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シスターズアルカディアSideC-妖獣ハイスクール物語-  作者: 藤本零二
第1章~妖狐のプライド~
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プロローグ

 ボク達クローン姉妹の問題がひとまず解決し、魔王ヤミとの戦いを終えたヨウ兄達との再会も果たし、そして新たにフォルスちゃん改めヒカリちゃん達姉妹も加わった総勢27人となった新生“シスターズアルカディア”。


 あ、その前に自己紹介を!

 ボクの名前はアキラ!前世ではサキって名前で、ヨウ兄の“相棒パートナー”だった“妖犬ようけん”の女の子!

 だけど、ボクは感性が男の子のそれに近くて、よく周りの人からも生まれてくる性別を間違えたのでは?と言われていたが、自分でもそう思っていた。

 とにかくカッコいいものが大好きで、ヒーローに憧れていた。

 だからボクは“相棒パートナー”となったヨウ兄に憧れたし、それがいつしか恋心となり、ヨウ兄の前でだけは女の子になれる…、って何を言ってるんだ、ボクは!!



 …コホン、えー、そんなボク達だけど、色々なことが終わった翌日の5月29日水曜日の朝、“ワールドフラワレス”にあるイツキちゃんの屋敷に集まり、朝食を終えたあたりのタイミングで、ヨウ兄とカズヒちゃんの両親である藤原一郎(かずお)さんと藤原陽恵(はるえ)さん(なんと二人は六魔皇と呼ばれる魔王ヤミ直属の超強い魔人だったらしい!今度お手合わせ願いたい!!)が突然現れ、こう言った。



「どういうことも何も、今日今から全員分の戸籍を取って、正式に俺達の娘として、皆を養ってやるって話だ!!」


「それと、皆さんの学校への編入もサポートします。

 と言っても、“ワールドアクア”か“ワールドシルヴァネア”、“ワールドアイラン”の三つの世界の学校の何れか、という制約はありますが、皆さんお好きな学校へ編入し、それぞれの学園生活が送れるよう、私達がサポート致します。

 それが、魔王ヤミ様から頂いた最後の加護となります」



 突然の発言にビックリするボク達だったけど、要は、ボク達はこれから普通に生活して学園生活を送ることになるようだ。

 正直、勉強は嫌いだからあまり学校に行きたいとは思わないけど、かといってこのまま家でぐーたらするのもアレだしね。

 それに、ヨウ兄や他の姉妹達との学校生活というのは楽しそうだ!



「いくつか質問してもよろしいですか?」



 そう言って手をあげたのはイツキちゃん。

 イツキちゃんはヨウ兄の最初の妹ということもあり、姉妹の中では言わばリーダーのような存在だ!



「おう、なんでも聞いてくれ、王女さん!いや、娘になるんだから、イツキちゃん、と呼ばしてもらうぜ?」


「…少々不本意ですが、お兄様の妻になる以上はどうあってもお二人はわたくし達の両親になる方々、呼び方はお任せいたしますわ。

 それより質問なのですが、まずわたくし達の戸籍はどのようになるのでしょう?

 お兄様達の世界“ワールドアクア”でのわたくし達の戸籍、という意味でしょうか?

 それから、“ワールドアクア”か“ワールドシルヴァネア”、“ワールドアイラン”の三つの世界の学校のいずれかへ編入するサポートをしてくれるということですが、何故その三つの世界なのでしょう?

 それと、具体的なサポート内容とは?」


「…すまん、三行でまとめてくれ」


「あなたは黙っていて下さい。

 イツキちゃんの質問には私が答えます」



 そう言って陽恵はるえ母さんが一郎かずお父さんに代わってイツキちゃんの質問に答えた。



「まず、皆さんの戸籍に関してですが、これは皆さんの旅した世界全てで、それぞれに皆さんの戸籍が作れます。

 例えば、イツキちゃんは“ワールドフラワレス”において、イツキ・フジワラという戸籍を持ちながら、同時に“ワールドシルヴァネア”、“ワールドカシミウラ”などでも同じイツキ・フジワラの戸籍を持ち、“ワールドアクア”では藤原一月(いつき)としての戸籍を持つことになります」


「そんなことが可能なのですか!?」


「はい、魔王ヤミ様が最後に私達に残した加護のおかげです」



 うん!なんだかよく分からないけど、魔王ヤミの魔術はスゴい!!



「…なるほど、戸籍に関しては理解しました」


「はい、では次に学校に関してですが、これに関してはシンプルで、

 すでに陽一君と一陽かずひちゃんの通っている“ワールドアクア”の高校へ編入するか、

 ミライちゃん達の通っている“ワールドシルヴァネア”の高校に編入するか、

 もしくは“ワールドアイラン”にある妖獣高校に編入するか、の三択が一番現実的だろうと考えたからです。

 勿論、全員が“ワールドアクア”の高校に通うもいいですし、別れて登校するも自由です。

 学園生活は違えど、帰って来る家は一緒なのですから、皆が離れ離れになることはありません」


「え、でも世界が違えば『異世界転移魔術』を使わないといけないんでしょ?

 でも、それを使うにはかなりの魔力が必要で、そもそも魔力をもたないあたし達には移動すら出来なくない?」



 そう質問したのはカズヒちゃんだ。

 カズヒちゃんは現世におけるヨウ兄の実の妹であり、姉妹の中では最強のチーターだと言われている。

 …そんなに足が速いのかな?今度ボクと勝負してもらおう!



「それなら、カナンちゃんの魔力を利用した“異世界転移魔法陣”を各世界の拠点に、それぞれ配置しておけば問題ないわ」


「わたしの魔力を?」



 キョトンとした表情を見せるカナン姉。

 ボンッキュッボン!なカナン姉は、“ワールドアイラン”でスズネちゃん、おっと、今の名前はリンちゃんだ、リンちゃんのことを助けてくれた恩人らしい。

 そのリンちゃんも、前世では病弱であまり外に出ることはなかったのだが、今では見違えるほどに元気一杯で、リンちゃんの“お姉ちゃん”としては本当に感無量!

 そんなリンちゃんの恩人であるカナン姉は、生まれながらにして無限の魔力を持つ特殊体質の魔人らしい。

 そのせいで過去に色々あったみたいだけど、今は幸せそうだから良かった!



「ええ。

 その魔法陣は、どれだけ魔力をつぎ込んでも私達家族以外には起動出来ないようになっていて、

 私達家族が魔法陣に乗ると、自動でカナンちゃんから魔力が供給されて、魔法陣が起動して、それぞれの世界の拠点へ移動出来る仕組みになってるの。

 ちなみにその拠点は、“ワールドアクア”だと私達の家、“ワールドシルヴァネア”だとクルセイド研究所、“ワールドアイラン”だとカナンちゃん達が住んでた屋敷、“ワールドフラワレス”はここ、イツキちゃんの屋敷、となってるわ」


「ああ、ちなみにカナンちゃんの魔力に関してだが、本人は気付いているか分からねぇが、魔力をある程度放出し続ける必要があってな、魔力が体内に溜まり過ぎると、体調不良を起こす場合があるんだ」


「え、そうだったんですか!?」


「ええ、これは無限に近い魔力を持つ者にしか分からないことだから、ほとんど知られていないことなの。

 ただ、カナンちゃんの場合、幸か不幸か、常に魔力を放出し続ける環境にあったせいで、そういう経験はなかったかもしれないけど」


「だから、この“異世界転移魔法陣”はカナンちゃんの魔力を常に使い続けることで、カナンちゃんの身体を守ることにもなるから一石二鳥、ということなの」


「あ、それならクルセイド研究所と第2研究所、それにムツミさん達の家を繋ぐ“転移魔法陣”にも、同じような仕組みを利用すれば、

 モモコちゃんやユエちゃんがいなくても自由に魔法陣を起動出来るようになるのかしら?」



 そう質問したのはボク達クローン姉妹のあらゆる意味でNo.1のマイカ姉。

 ボク達の拠点となっていたクルセイド研究所と、アスカさんが秘密裏に作ってレイヤちゃん達が拠点にしていたクルセイド第2研究所、そしてムツキ君とムツキハーレムの皆が暮らしているムツミさんの家に、それぞれを繋ぐ“転移魔法陣”を設置しているんだけど、それを起動するにはモモコちゃんかユエちゃんといった魔術を扱える人が魔力を直接送って魔法陣を起動させる必要があるため、その誰かがいない時には使えないという不便さがある。



「ええ、可能のハズよ。

 カナンちゃんの魔力量を考えると、一日に何万回と魔法陣を起動させない限りは魔力不足に陥るということはないハズだから」


「さすがにそれだけの移動を一日ですることはないだろうな…」



 カナン姉の魔力すげー!

 これでボク達は自由に両研究所や、ヨウ兄達の世界を行き来出来るようになるわけだ!



「なるほど、理解しました。

 最後に、わたくし達へのサポートと言うのは?」


「それに関しては、学校に通うための資金やその他手続きは勿論ですが、

 普段の生活費、おこづかいなど親として子供に果たすべき義務と責任全て、ですね」


「そ、そこまでしていただけるのですか!?」


「魔王ヤミの加護って、そこまでしてくれるものなの!?」



 イツキちゃんだけでなくハルカちゃんも驚きの声をあげた。



「ん?いやいや、さすがにお金までは魔王ヤミ様の加護でもどうにもならねぇよ、ハルカちゃん」


「え、だって…、」


「お金は私と一郎かずおさんでしっかり稼ぎますからご安心を」


「ええっ!?」


「で、でもさすがに27人分の生活費を稼ぐのは大変なんじゃ…?」

 


 そう不安げに尋ねるのは姉妹最年長のサクヤ姉。

 和服がよく似合う、まさに大和撫子といった風貌の綺麗な女性だ。

 ヨウ兄じゃなくとも、男なら誰だって惚れちゃうだろう。

 そんなサクヤ姉の問いに対して、一郎かずお父さんと陽恵はるえ母さんはなんでもないことのように答えた。



「ま、その辺のことは子供達が気にすることじゃねぇよ!」


「ええ、その通りです。

 最悪、一郎かずおさんが臓器を売りますから」


「はははは!母さん、冗談はよしてくれよ!」


「さて、他に何か質問などはありますか?」


「…え、冗談だよね?

 あれぇ~?なんか最近俺に対して当たりが強くありません?」



 陽恵はるえ母さんの言い方が冗談に聞こえない…

 それにしても、ボク達全員の生活費まで面倒みてくれるっていうのは驚いた!

 あ、でもこの世界にはヨウ兄が前世で残した財産があるっぽいから、少なくともこの世界で暮らす分の生活費とかの心配はいらなさそう?


 そんなことを考えていると、今度はリンちゃんが元気よく手をあげた。

 うんうん、やっぱりリンちゃんはカワイイな~♪

 前世の頃から、リンちゃんのことは可愛がってはいたけど、こんなにカワイかっただろうか?

 この身体に転生して、アカリちゃんのことを妹以上に好きだと思えたように、ボクの中にシスコンが芽生えてる?



「はいにゃ!」


「はい、リンちゃん」


「えっと、質問というよりお願いなんだけど、リンは年齢的に中学に通うことになると思うんだけど、他のねーね達と同じ高校に通うことって出来ないのかにゃ?」


「それなら“ワールドアイラン”の妖獣高校に通うのが良いでしょう。

 あそこなら、飛び級が認められてますから」


「え、そうなのにゃ!?」


「おー!だったら、ボクもリンちゃんと一緒に妖獣高校に通おうかな?」



 思わずボクはリンちゃんに抱きついてしまった。



「アキラねーねと一緒なら心強いにゃ!!」



 おうおう、コイツめ~!

 そんなこと言われたら余計に大好きになっちゃうだろ~♪



「飛び級出来るなら自分も皆と同じ高校2年で編入したいぞ!!」



 そう言ったのは“銀毛ぎんもう九尾きゅうび”という伝説クラスの妖獣であるキョウカちゃん。

 正直、“銀毛ぎんもう九尾きゅうび”なんてのはお伽噺の世界だけの話で、存在するハズがないって思ってたから、それが実在した上に、まさかその子が身内になるなんて前世のボクに言っても信じないだろうな~…

 そのキョウカちゃんの言葉に対して、陽恵はるえ母さんが答えた。



「勿論それも可能です。

 ですが、飛び級が認められるには、妖力に加えて編入試験時の点数もかなり高得点を要求されます。

 リンちゃんもキョウカちゃんも妖力に関しては問題ないでしょうけど、試験勉強頑張れますか?」


「頑張るにゃ!!」


「うぅ~…、自信はないけど、でもリンの後輩になるのは嫌だから自分も頑張るぞ!!」



 そうか、高校への編入には当然試験があるわけだ…

 とはいえ、ボクの場合は飛び級というわけではないから、リンちゃん達程厳しい水準ではないと思うけれど、でもテストの点数で年下に負けるというのはさすがにマズいよね…

 ボクも勉強頑張らなきゃ!



「ふふ、いい返事です。

 では、他に質問はありますか?」


わらわはどうなるのじゃ?

 さすがに一人だけ小学校に通うというのは、いくらなんでも寂しいぞ?」



 そう言ったのは最年少のセイラちゃん。

 だが、セイラちゃんは最年少でありながら、姉妹最強の実力者で、精神年齢も大人に近いらしい。

 ボクの中で最強と言えば、それこそ“銀毛ぎんもう九尾きゅうび”なのだけれど、それ以上の力を持っているという。

 …正直、想像がつかない(そもそも“銀毛ぎんもう九尾きゅうび”の力からして想像の埒外だからな~)。

 なまじカワイイだけに、本当にそれだけの力があるのかと疑いたくなってしまう。

 


「それでしたら、我がセイラ様と一緒に小学校に通いましょう!」


「ユエお姉ちゃんがそうするならぼくも!!」


「だったらオイラも!!」



 すると、ユエちゃん、ユナちゃん、ヒナちゃんの三姉妹がそんなことを言い出した。

 というのも、三人は前世でヨウ兄とセイラちゃんの家でメイドとして働いていたらしく、そのため年下のセイラちゃんに対しても、主人として敬い、丁寧語を使っているのだそうだ。



「お主らの気持ちは嬉しいが、さすがにそれは無理があるじゃろ!?」


「それなら、セイラちゃんは『成人化』の呪術で高校に通えばいいじゃねぇか?」


「おお、その手があったの!」



 『成人化』!?

 それってつまり大人の身体になれるってこと!?

 それはすごいな!!



「いや、でもそれだと戸籍年齢と合わなくなるから色々無理があるだろ」


「その点は気にするな!

 魔王ヤミ様の加護がある限り、戸籍に関する矛盾点は全てなかったことになるからな!」


「さすがは魔王ヤミの力じゃな。

 さすがにわらわの『世界ヲ(ホーリー・)変エル力(ファンタズム)』では、半永久的に世界を書き換え続けることは出来んからの」



 『世界ヲ(ホーリー・)変エル力(ファンタズム)』!?

 何それメチャクチャカッコいい!!

 ボクの中の厨二心がくすぐられる!!



「では、他に質問はありませんか?

 …無ければ、皆さんに何処の世界の高校に通うか決めてもらおうと思うのですが、さすがに今すぐというのは難しいでしょうから、

 今週末、6月2日の日曜日までに答えを聞かせて下さい。

 先程も言ったように、どの世界の高校に通っても、帰ってくる場所は皆同じですから、離れ離れになることはありません。

 なので、そう難しく考える必要はありませんから」



「「「「「はい!!」」」」」



「よい返事です。

 では、私達はこの後仕事がありますので、そろそろ失礼致します。

 あ、それと、陽一君に一陽かずひちゃん、二人はすでに退院手続きを済ませましたから、もう病院には戻らなくていいですよ」


「えぇ!?」


「それ大丈夫なのか…?

 いや、俺達的には何の問題も無いんだが、一応約一ヶ月意識不明の体で入院してた俺達が、そんな急に退院していいなんて…」


「ま、その辺は、な、うん、気にするな!」


「めっちゃ気になるけど、気にしないようにするよ……」


「それと、しばらくの間、高校の方はお休みをもらっているから、ゆっくりなさい。

 復学は皆の編入が決まった頃になってるから」


「ああ、分かった!」


「やったー!!」



 どうやら、ヨウ兄とカズヒちゃんは、元の世界にいない間は“意識不明で入院している”状態になっていたらしい。

 だけど実際にはそんなことは無かったわけで、本人達はピンピンしてるから即退院でも問題はないけど、周りからすると大問題だよね。

 その辺りを一郎かずお父さん達がどう処理したのか気になるけど、まぁ、陽恵はるえ母さんがその件に関してだんまりを決め込んでるということは、ボク達は知らない方がいいんだろうね、うん。



 それから、ヨウ兄とカズヒちゃんの従妹いとこが“ワールドアクア”のヨウ兄の家に、今日これからやって来るみたいで、ヨウ兄達は一度“ワールドアクア”に戻るらしい。


 ボクもヨウ兄の実家や、従妹いとこの陽子って子のことが気になるけど、さすがにヨウ兄の実家に全員が入るのは難しいらしい、というか27人が入れる家って普通に大豪邸だよね。



 なので、ボク達クローン姉妹はこの世界に残ることにした。



「そうか、分かった。

 と言っても、またすぐにこっちに戻ってくるだろうけどな。

 あ、それと、これがさっき母さん達が言ってた“異世界転移魔法陣”。

 とりあえずこの世界の分は、メイさん達にこの屋敷に設置してもらうから、“ワールドアイラン”のカナン姉ちゃんとリンが住んでた屋敷の方に設置しておいてもらえるか?」



 そう言ってヨウ兄が魔法陣が書かれた紙の入った封筒をボクに渡してきた。

 封筒には“ワールドアイラン”と書かれていて、中には三枚の魔法陣が入っていた。

 行き先ごとに別の魔法陣となっていて、それぞれ“ワールドアクア”行、“ワールドフラワレス”行、“ワールドシルヴァネア”行となっていた。



「分かったよ、ヨウ兄!」


「じゃあ、ちょっと行ってくるな」


「うん、行ってらっしゃい!」



 そう言ってヨウ兄とカズヒちゃん、それからイツキちゃん達含めた12人が“ワールドアクア”へと転移していった。



 残ったボク達は、とりあえず“ワールドアイラン”のカナン姉の住んでた屋敷へ向かう班と、“ワールドシルヴァネア”のクルセイド研究所へ向かう班に分かれることにした。


 “ワールドアイラン”へは里帰りも含めて、ボクとノゾミちゃん、レイヤちゃん、ヒカリちゃんとショウちゃんとアキホちゃん、そしてアカリちゃんと、メイドのレイさんも「久し振りに私も帰りたい!」と言うので、合計八人で向かうことになった。



「じゃあ、行ってくるね!」


「うん、また後で!」



 一旦ミライちゃん達と分かれて、ボク達は生まれ故郷である“ワールドアイラン”へと向かった。

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