表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺は、三つ子幼女のお兄ちゃんになりました  作者: イズミント
第2部

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

54/232

54 花蓮が攫われた……!?

いつも閲覧ありがとうございます。


「あれ?」


「どうした彼方?」


 翌日の正午に入る前、俺は花蓮との定期連絡として通話をしようとした。


「花蓮に電話を掛けたんだけど、反応がないんだよ」


「む……?」


 本来ならちゃんと対応する花蓮だが、何故か電話を掛けても反応がない。

 それを横から見ていた父さんは何かを察したのか、表情を歪めた。


「花蓮ちゃんは基本的に昼まで寝る子じゃないからな。 ひょっとして何らかの事件に巻き込まれたのかもしれんな」


「花蓮が……!? でも、例の祖父……、まさか……」


「そのまさかかも知れないね。 彼方は花蓮ちゃんから例の祖父にある男とのお見合いをねじ込まれたと言ってただろう?」


 そうだ。

 確かに花蓮はそう言っていた。

 例の祖父が無理やり花蓮をある男と結婚させるためのお見合いをねじ込んだと。

 後で竜也さんに聞いたところ、その男はかつて悪山のグループ会社で働いていた社員かつ悪山の側近的なポジションをも担っていたらしく、花蓮をおもちゃのようにしたいなどの歪んだ思想の持ち主だ。

 あの祖父の事だ。

 花蓮を人形にさせるためのうってつけの人材なのだろう。

 その男が花蓮に執着していたのなら……。

 俺の脳裏に最悪な可能性がよぎってしまう。


「とにかく、父さんの伝手で警察や探偵などに連絡してみよう。 何か分かるかもしれない」


「頼むよ、父さん」


 こういった交友チートを持つ父さんの存在が今では頼みの綱だ。

 時間が経つごとに花蓮がどうなるか、不安でたまらない。

 そんな時、俺のスマホに着信が入った。

 これは……、のじゃ委員長こと旭川(あさひかわ) (しずく)か?


「もしもし」


『おおっ、桂川君! 大変なんじゃ!!』


「落ち着け、委員長! 大変って何があったんだ!!」


『今しがた、【睦美ビル】という廃墟ビルの前に白いボックスカーが止まって、そこから小梅崎さんらしき女性を縛った状態で男が運んでいくのを見たんじゃ!!』


「な……!?」


 悪い予感は的中するもの。

 花蓮が男の攫われ、のじゃ委員長がいう廃墟ビルの中に連れていかれたようだ。


(わらわ)がいる場所は、車で行っても2時間は掛かる上、場所柄車でしか行けない場所じゃ! 丁度、姉との旅行の途中で小学生時代の友人の服部君と再会した所での事件じゃ!』


「三太もそこにいるのか!!」


『そうじゃ。 今はさっき言った光景をスクショして警察や桂川君の父上に送信しているはずじゃ!』


「父さん!」


「ああ、さっき三太くんからメールで入ってきた。 この後ろ姿の容姿、間違いなく竜也が言っていた『あの男』……、葛埼(くずさき) 悪男(わるお)だ。 その男は、葛埼 千冬の親戚だよ」


 つまり、かつての幼馴染を悪山と付き合わせるように仕向けた女の親戚で、例の祖父が無理やりねじ込んだ花蓮のお見合い相手か。

 車で2時間……、しかも立地上車でしか行けない場所に花蓮を連れ去るとは……!


『妾達は、少し離れた場所で待機するぞ。 丁度コンビニも近くにある。 頼むぞ!』


「ああ、迷惑を掛けるよ! それじゃ、また改めて!」


 そう言って俺は、着信を切った。


「父さん、俺は花蓮を……!」


「ああ、行こう! さっきの画像を即座に警察にいる友人にも送った所、すぐに現場に行くとの事だ」


「流石父さんの人脈は半端ないな」


「由佳里、私と彼方は少し用事が出来た。 陽愛達を頼むよ」


「ええ、二人とも気を付けてね」


「気を付けるよ、母さん。 じゃ、行ってくる!」


 俺と父さんは、即座に車に乗って父さんの友人の刑事さんと合流すべく、車を走らせた。

 待ってろよ、花蓮……!



作者のモチベーションの維持に繋がりますので、よろしければ、広告の下の評価(【☆☆☆☆☆】のところ)に星を付けるか、ブックマークをお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ