77 父の実家に行こう その1
11日ぶりです。
お待たせしました。
「あそこが勝次さんの故郷なのね」
「わー、のどかだー」
「俺は2年ぶりだな、ここに来るのは」
「にーに、きょねんはかえらなかったの?」
「お受験があったからね」
「そうなんだー」
さて、夏祭りを楽しんだ翌日、お盆が終わる今日に父さんの車で京都の宮津に向かっていた。
父さんの実家に行き、祖父と祖母に顔合わせするためだ。
今日から3日間は父さんも弁護士の仕事はお休みなので、この機会に行く事になった。
ただ、俺は去年は高校受験勉強の関係で会う事が出来なかったから、2年ぶりに祖父母に会う事になる。
さらに今回は由佳里母さんと三つ子を連れているから、賑やかにはなりそうだ。
陽愛はすやすや眠ってて、愛菜は窓越しに違う景色に感激しており、由奈は俺とお話をしていた。
なお、陽愛は俺の膝を枕にしてぐっすりと眠っている。
出かける前は陽愛だけは、車に弱いと聞いていたので少し心配していたのだが、子守唄を歌いながら頭を撫でていたからか、安心して眠ったのだ。
由佳里母さんもその様子を見てホッとしていたようだ。
そして、暫く車を走らせると大きめの家が見えて来た。
あそこが目的の父さんの実家なのだ。
「ここだよ、父さんの実家は」
「まぁ、大きな家ねぇ」
「「おおきいー」」
「あそこに車を止める場所があるから、そこに止めて陽愛を起こそう」
「分かったよ」
たどり着いた父さんの実家は、手入れを常にしているが年季の入った一軒家だ。
さらに花蓮の家程ではないが、規模はそこそこ大きいので由佳里母さんも由奈や愛菜も感激していた。
実家の横にガレージがあり、父さんはそこに車を止めた。
「陽愛ー、着いたぞー」
「むにゅ……、にーしゃま、ついたのでしゅか?」
「ああ、だからそろそろ起きようか」
まだ寝ぼけ眼の陽愛に優しく語り掛ける。
その陽愛は、ギュッと俺の胸に埋めている。
「やれやれ、そろそろ降りるよ」
「んみゅ……」
何とか俺から離れた陽愛は母さんに手を繋がれたまま車を降りる。
「さて、由奈達も降りようか」
「「はーい!」」
「落ちて怪我しないように抱えるからな」
落ちないように少しだけ由奈、愛菜の順に抱えてから車から降ろす。
「よし、じゃあ行こうか」
そして由奈と愛菜が俺と手を繋いだまま、父さんの後に付いていき、父さんの実家の玄関に入る。
「父さん、母さん。 ただいま」
「おおっ、勝次! よく戻って来たなぁ!」
「お帰りなさい、勝次。 それに彼方ちゃんも」
「2年ぶりに来たよ、ばあちゃん」
父さんが先に玄関のドアを開けて祖父母にただいまの挨拶をすると、祖父母が出てきて出迎えてくれた。
2年ぶりに会う祖父母は、相変わらず元気そうだったようで、安心した。
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