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俺は、三つ子幼女のお兄ちゃんになりました  作者: イズミント
第1部

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49 ふれあい交流会 その5

いつも閲覧ありがとうございます。

 ふれあい交流会も幼児たちと一緒に昼食を摂った所で終わりを迎え、お昼寝の前に俺達を見送る時間が設けられた。

 保育園側はそのために、通常保育の時間が少しずれる事になるが、大丈夫らしい。


「子供たちみんな、名残惜しそうにしてるなぁ」


「みたいだね。 彼方くんはたまにお出迎えの時に見れるけどね」


「まぁ、そうだけどな。 今日は俺がこの後しばらくしてから出迎えに行くんだけどな」


「ああ……。 私達は交流会終わってから一旦学校に戻ってホームルームの後で下校だもんね」


 俺と花蓮が保育園の門近くでそんな話をしながら、周りを見る。

 何人かの幼児が一生懸命作ったプレゼントを渡す光景も見られた。

 その中には花蓮のスカートを捲った男の子もいるようだ。

 随分大人しくなってるなぁ。


「次の交流会って秋ごろだっけ?」


「ああ、だが俺達のクラスが行くとは限らないけどな」


「だよね」


 そうなんだよな。

 今回は俺達のクラスがここに来たのだが、次回は別のクラスがここに来るという可能性があるからなぁ。

 俺と花蓮は通り道だし、出迎えの際に会えるけど他のクラスメイトはそうではない。


「にーしゃまー、かれんねーしゃまー」


「お、どうした陽愛?」


「ゆきちゃんとふたばちゃんとゆうきくんとかずきくんがプレゼントわたしたいって」


「お、俺達もか?」


「楽しみだねー」


 陽愛の頭を撫でながら四人の幼児たちが一生懸命作ったプレゼントを持ってくるのを待つ。

 少しして保育士さんと一緒に紙で作った首飾りを持って来てくれたようだ。


「おにいちゃん、これあげゆ。 ふたばちゃんといっしょにつくったの」


 ゆきちゃんとふたばちゃんが俺に首飾りを渡してくる。

 あのハプニングの後に、二人で一緒に作ったもののようだ。

 二人は大分俺に慣れてくれたようで、オドオドした様子ではなくなっている。


「ゆきちゃん、ふたばちゃん、ありがとうな」


「んみゅ……♪」


「にゅ♪」


 俺は首飾りを受け取った後、二人の頭を順番に撫でる。

 二人は嬉しそうに目を細めていた。


「わー、ゆうきくんとかずきくん、ありがとねー」


 一方で花蓮もゆうきくんとかずきくんから首飾りを貰ったようだ。

 同じように笑顔で二人の頭を撫でていた。

 なお、陽愛達も高松と漆原さんに首飾りをプレゼントしていた。

 お礼を言われて笑顔になる三つ子も可愛いんだよなぁ。


「それじゃ、そろそろ帰りましょう」


 担任がそろそろ帰ると声を掛けて来たので、俺達もそろそろ保育園を出る。


「にーしゃま、またゆうがたにー」


「ああ、迎えに来るからな」


「私も一緒に来るからよろしくね」


「またね、かれんねー」


 陽愛達に手を振って保育園を出ようとしたとき、不意にゆきちゃんとふたばちゃんが俺の裾を掴んでいた。


「おにいちゃん、またあえるの?」


「ほんとなの?」


 ああ、これは懐かれてしまったか?

 花蓮も後ろでニヤニヤしているようだが……。


「ああ、今日の夕方に陽愛たちを迎えにくるから、その時にかな?」


 そう告げると二人はパァッと笑顔になる。


「じゃあ、またゆきともおはなししてほしい」


「ふたばもおねがい」


「ははは、分かった。 お出迎えが来るまではお話しような」


「「うん!」」


 俺が陽愛達を迎えに行く時は、ゆきちゃんとふたばちゃんともお話する事を約束した。

 再び二人の頭を撫でた後、俺達もクラスメイトに付いていく形で保育園を出た。

 幼児たちの『ばいばーい』と合唱しながら同時に手を振っているシンクロ具合が何とも微笑ましかった。

 

 さて、終業式前の『ふれあい交流会』は無事に終わることが出来た。

 そして、もうすぐ夏休みに差し掛かる。



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