3₋1.
先程見たところブクマといいねが一気に増えていて、とても嬉しかったです。モチベーションになりました。
さて、いよいよ新章スタートです。
精進いたしますので、今後ともラナの勘違いをよろしくお願いいたします。
敵が侵入してきた日、旦那様は明日の朝になったら大切な話があるとおっしゃっていたけれど、結局それは先延ばしになった。
せっかく休暇をもらったというのに、王に呼び出されたからだ。
昨日の賊たちはすべて王城に送っていたようだから、仕方ない気もするが。
急に大量の賊(敏腕使用人さんたちの犠牲者とも言う)が送られてきていたのだ。
王様はさぞ驚いただろう。
ここ最近の王様の仕事量は大変なことになっているに違いない。
自分の部屋で朝食を摂りながらレナの話を聞く。
昨日旦那様にゆっくり休めと言われてすぐに私は寝台へ向かった。
本当はお風呂に入るべきだろうけど、そんな余裕はなかった。
ひどく怖い思いをしたというのもある。
でもそれ以上に、胸の奥で疼く、心を乱すこの感情を忘れてしまいたいという気持ちがあった。
そんな私の様子をわかっていたのか、レナは私をそっとしておいてくれた。
体は疲れているはずなのに寝台へ入ってもなかなか眠れなかった。
もしかしたらそれにも気づいていたのだろうか。
だとしたらちょっと恥ずかしい。
しかも早くに寝台へ入ったのに全然眠れなかったせいで、今日起きたのは二の鐘がなっただいぶあとだった。
そのあと一番に風呂を浴び、身なりをととのえて今に至る。
「昨日の襲撃の首謀者は捕らえられていたはずの侯爵、いえ、今は爵位を剥奪されているのでただのクズですね」
「ええと、レナ?も、もうちょっと穏便に…」
「いいえ、ラナ様を害そうとしたのです!クズで充分です!」
「…で、そのく、くずさんたちがなんで?牢獄にいるって聞いていたのに…」
「警備のものの中に敵がいたのです!そいつの手引きで逃げ出してあんなことを…!」
「そう、なのね…本当だったら伯爵家だけの問題だったのに、公爵様を巻き込んでしまって申し訳ないわ…」
「ラナ様がそんなこと思い悩む必要はありません!それに、王様の杜撰な警備がいけないのです!公爵様が大人しく王城へ向かったのはその抗議をするためでもあるのですよ!…だって公爵様はラナ様に甘々だから…」
「ええと、最後はよく聞こえなかったけど…、でも公爵様に迷惑をかけてしまったのは事実だもの。私、少しでも役に立つよう頑張りたいわ!ねぇ、私に手伝えることはない?掃除とか…」
「ラナ様にはゆっくりお休みいただくようにと公爵様から言いつけられています」
「でも、申し訳なくて…」
「大丈夫ですよ、そうですね、公爵様が帰ってきたらおかえりなさいとご苦労さまを言ってあげてください。それだけで公爵様は大喜びしてくれるはずです」
「よくわからないけれど言ってみるわ」
その日の夜。
「旦那様、おかえりなさいませ!お仕事お疲れ様です!」
「ぐはっ」
何故か公爵様は変な声をあげて大きな手で口元を隠した。
こころなしか耳元が赤い?
これでいいのか分からずレナを振り向くと、レナは満面の笑顔でうなづいていた。




