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第四話

次の日の朝、いつも通りアイリスとフォードと共に学校へ向かう。学校は都市部トルビン州にあり、僕たちが住んでいるオーベック州から向かうために馬車に乗る。いつも集合場所にしているのは俺の家前だ。


「ごめん、遅れた」


「もぉー、遅い!」アイリスが頬を膨らませ、分かりやすく怒った顔で言った。


その膨らんだ頬を指で突きながら

「5分遅れたぐらいだからいいじゃん、許してあげなよ」フォードが困った顔で言った。


「5分もだよ!」とアイリスの標的が僕からフォードに変わったようで何よりだ。


俺らは父さんの馬車に乗る。

馬車で一時間ほどかかる。またこの家に戻って来られるのは金曜日の夜か、そう思うと憂鬱になる。


俺の通う学校、アンゲロス・アカデミーでは平日は寮で生活して、休日は実家に帰っても良いという決まりだ。そして何よりこの学校は、国直営の優秀な軍人や魔法使いを育てる学校である。何よりこの国はナビア教であり、この学校ももちろんナビア教だ。


「あー、着いた、着いた」ため息をつきながらスノーフが言った。


「じゃあ、アイリス、またお昼ね」軽く手を振りながら言った。


「うん、じゃあ頑張ってねー」と手を振りながら俺たちの逆方向へと歩いて行った。

この学校には魔法科と剣士科があり、俺とスノーフは剣士科、アイリスは魔法科だ。その名の通り魔法科は魔法の訓練を、剣士科は剣の訓練をしている。


教室に着くとロベリアが話しかけてきた。


「おぉ、二級受かって調子乗ってんじゃねぇぞ」不敵な笑みを浮かべながら近づいていた。


「またかよ、あいつ」スノーフが耳打ちをする。


「おいおいお、コソコソ話か?俺も混ぜてくれよ」


「そんなに俺のことが好きなのか?好きな子にはちょっかい出したくなるだろ?」と下手な作り笑いで応戦してみるが、


「誰が勇者の成れの果てが父のやつを好きになるかよ」と顰めっ面で答えた。


流石に父親のことを馬鹿にされて頭に来たが、喧嘩をするたびに父が「暴力を振るう奴はうちの子ではない」とよく叱られたのは思い出し、何も言わずに席を立ち訓練場へと向かった。俺に続い来るスノーフの足音が聞こえた。


その日昼


体力訓練、基礎練習、が終わり、あと三時間ほどは立会い組み手となった。


俺がご飯をとっている間にスノーフが今朝のことを伝えていたようで。

「えぇまたまた言われたの?私なら殴るかも、我慢しなくていいんだよカイ」かなりアイリスは怒っているようだった。


「まぁ、アイリスさんや、カイにも色々考えがあるんじゃないですかな?」おどけたように言った。


「まぁな」


「それなら良いや……あ、そうそう今日の授業はね」今日会ったことを聞きつつどうやって懲らしめるのか考えていると例の人が声を掛けてきた。


「やぁ逃げ虫さん、お父さんのことで傷ついちゃったかなぁー」と仲間と笑いながら通り過ぎていった。


「本当に嫌な奴ね」呆れたようにアイリスが言った。


「今日の組み手で目にものを見せてやる」久しぶりに本気を出す時が来たようだ、今、物凄く虫唾が走っている。


怒りを覚えた、そして虫唾が走るとは僅かに震えることを知った。


昼食を済ませ、時間通りに訓練場に着き、着替え終わりみんなのことを待っているとまたロベリアが話しかけてきた。


「また逃げんのか?」吐き気がするような、笑顔を見せてきた。


「そこまで言うなら仕方がない、組み手を一緒に組もう」と予想より早くペアを組めたのが嬉しかった。


「おお、いいぜ徹底的に潰してやるよ」


丁度講師の説明が始まり、予定通り魔法なしの一対一の組み手であることが説明された。


「最初にやるペアは?」


「はい」俺は速く一番手を挙げた、理由は単純だ、速く速くぶっ潰してやりたいから。


闘技場のドームの真ん中に行くまでに

皆に聞こえるぐらいの声量で「どうせお前じゃ勝てねぇよ」と言いながらロベリアがにじり寄ってくる。


「…それがお前の遺言か?」自分の感情が人を殺す為の、冷たいものになったように感じた。


殺意で満ちている心を剣に込めて開始を待つ。


「構えて、初  

      め」


その声をも切るように疾く死ねと思いながらロベリアを叩き斬った。


その時耳鳴りのような音がキーンと鳴ったのと同時にロベリアのチェストプレートが右上から左下にかけて斜めに二つに分かれストンと落ちた。


ロベリアは咄嗟に防御を取るために後ろに下がった、装備が壊れて丸肌のロベリアに本気で心臓と首を狙いにいったのだが。講師のギルバートが「あなたが本気を出したら、三級以下ぐらいは普通に死ぬんですから、自注してください」と俺を止めた、すぐに謝った。


ギルバートは斬りかかると分かってから、魔槍トニトルスの磁場で剣を止められたようだ。そんなことが出来るのかと関心を持っていると、ロベリアが気絶していたので、クラスの二、三人が担いで病棟に送られていった。


「私情を組み手に持ち込まないでくださいね、次から」とギルバートから釘を刺された。


「すみません。」客観的に自分のしたことが武術を侮辱していることに気づき悲しくなったが、とても清々しく残りの組み手を見て寮に帰った。





更新が2日遅れました…本当にすいません、明日でテスト終わるんで更新できるように頑張ります!

ざまぁ系を書いてみたくなり書きました。

読んでくださりありがとうございます!

なるべく毎日更新をしていく所存です…

またブックマーク、コメント、評価、リアクションを良ければお願いします。

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