70 三つ子幼女と夏祭り その3
「仕方がないわね。 私達も唯さんを探すのを手伝うわ」
「す、すまない、由佳里!」
その場で土下座する合法ロリな理事長を見下ろす由佳里母さん。
半ば呆れているように見えるが、このままにしておくわけにはいかないだろう。
「とにかくまずはどこではぐれたか……ですね。 理事長、どこではぐれたって分かったんですか?」
「むぅ、あそこの方向にあるたこ焼き屋さん付近でだ。 たこ焼きを買った後で姉とはぐれてしまったのだ」
「なら、そこまでまずは行って見るとしようか」
理事長が言うには、たこ焼きを買っているところではぐれてしまったようだ。
「陽愛達も済まないけど、一緒に行くぞー」
「「「はーい♪」」」
陽愛達の元気いっぱいな返事と共に、俺達は理事長の姉の唯さんを探しにまずははぐれたと分かったたこ焼き屋さん付近まで行く事にした。
◇◇◇◇◇◇◇◇
「あ、彩音!!」
「姉上!!」
たこ焼き屋さんに着いた俺達は、早速理事長を探している唯さんを見つけた。
同時に唯さんもこちらに気付いたようで、すぐに理事長の元に駆け寄った。
「このおバカ! 見た目が危ないんだから下手に動くなって言ったでしょ!!」
「ううっ、許してくれ、姉上……」
「なら、彩音が苦手な金魚すくいをやってごらんなさい」
「うえぇぇ!?」
唯さんが理事長に怒られたうえに、苦手な金魚すくいをさせられることになったようだ。
急な展開についていけない俺達は呆然とする。
それに気付いた唯さんが慌てて声を掛けて来た。
「あ、彼方くん達も来てたのね。 陽愛ちゃんもお母さんやお父さんも」
「「「えんちょーさーん」」」
「ええ、今のやり取りを呆然として見てました」
「ごめんなさいね。 彩音は見た目がロリだから色々危ないのよ」
「確かに入学式当初は初見殺しでしたからね。 それで理事長は金魚すくいが苦手なんですか?」
「そうよ。 少しすくおうとしただけですぐにポイが破れる程にね。 だから祭りの時に何かあったら罰ゲームとして金魚すくいをさせてるの」
「何とまぁ」
「ご苦労様です」
さて、理事長が挑む金魚すくいだがお金は先に唯さんが支払っているみたいだった。
どれだけの分を支払ったかは分からないが……というか分かりたくはないな。
「「あやあや、がんばれー」」
「りじちょー、ふぁいとでしゅ」
「うああ、陽愛達の応援が今じゃプレッシャーにぃぃ!」
涙目になりながらも理事長はいくつものポイを犠牲にして金魚すくいをやっている。
唯さんもこっちを見ているので、俺も一声かけるか。
「やってみせろよ、理事長! 何とでもなるはずだ!」
「何でキミはどこぞの人の犯した過ちを粛正する某テロみたいな構文を使ってプレッシャーを掛けるんだ!!」
「あらあら、流石は彼方くんねぇ」
相変わらずの涙目な理事長は、既に10個のポイを犠牲にしながらもこっちを向いてツッコミを入れる。
唯さんが隣でニコニコしているのがちょっと怖いかも。
ちなみに理事長が金魚を3匹すくうのに30個のポイを犠牲にしたそうだが、事前に父さんがポイを仕入れてくれていたようでまだポイは残ってるのだとか。
それのおかげで今度は陽愛達も金魚すくいを楽しむことができたようだ。
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