第4部 第14話「竜の国の入口」
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建国プロジェクト:状況報告
第4部・共存編 第14話開始時点
現在地:クロノスリュカ・建国地
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国民 :8500名以上
状況 :竜の国への鍵の生成を開始
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夜明け前から、犬人女王リュカが神殿の前に立っていた。
目を閉じた。
時空魔法を展開した。
次元の境界に向けて力を注ぎ始めた。
竜の国への鍵を生成するための魔法だった。
クロノスから教わった術式だった。
光の粒が空中に浮かび始めた。
少しずつ、集まっていった。
午後になっても終わりが見えなかった。
竜人カイ・ラガンがリュカの傍に来た。
カイ・ラガン:「長期戦になる。
竜の国の鍵は簡単には生まれない。
完成まで続けられるだろうか」
信がリュカの傍から離れなかった。
何も言わなかった。
リュカが時々目を開けて信を確認した。
また目を閉じた。
少し力が戻った。
次元蟲の出現
夕方、空気が変わった。
次元の境界が揺れ始めた。
リュカの魔法が境界に触れるにつれて、狭間に隙間が生まれた。
その隙間から何かが出てきた。
前回の次元蟲とは全く違う姿だった。
小さかった。
蟻に似た形をしていた。
しかし数が多かった。
渓谷の地面を覆うほどの数だった。
カイ・ラガン:「ヴォイド、次元蟲。
元来、姿形はない。
こちらの世界に来ることで
形を持つ。
今回は前回のものより小さいが数が多い」
信:「どうする」
カイ・ラガン:「戦うしかない。
リュカは止めるな。
鍵の生成を続けさせるんだ」
ローフェンが動く
狼人ローフェンが前に出た。
体の中の精霊の欠片が激しく動いていた。
ヴォイドの気配に反応していた。
ローフェンが両手を広げた。
精霊の欠片から力を引き出した。
魔法の力の源をそのまま発射した。
光の柱がヴォイドの群れに向かった。
光に近しい力だった。
ヴォイドが消えた。
消えた場所から次が来た。
ローフェン:「数が多すぎる」
狼人ロガがローフェンの隣に来た。
ロガは剣を抜くとローフェンの方へ向ける。
ローフェンが剣に触れると光りを帯びた。
ロガはその剣を振るとヴォイドは蒸発した。
それを見て、ロガは蟲の群れに突っ込んだ。
四元精霊の加護持ちが集まる
しかし数が多すぎた。
川獺人ルトラに懐中時計で連絡が来た。
鹿人コダ、鷲人アエトス、馬人ルドルフにも。
四人が駆けつけた。
ローフェンの前に立った。
ローフェン:「光の力を。
魔法が発現する前の状態のまま発射するイメージだ」
四人がそれぞれ精霊の加護を解放。
なんとかコツをつかみ光による殲滅戦を開始する。
四つの光が渓谷を染めた。
次元の隙間の広がり
しかしリュカの次元への繋がりが大きくなるにつれて、大型のヴォイドが現れ始めた。
蟻型ではなかった。
巨大だった。
前回の次元蟲に近い大きさだった。
光の力を受けても動じなかった。
カイ・ラガン:「繋がりが強まるほど大きな者が来る。
急がなければならない」
ミネルヴェが全員を集める
梟人ミネルヴェが懐中時計を握った。
全懐中時計に同時に連絡した。
ミネルヴェ:「国中で精霊を感じた者を全員集めるんだ。
今すぐ」
シルトの街、ラギラブ農村、フォーヌ工場、アッチ工場、ルトラ港から。
精霊を感じた者たちが渓谷に集まってきた。
農具の精霊を感じた農夫。
炭の精霊を感じた鍛冶師。
鍋の精霊を感じた料理人。
剣の精霊を感じた戦士。
光の精霊を感じた者。
歌の精霊を感じた歌い手。
100名を超える者たちが集まった。
ローフェンが全員の前に立った。
ローフェン:「精霊の力が必要だ。
感じている精霊の力を
リュカに向けて送ってほしい。
俺がやり方を見せる」
ローフェンが精霊の欠片を光にした。
全員が見た。
全員が同じことをしようとした。
少しずつ光が生まれた。
小さかった。
しかし100を超える光が集まった。
渓谷が光に包まれた。
国民が空を見上げた。
猫人カティ:「きれいだ」
光が一つになった。
リュカに向かって流れ込んだ。
大型ヴォイドとの戦い
光が集まった分、リュカの鍵の生成が加速した。
しかし大型ヴォイドが3体現れた。
ロガが真獣化した。
ローフェンが光の力を放った。
四元精霊の加護を持つ四人が合わせた。
3体のヴォイドが消えた。
次元の鍵・キューブの完成
夜が明けた。
リュカの手の中に光の塊が生まれた。
正立方体・キューブだった。
透明の様だが、強い光を発し、強い存在感を放っている。
内側に無数の文様が刻まれていた。
クロノスの紋様だった。
それは時空魔法の結晶だった。
リュカ:「できた」
その瞬間、アッチ工房からヘロンが飛んできた。
キューブの周りを回った。
光が増した。
ヘロンがキューブに溶け込んだ。
創造の力が鍵の一部になった。
カイ・ラガンがキューブを見た。
目が光った。
カイ・ラガン:「これが鍵だ。
間違いない」
竜門へ
転移ゲートを潜り竜門に向かった。
光る谷に出た。
谷の奥に巨大な扉があった。
リュカがキューブを構えるとキューブが光り始めた。
それは幾多にも分かれた。
そして幾多の形になった。
扉の文様と同じ形だった。
欠片が扉に向かって飛んでいった。
一つずつ、扉に嵌まっていった。
次元に溶けていった。
扉が震えた。
光が漏れ始めた。
扉が開いた。
扉自体は見えないが、そこにいる皆が確かに感じた。
誰も言葉を発しなかった。
目の前に見たことのない風景が広がっていた。
信が手帳を持ったまま、扉の向こうを見ていた。
見たことのない世界が、目の前にある。 竜の国だ。 ここまで来た。
リュカが信の隣に立った。
信の服の端を掴んだ。
信が気づいていた。
扉の向こうを見たまま、何も言わなかった。
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建国プロジェクト:状況報告
第4部・共存編 第14話終了時点
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次元の鍵・キューブ完成
リュカの時空魔法が結晶化した
ヘロンが鍵に溶け込んだ
竜の国の扉が開いた
光る谷の奥の扉
目の前に見たことのない風景
大型ヴォイドとの戦い
国中から精霊を感じた者が集結
100名超の精霊の力が合わさった
全員で撃退した
ローフェンとロガ
初めて並んで同じ敵と戦った
ヘロンの変化
キューブに溶け込んだ
創造の力が鍵の一部になった
次のマイルストーン
→第15話:共存の誓い
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第4部 第14話 終了
次話:「共存の誓い」




