17 三太からの新たな情報
いつも閲覧ありがとうございます。
今回の話と次回の話はシリアス注意です。
「ただいま」
「あ、お帰り父さん、母さん」
「「おかえりー♪︎」」
「まま、とーたま、おかえりなちゃい♪︎」
暫く陽愛達と遊んだりスキンシップをとったりしていたら、父さんと由佳里母さんが買い物から帰ってきた。
陽愛達が帰ってきた両親を出迎えている。
「おや、三太くんも来てたのか」
「お邪魔しているでござる」
父さんが三太がいる事にに気付いたようで、三太はすぐに挨拶をした。
「あら、彼方くんの友達なのね」
「ああ、中学生時代のな。 それより父さんと母さん、疲れている所悪いけど、陽愛達を見てくれないかな?」
「分かった。 見ておくよ。 父さんも娘と触れあいたいしな」
「いつも彼方くんに見てもらってるからね。 ここは任せてお友達とゆっくりしてね。 さぁ、陽愛、由奈、愛菜はママとあっちに行きましょう」
「「「あーい!」」」
由佳里母さんがそう言いながら、陽愛達を連れていってくれた。
陽愛達もひとまず聞き分けが良くて安心した。
「さて、三太。 あれから何か動きあったのか?」
陽愛達がいなくなったのを確認した俺は、三太に新たな動きがあったかを尋ねた。
特に羽田に関しては注視しないといけなくなったからな。
本当は無関心でいたかったが、相手が小梅崎さんの財閥にも関わっているし、動き次第で羽田が俺と寄りを戻そうとする可能性があるから……。
「羽田周りに関しては、まずこれは拙者の父から聞いた話でござるが、羽田の両親が会社を自主退職に追い込まれたようでござる」
「羽田の両親が?」
「もしかしてそれは、娘さんを追放かつ絶縁にしたのが原因かな?」
最初に羽田の両親が自主退職に追い込まれたらしい。
俺は内心驚いたが、小梅崎さんは冷静に原因を予測していた。
「そのようでござる。 成人していたのならいざ知らず、まだ未成年の娘を追放という行為は、下手したら精神的虐待の疑いが掛かるからでござるな」
「確かに私から見ても、いくらなんでもやり過ぎだと思ったし」
流石の俺もそう思う。
いくら悪山や羽田の友人まで絡んできたとはいえ、もっと冷静に対処できなかったのかと思ってしまう。
結果論だとわかっていてもな……。
「これは羽田の友人の親がその話を聞いて、児童相談所や警察に通報したらしく、それが会社にも届いてしまったようでござる」
「ああ、納得した。 また両親が慌ててるなと思ったらそうだったんだ……」
「教えてもらえなかったのか?」
「詳しい事はね。 父からはまた別件でゴタゴタがあったらしいとは言ってたけど」
小梅崎さんにも詳しい事は教えてもらってなかったらしく、三太の話でようやく知ったみたいだ。
多分、娘には高校生活を優先してもらいたいという事なんだろうけど。
「そういえば、彼方から聞いたが件の会社、小梅崎さんの家族が抱えていたと?」
「うん、今はかつてのTOB対策によるホワイトナイトで買収してもらった勝次さんの友人の会社グループが運営してるけど、相変わらずうちの両親も関わってるしね」
そうか。
父さんの友人が会社を運営しているが、今でも小梅崎さんの両親も関わっているのか。
それで、慌てているとみると……順調すぎたが故か。
「それによって、悪山コンツェルンに利する、ならびに警察沙汰になった事で会社のイメージを損なうとして、羽田の両親に圧力を掛けて自主退職に追い込ませたようでござる」
「まぁ、下手にクビにしたらしたらでゴタゴタするしなぁ」
「実際に絶縁された羽田は、悪山と同居し、高校も通信制になったようでござる」
「同居!?」
小梅崎さんが真っ先に驚くが、俺も驚いている。
羽田が悪山と同居生活を送ることになるとは……。
しかも、通信制となると悪山は相当なお金を持っているという事だ。
「ま、それもそろそろ破綻するだろうね」
「父さん?」
「どういう事です、勝次さん?」
俺たち三人が羽田や悪山の話をしている最中に、父さんが来ていた。
まぁ、悪山の件は父さんも関わってるし、無関係じゃないよな。
とはいえ、気になってるのか小梅崎さんは父さんに聞いてみたようだ。
「実は悪山コンツェルンは、過労死した由佳里の前夫や他のブラック化された会社で精神的苦痛にあった人物たちにかなりの慰謝料を支払わないといけなくなったようでね。 その額も合わせたら膨大さ」
父さんは笑顔を浮かべながらそう言ったのだ。
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