表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
33/75

2_13.

 主への攻撃が開始された。  

 まずはどの程度の攻撃が効果があるか全力を出さずに試してみるが、硬い皮膚を持つ主には普通の剣を使った攻撃はほとんどの効果がない。

 やはり氷魔法を使うしかないようだ。

 

 作戦通り騎士たちに指示を出して、主の周りを囲むように統率の取れた動きをするボスや上級の魔物たちに攻撃をしてもらう。

 

 俺の氷魔法は遠隔攻撃も可能なので、遠くから攻撃して主との戦いだけに専念する。

 近くからの攻撃の方が消費する魔力は少ないものの、その場合は主以外の魔物の相手をする必要が出てくる。

 そうすると集中力がかけてしまうた、め俺は魔力の消費を選んだ。

 

 やはり主の周りにいる魔物たちは強い。

 同じ種類の魔物たちと比べても一撃一撃の重さが全然違う。

 

 先ほど騎士たちの攻撃を逃れた魔物が1匹こちらへ来たが、今まで戦ってきた魔物たちよりも倒すのに時間がかかった。

 俺は主の相手をしなければいけないためそちらに意識を向けるわけにはいかない。

 思った以上に苦戦してしまった。


 それに気づいた騎士がこちらへ視線を向けた時、1匹の魔物がその騎士を突き飛ばした。

 受け身を取っていたから大した怪我にはならないだろうが、起き上がろうとしている間に次の魔物が向かって行ってしまう。

 助けに入りたいが、今俺がそっちへ向かったら主が標的を変えてしまう。

 彼だけでなく他の騎士たちにも被害が及んでしまう。

 必死に主に攻撃をし、意識をこちらにむけさせる。

 

 悔しい。

 唇を強く噛んだ。

 幸い彼の様子に気づいた他の騎士が助けに入ってくれたため大事はなかったが、肝の冷える思いがした。

 

 残っている魔力が半分を切った。

 今までのように様子見をし続けるわけにはいかない。

 最大威力の攻撃は、できて3回といったところだろう。

 

 騎士たちに声をかけ後ろへ下がってもらう。

 今まで貯めていた魔力を大きな氷の塊に変質させて、一気に主に叩きつけた。

 

 主は強いダメージを受けたようでバランスを大きく崩したが、しばらくしてまた立ち上がった。

 先ほどに比べ勢いはないが、それでもまだ他の魔物を使役することはできるようだ。

 一撃でとどめを刺すことはできなかった。

 一番の弱点である喉の位置からそれてしまったからだ。

 

 今ならまだ主は弱っている。

 しかもあと2回攻撃を行えるだけの魔力がある。

 主を倒すには今しかない。

 再び攻撃を行うため前に出ようとする騎士たちを押しとどめ、今度こそと思い先ほどよりも多くの魔力を込めた攻撃を放った。

 

 見事喉に的中した。

 轟音を立てて魔物が地面に横たわる。

 素早く倒れた魔物のもとへ駆け寄り、自分の刀に魔法で氷をまとわせて喉元に突き立てた。

 

 今度こそ魔物は死んだらしい。

 四肢の先から体が崩れていって、姿を消した。

 主を倒したという実感がやっと湧いて、騎士たちの雄叫びが響く。

 

 そんな中、ほとんどの魔力を使い果たしてしまった俺は倒れそうになる。

 気づいた騎士に肩を支えられて、やっとのこと歩いて伯爵の屋敷まで戻った。

 

 魔力は、枯渇しない限り数時間寝れば全て回復する。

 心配させたくないから王都のものたちには連絡しないようにと言いつけ、深い眠りに落ちた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ