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改めて!

よければ評価をお願いします!

今できたばかりのセレを、再利用するために洗浄用の海水に入れよく混ぜ、先ほどと同じ工程を行った。


「んー、しょっぱいけど、まだ苦い……かな?」


「何が原因っすかね?」


2回目もでき、先ほどより苦みは減ったが、それでもまだ苦く首をかしげると、リースがナンムに質問をした。


「蒸発させる時の、温度はどれぐらいなんだ?」


「だいたい80℃ぐらいっすね」


「……沸騰という形で、100℃にしてみて、時間を短縮してみてはどうだ?」


「……あー、そうっすね。一回それにしてみるっす」


ナンムはそう言うと、蒸発する部屋の下に置いていた加熱する装置を取り出し、その上に手を広げぶつぶつ言うと、装置が淡く光った。しばらくして光が収まると、ナンムは装置をもとあった場所に戻した。


「いまのは何?」


「付与術の上掛けっす。これはあくまで一時的なものっすね」


ナンムはそう言いながら、装置がちゃんと固定されたのを確認すると、また海水を汲んできてくれた。


「じゃあ、3回目っす!」


3回目も2回目と同じく、作ったセレを洗浄用に混ぜ、全工程を行った。




「なんか、2回目のセレより白いね」


できたセレを眺めて、1回目2回目との違いがあることに気づいた。そして口に入れた。


「……あ!今度はしょっぱいだけだ!」


「おー、ほんとっすね! 蒸発させる温度だったんっすね!」


「! これほど美味しいセレは初めてです!」


出来上がったセレは先ほどまでとは比べ物にならないほど、塩味しかなく、他の味がしなかった。


「これって……成功したんだよね?」


「そうっすよ!成功っす!」


私とナンムは顔を見合わせると、満面の笑顔でハイタッチをした。


「よしっ!できる!これを次はこの大きな建物で作るんだ!」


私はそう言って、立ち上がり聳え立つ廃墟と化した旧セレ工場を見上げた。


「ここにいる間はこれを使って、セレをつくりましょう。そしてそのセレを奥方様へ試作品としてお渡ししましょう」


「そうだね!あと12日あるから、この大きさでどれぐらいのセレが作れるか確認したいし、お母様たちへのいいお土産になるかも!」


「あとは、洗浄用のセレの濃度も確認した方が良いっすね。これからは、海水をどれぐらい入れて、どれぐらいの洗浄用の海水が必要かなども記録していくっす!」


新たな実験が増えたけど、踏み出すための1歩としては十分な成果が出て、私もナンムも肩の荷が下りたし、リースも積極的に意見を出してくれるから、さらに良いものができると期待ができた。


「とりあえず、今日は一度屋敷に戻る?オスカーのことも気になるし……」


「そうっすね、もうすぐ昼時っすから、市場でなんか買って部屋で食べるのも良いっすね」


実験に夢中で気がついていなかったが、太陽は真上にあり、お昼であることを知らせている。実際私もお腹が空いて、今にもお腹が鳴りそうだ。


「食事は、宿で注文すれば作ってもらえるので、そのまま宿に戻りましょう」


リースがそう言いながら、ナンムに余計なことを言うな。という視線を投げていた。


「……じゃあ、一度宿に戻ろう!」


私がそう言うと、使っていた道具をナンムが片づけている間、リースは私の服に着いていた砂を払ってくれた。全てが片づけ終わると、宿へ戻った。


できた時の喜びって、すごく大切だよね!

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