69 三つ子幼女と夏祭り その2
「わー、かわいいひよこちゃんのおにんぎょうだー」
「にーしゃま、おかしもらいましたー♪」
「まなはおもちゃー」
「ははは、三人とも輪投げは楽しめたか?」
「「「うんっ、たのしめたー♪」」」
さて、陽愛達が輪投げをした結果、まず三人には参加賞のひよこの人形を貰い、陽愛は3番に輪っかが掛かりポテトチップスを貰った。
愛菜はおもちゃだが、由奈は全部外れてしまったようだが、気にしていない様子。
なんだかんだでまず最初の輪投げを楽しめた事に安堵し、三人の頭を撫でる。
「嬢ちゃん達が楽しめて何よりだ。 また次の祭りもよろしくな」
「ええ、楽しみにしてますよ」
「おやっさんもがんばってくれよ」
「「おじちゃん、ばいばーい」」
「おじしゃま、またねー」
「おー、嬢ちゃん達も兄ちゃん達とはぐれないようになー」
おやっさんの営む輪投げやさんに別れを告げて、次の屋台へ足を運ぶ。
さて、次はどの屋台にしようか……。
「おや、彼方くんと勝次さん、由佳里ではないか」
「あれ? 理事長」
ふと声が掛けられたので振り向くと、浴衣姿の理事長がそこにいた。
見た目がロリだから、浴衣姿も何故か子供向けなのが笑えるんだが、笑わないようにしよう。
「そういえばお盆期間は学校自体が休みでしたね」
「そうだ。 甲子園に出る高校は休みではないが。 わが校は、まぁ地方大会の決勝で負けたからな」
「あれは惜しかったですよね。 花蓮も悔しがってました。 疑惑の判定とかで」
「その花蓮くんは?」
「彼女は今は母方の祖父母が来ているみたいで、今日の夏祭りには来れないみたいですよ」
「なるほどなぁ」
俺が理事長と他愛のない話をしていると、陽愛達がこっちにやって来た。
「あやあやだー」
「ひさしぶりー」
「りじちょーさん、こんばんわでしゅ」
「おおっ、陽愛達もこんばんわー。 元気そうだねー」
「「「えへへー♪」」」
陽愛達とわちゃわちゃしている絵面が幼女4人で戯れているように見えてかなりヤバい。
微笑ましいのかと言えば微笑ましいのだが。
「そういえば、彩音? 姉の唯さんは一緒じゃないの?」
「うぐ、じ、実はな……」
あ、由佳里母さんの指摘で理事長が固まりだした。
ちなみに姉は相野 唯という名前であり、『あいの山保育園』の園長さんでもある。
ちなみに保育園はお盆の期間は希望者のみとなっているので、保育士さんの人数も少なめだ。
その姉と一緒のはずだったのではという発言に理事長が震えながらこう言ってきたのだ。
「姉上とはぐれてしまったのだ……」
「「「はぁ!?」」」
はぐれてしまったという理事長の発言に、俺と由佳里母さんと父さんは苦笑いをしていた。
そして、陽愛達はそんな理事長の頭をナデナデしていた。
というか、何やってんの理事長……。
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