2₋14.
主の討伐を達成した。
だが、まだやらなければいけないことが大量にある。
主がなぜ発生したのかは未だ不明だし、どこからか連れてこられたにしてもその方法がわからない。
それに、主が居た辺りはこの前の水害の発生源と重なる可能性があるから、何らかの関わりがあってもおかしくない。
その場合調査に関わる時間はさらに延びるだろう。
再発防止のためにも綿密な調査を行わないといけない。
だがその前に、俺たちには休養が必要だった。
今すぐにでも調査を開始して一刻も早く王都のタウンハウスへ帰りたいところだが、俺を含め騎士たちはヘトヘトだ。
魔力は寝れば回復するが、体力はそうもいかないし、いきなり気持ちを切り替えるのも難しい。
結局調査を開始するのは5日後になった。
主の討伐を達成した次の日、伯爵が祝賀会を開いてくれた。
食糧難で大したものは用意できなかったと言っていたが、充分豪勢だ。
量は多くないものの、栄養の多い食材がふんだんに使われている。
地元の農家で食べられている料理を王都出身のものの口にも合うようにアレンジしてくれたようで、食べたことのない味でありながら、どこか安心感がある。
とても美味しくて、疲れた体に染み渡った。
5日後。
疲れはすっかり取れた。
今日からは調査が始まる。
早く結果が出て、帰ることができればいいが…。
瘴気の森の奥へ行くだけで一刻近くかかる。
主の指揮下になかった魔物は消失していないから、いくら数が少ないとはいえ油断しているわけにはいかない。
暗くなる前に森をでなければいけないし、1日の間で使える時間は、せいぜい3刻だろう。
きっとすぐに原因は見つかって帰ることができる。
久しぶりにラナの顔を見ることもできるだろう。
帰ったら嬉しそうな顔をしてくれるだろうか。
ありがとうって言ってくれるだろうか。
ラナの喜ぶ顔を見るだけで今までに苦労が報われる気がする。
気合いを入れて調査に望んだものの一向に成果は出ない。
そのまま数日が過ぎた。
このままでは王都へ戻ることはできない。
気持ちばかりが焦るものの成果が出ず、また今日が終わった。




