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今日はいよいよラナ嬢が我が家へ来る日だ。
本当は玄関で待ち構えていたかったところだが、どうしても今日中に終わらせなければいけない書類が、昨夜大量に王宮の執務室へ運び込まれたので休むことができない。
絶対アイツ、もとい国王の仕業だ。
この仕事が終わったら、とりあえず一発入れてこよう。
訓練といえばあいつは断ることができまい。
いや、そんなことをしているわけにはいかない。
俺は一刻も早く自宅へ戻らなければいけない。
いつもの3倍のスピードで仕事を終わらせたはずなのに、帰路についたのは空がだいぶ 暗くなってからだった。
俺のあまりの仕事さばきの速さを見たどっかの誰かさんが仕事を追加したからだ。
よくこんなに今日締め切りの書類を集めたものだ。
今までどれだけサボっていたのだろうか。
やはり次に会う時には5発くらいかまさなければ。
ラナ嬢はとっくに我が家へ来ているだろう。
夕食を食べていてもおかしくない時間だ。
馬車で家に向かうのすら億劫で、馬を飛ばして帰った。
「ただいま戻ったぞ」
「おかえりなさいませ、旦那様。大事な話があるのですが...」
「ラナ嬢に会ってからだ」
「その、ラナ様に関係する話なのです」
「...聞こうか」
「ラナ様は、重大な勘違いをなされているようなのです」
「勘違い?どういうことだ」
「ご自分の立場を...。メイドとしてこの家にやってきたと勘違いしているようなのです。旦那様の方から訂正していただきたいのですが...」
「わかった。今から行こう」
「待ってください、って、旦那様速すぎる...。旦那様、旦那様!ラナ様はお疲れのご様子でお眠りになっているのです。今日はそっとして差し上げてください」
「...そうか、分かった。訂正するのは明日にしよう」
翌朝、ラナ嬢はうさぎ小屋でうさぎに餌をやっていると聞いてほっこりするとともに、本当に勘違いしているのだなと思う。
うさぎ小屋から戻ってきたら一緒に朝食を取りながらきちんと説明をしようと考えていたところ、王からの使者が今すぐ来いと言ってきた。
十中八九アイツのいたずらだが、100%そうとは言い切れないから王宮へ向かった。
やはり、あいつのいたずらだった。
腹いせにあいつの左手を氷魔法で固めてやった。
大丈夫だ、細胞が壊死する前には解ける。
今日は早めに帰っていいと許可をもぎ取ってきたから、帰ったら夕食は一緒に取れる。
それだけをモチベーションに1日頑張った。




