カノンとちっちゃいおっさんリターンズ
あれから、なんだか面倒になってしまったので、睨み合う二人を置いてこそっと犬耳の里を出ました。
しかし、そうはうまくいかないもので、泣きじゃくるファーチとまさに捨てられた犬のような目をした犬耳君に捕まってしまいましたとさ。ため息でちゃうワン。(犬だけに)
「カノン殿、ここが小妖精がよく沸くという町です。」
「げろげろげろげろ」
それどころじゃございませんことよ。あなたのせいで、花の女子高生にあるまじき嘔吐シーンを披露してしまったではありませんか。メルヘンな町だけども、どれだけメルヘンかを語るヨユーなんてございません。
あれから、何故かついて来ると譲らない犬耳君、もとい、ジョンとファーチの間で、あたしを背に乗せる権争奪戦により勝利したジョン。そこまではいい。
が、いざ乗って…ってゆーか、おんぶの状態になってみると、ゆっさゆっさ走るわ、びよんびよん跳ねるわ、もうね、ロデオより酷いよってゆーね…ロデオなんか乗った事ないけど。
で、乗り物酔いならぬジョン酔いになってしまったあたしは奇跡の嘔吐シーンですよ。
「大丈夫か?カノン。ほら、これ飲め。」
空を優雅に飛んできたファーチが、どこからか持ってきた金色の液体をあたしの口に持ってきた。
「…ん…っぷはっ…何これ?うまー。」
「オレの黄金水だ。」
ぶふぅーーーーーーーーーっっっ!!
おま…っお前あたしになんてもん飲ませんだ!?あたしにはそんな性癖ないわ!!
つーか、この小説汚すぎだよ!おっさんは尻出すわ、おじーちゃんは尿漏れするわ、イケメソが出てきたと思ったら鼻水まみれになるわ、発情期になるわ、ゲ○は出すわ、挙句の果てにヒロインに尿を飲ますだと!?逆ハーレム話じゃなかったのかよ!?返してよ!あたしの純情返してよ!!
「カノン殿。ドラゴンの新鮮な黄金水は、軽い怪我や病気ならたちまち治るという万病に効く薬なのですよ。」
「そーだぜカノン!オレ達ドラゴンは、黄金水で生計を立ててるんだからな!」
黄金水、黄金水うるさいよ…薬だろうが何だろうが、尿は尿だよ!ああ、自分で言ってダメージ…余計気分悪くなってきた…
本気で気持ち悪くなってきて、うずくまる。心配そうにおろおろしている二匹。お前らのせいだよコノヤロー。ほんのりぼやける視界に、なんかちっちゃい行列が蠢いてるのが映る。
あれは………
ちっちゃいおっさん。
ちっちゃいおっさんがいっぱい。いっぱいいるよパトラッシュ………がくっ
ホントに汚い話ですいません照