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公爵様が討伐へ出られてから1週間がたった。
上位の魔物やボスを倒すのは、筋肉ムキムキといえども専業農家の伯爵領民には難しいらしい。
公爵家や伯爵家の騎士は奮闘してくださっているが、主を倒すにはまだほど遠いそうだ。
今は森のはずれあたりにいる魔物相手に効果的な攻撃方法や魔法との相性などを実験しているとのことだ。
人に害をなす魔物とはいえ、氷の騎士様に実験道具あつかいされるのはちょっとかわいそうだ。だからといって魔物の味方など天地がひっくり返ってもしないが。
それからさらに1月がたった。
実験の結果より今回発生した魔物の多くは刀を苦手としていることがわかったらしい。
多くの騎士にとって使いなれた道具である刀が使えるのは利点である反面、弓や銃などの飛び道具や槍などよりも間合いがせまい。
常識が通用しない魔物相手ではけがのリスクはあがってしまうだろう。
1番の強敵である主は、氷魔法に弱いらしい。
氷魔法は公爵様の得意分野だ。
もしやこの主、公爵様に倒されるために発生したのではないか。
そうやって希望ばかり語っていてもどうしようもなくて、私たちには大きな問題があったのだった。
本来主が現れた時は、王家の騎士が討伐の援護をする。
しかし 、公爵様がいること、本来主が現れるはずのない領であることを理由に断られてしまったのだ。
王家の騎士は他領で手いっぱいらしい。
特に、ある侯爵領で主が行方不明になっており、いつになっても魔物が減らないのだとか。
伯爵領で突然に主が現れたことと関係がありそうだが、証拠がないそのため公爵様は苦戦を強いられている。
ただでさえ公爵領、タウンハウス、伯爵家の屋敷に騎士を分けているため、戦える人員は少ない。
その上、氷魔法はもともと適正持ちが少なく扱いが難しいせいで満足に使えるものが公爵様ただ一人しかいない。
3日後にいよいよ主の討伐を行う予定らしいが、その時も公爵様がメインで戦い他のものは補佐や主以外の魔物の相手を行そうだ。
何も問題がないといいのだが...。
とにかく 皆が無事であってほしい。
大切なものをなくしたくない。
3日後に向けての武器や食料ポーションの供給を行いながら不安な気持ちへふたをした。
ポーション:魔法を利用してけがや病気を治すための液状の薬。患部に直接かけて使うのが一般的。




