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屋敷から手紙が届いた日からひと月と1週間がたった。
魔物の危険性を把握してから討伐に臨む必要があると考え、ここ数週間は魔物に対してどのような攻撃が効くのかどのような武器がより大きな力を発揮するのか、実際に瘴気の森の外れ辺りで試していた。
その結果、魔物に関する多くの情報が分かってきた。
また、農作業の都合などからこれ以上討伐の時期を遅らせるわけにはいかない。
しかし、一つ大きな問題が発覚した。
この森の奥に主がいる、ということだ。
本来数百年の間はこの領地で主が現れるはずはないのだが、現れているのは事実だから困っているのだ。
それに本来主の討伐には王家から送られてきた騎士が参加するが、本来主が現れるはずのない伯爵領へ人員を避けるほど王家の騎士団には余裕がない。
そんな状況のなか王家の騎士団に並ぶほどの強さを誇る我が公爵家の騎士団がいる。
それらの理由から、王家に騎士団を送ってもらうことはできなかった。
こればっかりはどうしようもない。
王はこちらにも騎士達を送ろうとしてくれたらしいが、多くの臣下たちに反対されて断念したとのことだ。
待てば王家も参加できるようになるかもしれないが、これ以上待つことはできないから、3日後いよいよ我が騎士団と伯爵家の一部の騎士たちを連れて主の討伐を決行することになった。
今回現れた主の性質を書物を使って調べたところ、氷魔法に対する耐性が低いということが分かったので、主の相手は俺がメインで行うことになった。
討伐に参加するものの中で氷魔法を満足に使えるもの俺しかいないから、俺が頑張るしかないのだ。
英雄と呼ばれるような騎士でも一生に1回経験できるかどうかという主の討伐だ。
不安は残るが、ここは俺が頑張るしかない。
討伐の達成は伯爵家の、そしてラナの願いなのだ。
諦めるわけにはいかない。
3日後に控えた討伐を成功させるため、保存がきき手軽に食べられる食料やポーションの準備を進める。
それと同時に、重箱の隅をつつくようなくらい細かい作戦を立て始めた。




