめたのはいいと思うが」
「楽しまないでください!旦那様はただでさえ過労気味なのでちゃんと休んでください!」
そう言うと少し不満げな顔をされた。
「ラナ、旦那様という呼び方も悪くはないがせっかく結婚したのだ。愛称で呼んでくれないか?」
「愛称...そ、その、は、ハル様でよろしいでしょうか...?」
なれない呼び方はそれだけで緊張してしまい声が震えた。
「それでいい」
それだけ言うと旦那様はまた眠ってしまった。
それにつられて私も、久しぶりに昼過ぎまで惰眠を貪ったのだった。




